その1からの続きです。
● ワルシャワ観光
ソポト10時半発の電車に乗り、ワルシャワに着いて、ホテルの部屋に入った時には、もう3時近くになっていました。
日が暮れるのが早いので、スーツケースを置いて身軽な格好で街に繰り出します。
曇り空になりましたが、このくらいの天気が雰囲気に合っている感じ。
ソポトでのゆったりした日々にすっかり慣れてきっていて、ワルシャワの都会の喧騒にびくびく。
せわしないスピードについていけません。
こんなんで、東京の生活に戻れるかしら~。
● ショパン巡り
ワルシャワといったら、やっぱりショパン巡り。
まずはショパン博物館に向かいました。
手前にあるのは、国立ショパン研究所。
ショパン国際コンクールの開催や調査研究など、ショパンに関するあらゆる活動を一手に行っている機関です。
● 博物館と壁画
17世紀に建てられた、瀟洒な宮殿の中に博物館があります。
クレーンがフレームインしているのは、隣で大がかりな工事をしているため。
裏には、ワルシャワで一番有名なパブリックアートだといわれる、巨大なショパンの壁画がありました。
真ん中がショパン、その隣にジョルジュ・サンドも描かれています。
とても充実している博物館だそうですが、予約制で、しかも日没まであまり時間がありません。
街を観光したいため、中には入らず、周りをぐるりと回って離れました。
何度も振り返りながら。うーん、絵になる建物です。
● 招き猫のラーメン店
歩いていると、お店の前にビニール製の招き猫を見つけました。
ん?招き猫っていったら、日本の縁起ものですね。
なぜこんなところにいるの?
看板は「Yatta!」と書かれています。
この店名、グダンスクにあった日本マンガ専門店と一緒だわ。
でも、店構えはなんだか違います。
絵を見ると、どうやらラーメン店のようです。
大柄の男性が3人ほど、こちらに背を向けてカウンターに座っているのが、通りざまにちらっと見えました。
マンガラーメンは、たしかにどちらも日本が有名。
でもなぜ「ヤッタ」という日本語を店名にしたがるんでしょうね?
● ポーランドの三大偉人
コペルニクス像のあるポーランド科学アカデミーの前を通ります。
天球儀を持ってゆったりと座る姿でした。
ところで「ポーランドの三大偉人」といったら、誰かわかりますか?
天文学者のコペルニクス、音楽家ショパン、そしてノーベル物理学賞受賞者のキュリー夫人。
たしかに有名な人ばかりですね。
● ショパンの心臓
科学アカデミーの向かいにある聖家族教会を訪れました。
豪華で荘厳で厳粛な雰囲気。
残念ながら、外は修復中ですっぽり幌に覆われていたので、写真に撮らずじまいです。
この教会に、ショパンの心臓が埋葬されています。
ある一本の柱を見つけました。
「ここにショパンの心臓が眠る」と英語で書かれていました。
柱に一番近い席に座り、しばらく目をつぶります。
いま、世界中の誰よりもショパンの心臓の近くにいるんだわ。
自分の心臓もドキドキと強く鼓動しました。
● ジョンとポール
この教会はヨハネ・パウロ2世ともゆかりが深い様子。
彼は死後に聖人として認定され、聖ヨハネ・パウロとなりました。
英語だとJohn Paul IIになるんですね。
ジョンとポール・・・ビートルズだわ。
昇天された聖ヨハネ・パウロ像の神々しさに、うっとり。
私も天国に連れていってもらえそう~。
それより、帰りの台風をなんとかおさえてください~。
今はそっちの方が気がかりです。
● 新世界通り
趣のあるメインストリート。
立派な建物が立ち並びます。
立派な貴族の家紋が掲げられたお屋敷。
尻尾を見ると、左が馬、右が牛のようです。
真ん中でポーズをとっているのも牛でした。
● おばさん、おじさん
ショパンが学生時代に、日曜ミサのオルガニストを務めていたというヴィジトキ教会。
初恋のコンスタンツアに出会った場所だそうです。
ただ、入口におばさんが立ちはだかっており、なんとなく危険センサーが働いたので、外から見るだけにしました。
公園はもう秋の気配。
あれ、向こうのベンチに、黒い人影がありますね。
今度は寄っていってみました。
書物を読むおじさん、いえ牧師様でした。
● ミツキエヴィッチ
ホテル・ブリストルに併設された、洗練されたカフェ。
一年中花が咲いているんでしょう。
大きな銅像の立つ建物がありました。
教会かと思いましたが、扉が閉まっており、中には入れません。
大統領官邸の敷地内の建物のようです。
アダム・ミツキエヴィッチの像。
ショパンと同時期に生きた、ポーランドを代表するロマン派詩人で、政治活動家でした。
彼の詩はショパンに多大なインスピレーションを与えたそうです。
青森公立大学の正門前にミツキェヴィチの銅像があるとのこと。ちょっと不思議。
● ロールスロイス
ずっと歩いてきたメインストリートの新世界通りがクラクフ郊外通りに名前が変わると、いよいよ旧市街に入ります。
聖アンナ教会の前に停まっているのは、ロールスロイス!
わあ、すごく目を引きます。
(なんだろう?)と思いながら教会に入ると、おもむろに結婚式の音楽が流れ始めました。
(え?まさか?)と思ったその時、目の前をウエディングドレスの新婦が通り、中へと入っていきました。
● ウエディング
そして、赤いバージンロードの上へ。
教会の中にいる人々が、立ち上がって拍手で迎えます。
きらびやかな教会での荘厳な結婚式。
映画の中に入り込んだようです。
美しくあたたかなひと時。
純粋な感動に包まれました
幸せのおすそ分けをありがとう~。
その3に続きます。
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