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風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

お台場・横浜ももてなし 1-2

2018-03-08 | 東京
その1からの続きです。

● ビーナスフォート

パレットプラザから、ビーナスフォートに入りました。



実は私、ここに来るのは初めてです。
ロマンチックな雰囲気で、天井の青空がきれい。



ここのキャッチフレーズは「女性のためのテーマパーク」なんだそう。



ガンダムやトヨタカーを見に来たことならあったのに、すぐそばにあるビーナスフォートを素通りしていた私…
女子力足りてないわ!

● パレットタウン

パレットタウンの観覧車は、イルミネーション改修工事のためにお休み中。
みなとみらいに「コスモクロック21」を持つ浜っ子は、かつて「どっちが日本一?」と気になったものです。
今では、大阪の万博記念公園の観覧車が日本最大なので、昔の敵は今日の友。
夜になるとキラキラ光り出し、お台場の夜景に色を添えています。



お次は日本未来館に行こうかと思いましたが、10分弱歩くことになります。
海風の吹く外は結構寒いので、ゆりかもめでひと駅乗ろうかと考えましたが、Danielが「そろそろ宿のチェックイン時間なので、一旦荷物を入れたいな」と言いました。
じゃあ戻りましょう。

たくさんの荷物があるので、チェックインするまでは落ち着かないでしょう。
青海駅から、新橋へ。
帰りは空いていて座れましたが、次のお台場の駅でどっと混みました。

● トラウマを癒やす旅

電車に揺られながら、Danielが自分の写真を見せてくれました。
目の際から血が流れ、顔中ひどく腫れており、一見本人とは分からないほど。
ショッキングすぎて、何も言えず黙り込みました。
「今はもう大丈夫だから」



彼は数週間前、現地で傷害事件に遭い、意識不明のまま病院に運ばれて縫合手術を受けました。
彼の母親が私に電話をかけてきて、事前に知らせてくれていたのです。
「写真を見たら、多分ショックを受けると思うわ」
まさにその通り。

遠い日本までの旅行は身体に障らないのかと気になりましたが、そのトラブルは彼の心身に傷を残し、しばらくは恐怖で眠れず、外も歩けなくなったそう。
身体の傷は治ってきたものの、トラウマからはまだ抜け出せないため、今回は元の生活に戻るための、心の傷を癒やす旅行だそう。
日本にやってきて、かなりほっとしていると言います。
顔も、腫れは引いて、目の上の傷が治りかけているところ。
平和な日本で、元気を取り戻してね~。

● カプセルホテル

ゆりかもめが新橋に着くと、宿はそこから歩ける距離。
ホテルの1Fに掘りごたつ式のテーブルがあり、チェックインをしている間、ミンさんとそこで待ちました。

カプセルホテルは初めてだというDanielですが、使ったことがない私は「日本発のものだから、試してみるのも話のネタにいいかも~」くらいしか言えません。
数回利用したというミンさんに、経験談を聞いていました。
世界の経済情勢からカプセルホテル事情まで、なんでも答えられるミンさんです。

チェックイン後に「どうだった?」と聞くと
「カギはかけられないんだね。まあ財布とパスポートしか貴重品ないからいいけど」
カプセルホテルって施錠不可?なんかちょっとこわい~。
「銀座で安く泊まれるから、問題ないよ」

確かに、銀座にカプセルホテルがあるというのがなんだか不思議。
帰りが遅くなった人が使うのにも便利ですね。

● 銀座資生堂

「マムに頼まれたから」とマキアージュのファンデを買うという彼。
彼の母親は、かなりハッキリしたメイクをする人ですが、ファンデだけは海外ものよりお肌に優しい資生堂を愛用しているそうです。



向かったのは中央通りに立つSHISEIDO THE GINZA。
ほぼネイティブの中国語で接客中の店員さんがいました。
中国客対応のスタッフを揃えているようです。



6万円のクリームがあったので驚いていたら、その隣に12万円のクリームがありました!
「こういう時こそ試してみなくちゃ」と後押しされて、おそるおそるふたを開けてみました。
中身はきれいにありませんでした!やっぱりみんなつけてみたいものね。

● ガイド交代

免税手続きを取って、資生堂を後にします。
「次は、スシを食べに行こう」

Danielから、事前に元気寿司のサイトが送られていました。
(回転寿司に行きたいのか、元気寿司に行きたいのか、どっちだろう?)と考えます。
前者なら、銀座や新橋にもお寿司屋さんがあるので、この辺りで大丈夫。
ところが彼は「渋谷のスシバーに行きたいんだ」と言います。

去年、ポーランドから留学中の彼の友人に連れて行ってもらったとのこと。
「その店に、リカを連れて行ってあげるよ」
「お、オーケー」
もうどっちがガイドかわかりません。

● ミライさんとハチ公

有楽町駅でミライさんのスタンプを発見。
「なぜ……ご自分で探してはくださらなかったの?」
私達にではなく、元許婚カムランへのセリフです。



立ち止まって写真を撮ると「これはなに?」と聞くDaniel。
「さっきのガンダムのキャラクター」としか言えませんね。
説明も日本語のみ。ガンダムは、そんなに海外に知られていないのかしら?

渋谷駅に到着。「案内するから、犬の銅像のところまで連れていって」
「はーい、こっちでーす」
ここでハチ公と記念撮影。

ハチ公って、待ち合わせポイントだとばかり思っていましたが、記念撮影ポイントでもあるんですね。
混んでいる中でも写真を撮っている人は結構いるものだと、今更ながらに気がつきました。
今度、旅行者のふりして私も撮ろう!



タイルもハチ公でした。

● うおべい

ここからはDanielが先頭に立ちます。
彼の背を見ながら渋谷のスクランブル交差点を渡るのも、不思議な感じ。



人がたくさん交差するので、バリケード代わりに後についていくと楽!



109のところでも信号を渡り、角を曲がって「ここだよ」と足を停めたのは、魚べいというお店の前。
「元気寿司じゃない?」
いえ、その一系列のようです。



ズンズン入っていく彼のあとに続いて入店すると、お店の中に長い行列ができていました。
わー、すごい。
見るからに別の国の方々が多い、突然のインターナショナルエリア。
日本人より外国人に知られているのかな?



長い列ですが、コンスタントに動いて行き、それほど待たずに私たちの番がやってきました。
「3名様、56・57・58番席です」と、伝票クリップを3つ渡されます。

● カウンターだらけ

(同じグループなら、ひとつの伝票でいいんじゃない?)と思いましたが、そのわけがすぐにわかりました。
ここは完全にカウンターのみ。テーブルはありません。
グループで来ても、みんな横並びに座るのです。
は~、ずらり伸びたカウンターは壮観だわー。



初めて、ラーメン一蘭に入った時と同じカルチャーショックを感じました。
(人と一緒なのに、なぜなぜカウンター?)と、頭の中が?だらけになったものです。



「これだと会話しづらいね」とミンさん。
それで回転率を上げようというお店のもくろみですね。
でも、お一人様でも周りを気にせず食べに来れます。



● 走るトレー

ここは、正確には回転寿司店ではありません。お寿司は周って来ないのです。
みんな、手元のタブレットからネット注文をすると、お寿司の載ったトレーがやってきて、自分の席の前で止まります。
Danielはそれが面白いみたい。



動くトレーは、別のお店で体験したことがありますが、ここは注文をどんどんさばくために、なんと3連になっていました。
うーん、すごい。



お店全体にムンムンとした熱気を感じます。アジアンパワーのような。
ここに来たら、いやでも元気になる感じ。
さすが元気寿司!

「おどろいた?」とDaniel。
「うん」と私。
びっくりして、まだぎこちないままの私を見て、とても満足そうです。

お値段は一律108円と、リーズナブル。
お寿司を食べ慣れた日本人の贅沢な舌には、味はまあそれなりですが、コンセプト勝ちですね。
確かに外国人の心をわしづかみにする、おもしろいお店です。



まだ場の雰囲気に慣れずにいる私の横で、彼はどんどん注文を始め、バンバンお寿司トレーがやってきます。
10年前、彼に初めてのお寿司(回らない)をご馳走した時、わさび抜きで注文するのをうっかり忘れてしまい、小さな彼が半ベソになったことを思い出して、遠い目になりました。
「ちゃんと覚えてるよ~」
「あの時はごめんね。お寿司嫌いにならなくてよかった」
「ワサビ?好き好き。ワビサビ?なにそれ美味しいの?」
うーん、隔世の感があります。

歳月はかくも人を変えるもの。ワサビがトラウマにならなくてよかった。
うっかり間違えた食育を施すところでした!



箸を使って食べるDaniel。そういえばランチもお箸をとっていました。
ちょっとたどたどしいながらも、ちゃんと食べられています。
「日本が好きだからね」
すばらしーい!

Danielに気を取られているうちに、その向こうのミンさんの前には、お皿がうず高く積まれていました。
「ミンさん、ピッチ早ーい!」
「身体が欲しているんですね」



前日、シアトル出張から帰ってきたばかりの彼も、長旅の疲れが残っているはず。
そんなところをお付き合いいただいて、もう頭が上がりません。

● ドライビング話

友人同士を引き合わせるのは嬉しいことですが、黙っていたことを知られるというリスクはあるものです。
メガウェブにいた時、Danielに「リカは運転するの?」と聞かれて「免許はあるけど、すごく下手だからあまりしないの」と答えると、ミンさんがすかさず
「でもサーキットカークラブのメンバーだったでしょう」と言いました。

「うわ!それを今言いますか!」
すっかり忘れていたことです。
確かに学生時代、自動車部に所属してサーキットに連れて行かれた(自発的ではないニュアンス強調)ことが何度かありました。
しかーし、Danielには話していなかったので、
「なになに、それ?ちょっと話してよ!」
と案の定、食いつかれました。

その時は話題を変えてごまかしたつもりが、
「で、ドライビングテクニックの話してよ」
と蒸し返されました。
大陸の人は粘り強い!

● 渋谷で解散

そんなこんなで食事は終了。
「もうこのまますぐ寝てしまいそう」とDaniel。
ヨーロッパから来日したてのDanielと、昨日アメリカから帰国したばかりのミンさん、そしてどこにも行っていない私も、なんとなくみんなお疲れモード。
渋谷で解散にしました。
銀座線の改札までDanielを見送って。
「ついていかなくても大丈夫かな?」「大丈夫でしょう」
メトロで一本ですからね。

ミンさんには、一日を通してお世話になりました。
仕事の話に興味津々のDanielに、なんでも的確に答えてくれています。
私にはとてもついていけないレベルでした。

「ミンさん、お疲れのところ、本当にどうもありがとうございました。今度あの元気寿司にでもまた」
「またあそこかーい!」
と言いながら、お別れしました。

夜、Danielの母に連絡しました。
「元気だったよー」「そう、よかったわー」

2日目に続きます。



お台場・横浜ももてなし 1-1

2018-03-07 | 東京
● prologue

去年の3月に、ベルギーとポーランドからやってきた友人親子。
今年はポーランドから、息子のDanielだけが来ることになりました。
今回はニセコがメインだとのこと。北海道でスキー三昧するようです。

ポーランドと言えば、雪が深いイメージ。
わざわざ遠い日本まで来なくても、スキーはできるんじゃない?と思いますが、それでも会えるのはうれしいもの。
再会を楽しみに待ちました。

お喋りで好奇心旺盛な彼は、どんどん日本通になってきている様子。
私より日本のことを知っていたらどうしましょう。
自分のあやしい英語と知識でどこまでガイドできるかわからないと思い、外資系ビジネスマンのバイリンガル・ミンさんにもジョインしてもらうことにしました。

● 東京マラソンの余波

当日、待ち合わせの支度をしているところに、連絡が入りました。
「空港からのシャトルバスに乗っているけれど、東京マラソンの交通規制で銀座に行けずに東京駅で下されるみたい」

そう、おりしもこの日は東京マラソン。大勢の人が集い、大がかりな交通規制が敷かれるため、例年は決して東京には近寄らないことにしています。
銀座もコースになっており、運悪くかちあってしまったようです。
「東京で待ち合わせる?」と聞かれましたが、東京駅は巨大なので、待ち合わせは危険かも。
やっぱりホテルの前が一番確実そうです。
「メトロでも行けるけど、ヤマノテ・ラインの方がわかりやすいと思う」と伝えました。



先にホテルに着きました。入り口には大きな足湯があり、湯気が立っています。
その縁に腰かけて待つことしばし。やがて旅行用リュックを背負い、両手に大きなトランクを引いて、彼が登場しました。
「東京駅からギンザまで歩いてきたんだ。ギンザ、人も車もおそろしく混んでてヘビーだ」
「えー、大変だったね!」
まあ隣駅なので、歩けなくはない距離です。
でも長旅から着いたばかりで重い荷物を3つも持ってのことなので、タフ!

宿に荷物を預けようとフロント階に上がると、別の外国人たちに「どこから来たんだ?」と尋ねられました。
「ポーランド」
「あなたたちはどちらから?」と尋ねると「メキシコ」
常夏のメキシコから冬の日本に。それは寒かろう。
「日本へようこそ!」と言うと「サンキュー」と明るい声がかえってきました。

荷物を預けて出かけます。

● プリペイドSIMカード

駅前の電気店で、ミンさんと落ち合います。
滞在中のSIMカードを購入したいとのこと。
ミンさんがてきぱきと選んでくれて、助かります。
あれこれ吟味をしても、ものの5分で品物を決めてちゃっちゃと会計へ。すごい手際の良さ。
私一人だったら、店員さんを巻き込んで悩みながら説明することになり、20-30分はいたでしょう!



次に彼が寄ったのはコンビニ。
レッドブルを買いました。
「これ、ヨーロッパでは倍の値段がするんだよ」
高いのねー!

● ももてなしランチ

さっそくランチにしようとしましたが、お目当てのお店はなんとお休み。
そういえばここは新橋、仕事の町。
サラリーマンと一緒にお休みして、軒並み休日は閉まっているようです。うかつだった!



そこで、ももてなし家に向かいました。
岡山と鳥取のアンテナショップ内ビストロカフェで、土地の食材を使ったランチを提供しています。
岡山の桃と鳥取の梨でおもてなし~。つまり、ももてなし!



そんなことを言っても通じないので、岡山と鳥取のことをどう説明しようと考えているうちに、ミンさんが的確に説明してくれていました。
助かるわ~。
明るい店内で、そんなに混んでおらず、ほどよいお客の入りです。ここは穴場だわ。

ここで食事を待つ間に、ミンさんの導きにより、ちゃっちゃとSIMカードの交換完了。
「リカにテストメール送ったから、確認して」
えっ早い。待って、人生ってそんなにイージーモードだっけ?



頼んだのは、哲多豚(新見市)のジンジャーポーク、哲多豚のスンドゥブ、大山牛(鳥取)と千屋牛(岡山)の牛スジトマトの雑穀米カレー。
ももてなしエリアの牛さん豚さんでした。



● マカレナ、マッケレル

帰りがけにショップに並んでいた銀色の魚に目を停めたDaniel。
ピカピカ輝き、脂がのっていてプリプリしており、いかにもおいしそう。
Da「あれはなに?」
ミ「Mackerel」
私「マッケレル?」



Hey Macarena~♪「恋のマカレナ」なつかしーい。
マカレナ・ダンスを踊りたくなりました。
ちなみに魚はサバでした。

● ゆりかもめ



マカレナソングが頭の中を流れるまま、新橋駅に向かいます。
ここからゆりかもめに乗ります。

「これはワンマン?」
「ううん、ノーマン」



ノーマン?それともゼロマン?まあ、伝わったので良しとします。
車掌はおらず、コンピュータ制御で動いています。



この日は雲が厚く、どんよりとした冬の海。
それでも海に向かって視界が開けると、乗客から「わあ」と声が上がります。
レインボーブリッジを渡ってお台場へ。

● 冬のお台場

駅で降りて海の方へ向かうと、冷たい海風が吹いていました。
海浜公園はすぐそばですが、寒空の下、浜辺には人っ子一人見えません。



お台場の自由の女神像は、いつの間にかできていて、そのままずっとあります。
ロマンチックなイメージを醸し出すためでしょうけれど、ちょっと謎だわ。
私はいつも「猿の惑星」を思い出します。



なんと青森のおいらせ町にも立っているんだとか。
NYと同緯度だからだそうですが、ピラミッドとキリストの墓だけでなく自由の女神像まであるなんて、さすが不思議エリア。



身体が冷えてきたので、海から離れることにして、フジテレビの建物を越えてプロムナードを歩いていきました。

● 白いガンダム

次に向かったのは、ダイバーシティのガンダム。
ガンダムユニコーンにチェンジしてから、まだ見ていません。

子供の頃にポケモンやナルトが好きだったDanielなら、ガンダムも好きだろうと思っていました。
ところが「ほら!」と見せても、「これ、なに?」と首をひねっています。
ガンダム知らないの?あらがっかり。

私は「あ、知らないのね・・・」であっさり話を終えてしまいますが、ミンさんはちゃんと「君が知らなくても、これはとても有名な日本のアニメーションロボットだよ」とフォローしてくれます。
偉いわ~。



ガンダムユニコーン、角が生えていて、白くて、たしかにユニコーン風でした。
言葉だけだと、どうもユニコーンとペガサスがごっちゃになってしまい「ガンダムペガサス?」と間違えてはガンオタに説教されていましたが、一度見た以上はもうまちがえないでしょう。
でもユニコーンとペガサスって、似てますよね?

● MEGA WEB

なおもてくてく歩いて行き、黄色と青のシルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ キュリオス」のテントの横を通り抜けます。
目指したのは、MEGA WEB

トヨタ自動車の展示ショールームで、古いものから近未来のものまでずらり並んでいます。
どの車も試乗OKなので、いろいろなトヨタ車に乗ってみることができます。



建物内ではいくつもの乗り物の試乗ができるようになっています。
セグウェイのような充電式プチ1人乗り自動車Wingletに乗って、館内をうねうね動いている人たちもいます。
乗ってみたいものがたくさんありましたが、どれも予約は受け付け終了していました。残念!



● FT-1

いっときは見なくなったスポーツカーですが、最近ではまた復活しています。
レーシングカーのようなピカピカの赤い車、FT-1。


トヨタFT-1


● SETSUNA

ジブリ映画に出てきそうなこの木の車、暖かい雰囲気でいいですね。乗ってみたいな。
「ミラノデザインウィーク 2016」に出品したコンセプトカー、SETSUNAです。


SETSUNA


外板は柔らかい杉、フレームは高い剛性の樺(かば)、フロアは強度が高い欅(けやき)、シートはなめらかな栓(せん)と、適材適所の木材を使用。
2016年のウッドデザイン賞最優秀賞に輝いています。



● FV2

ぐっと近未来感のあるFV2。
車といっても、ハンドルはありません。運転手は車内に立ったまま、身体を前後左右に傾けて、セグウェイのように操縦します。
重心移動で運転するなんて、まさに近未来!



車と行っても、いろいろなものがあって千差万別。
メカに疎くても面白いし、メカ好きなら一日いても飽きないでしょう。

● パレットプラザ

メガウェブを出たところにあるパレットプラザには、子供向けのプレイランドができていました。


ジャンプゾーン


奥には、トランポリンでバンジージャンプをするジャンプゾーンが見えました。
手前には、バブルボールに入ってプールに浮かぶ子供たち。
わあ、楽しそう!


バブルボール


どちらもいつかやってみたいものですが、同行の二人とも、全く意に介さない様子。
なので私も(ああ、子供のプレイランドね)という大人の顔つきをしながら、ぐっとガマンして通り過ぎました。
その2に続きます。




浅草〜鳥と太鼓ともんじゃ焼き index

2017-09-13 | 東京
[2017.8.11]
◆ 浅草 1 ←旅行記へ
 4年近くかけて周ってきた関東の坂東観音巡礼も、とうとう最後の一つとなりました。
 ラストは浅草寺。この日はほかにも浅草の気になる場所を巡りました。
 招き猫の神社とか、大根のお寺とか、みかんジュースの蛇口とか。
  ● prologue ● はじまりは雷門から ● X型の桜橋
  ● 猫の今戸神社 ● お寺のお言葉 ● ダイコンのお寺
  ● 残念なスカイツリー ● 浅草神社 ● 相合い傘の狛犬
  ● 見えない邪鬼 ● にぎわう浅草寺 ● 阪東巡礼締めくくり ● まるごとにっぽん 



◆ 浅草 2
 ランチは、セルフで焼いたお好み焼きともんじゃ焼き。
 太鼓ミュージアムでは、打楽器を心ゆくまで叩きました。
 鳥カフェでは、インコやオウムの体当たりの歓迎を受けました。
  ● 浅草ランチ ● もんじゃを焼いてみる ● 神輿のお店
  ● 打楽器パラダイス ● 襲われる鳥カフェ ● 静かなフクロウブース
  ● カオスのインコブース ● オウムの手荒い歓迎  ● 私は樹木
  ● 多様な攻撃スタイル ● カフェ・珈琲天国 ● epilogue





浅草〜鳥と太鼓ともんじゃ焼き 2

2017-09-13 | 東京
(この日のルート)その1⇒もんじゃランチ→太鼓館→鳥カフェ→お茶→夕食
その1からの続きです。

● 浅草ランチ

お昼時になりました。浅草っぽいランチにしようと、伝法院通りのお好み焼きの店、ふじでんに入りました。



ここは、具材をもらって自分で焼くセルフシステム。
子どもの頃、駄菓子屋でお好み焼きを作って食べていたというミカンさんが作ってくれます。
お好み焼きのテーブルが駄菓子屋にあるなんて、本格的ですね。



てきぱきととっても手慣れた手つき。
あっという間においしそうなお好み焼きのできあがり~♪



焼き立て、作り立て、ジュージューでジューシー。
おいしくないわけがありません!



● もんじゃを焼いてみる

それではと、私はもんじゃ焼きを作ってみることにしました。
とはいえ、これまでもんじゃは2、3回くらいしか食べたことがありません。
一体どんな食べ物だったのか、完成形がよくわかりませんが、まあなんとかなるでしょう。(テキトウ!)
着地点が見えないままプレートに火をつけて、未知へと発進。(こういうところに性格が出ます)



まずは具材を生地に混ぜ混ぜして、固形の具材をプレートに載せます。
それをドーナツ型にし、真ん中に液状の生地を注ぎ込みます。
生地が流れ出ないように、具材の土手を作ります。



固めながら「土手というよりウォールローゼみたい」とつぶやくと
「いや、ウォールシーナでしょう」とミカンさんが乗ってきました。
「ちょっと崩してみる?」
「だめ、巨人が入ってきちゃうから!」
『進撃の巨人』ネタを言いながら、生地が煮立つのを待ちました。



いつまで焼けばいいのかわからずにいると「そろそろいいですよ」とお店の人に教えてもらいました。
では、これで全部を混ぜて出来上がり。
小さなヘラで食べると、舌が火傷をするんじゃないかとおっかなびっくり。
でも不思議なことに、ヘラを口に入れても熱くありません。



「巨人のいない、平和なもんじゃ」とつぶやくと
「壁を壊してるから、自分たちが巨人なのでは?」とまたもや返しが。
ウォールシーナを崩しながらランチタイムを楽しんだ巨人2体です。

浅草でもんじゃを食べていると、レトロつながりで花やしきに行きたくなってきます。
かつてあった多摩川園や向ケ丘遊園、横浜ドリームランドといった昔ながらの日本の遊園地は、浦安の某ランドの影響を受けて次々と無くなってしまいました。
まさに黒船襲来。
某ランドも好きですが、花やしきは日本オリジナルの遊園地として、姿を消した遊園地の分もがんばってもらいたいと思っています。
今また、人気が復活しているんだとか。嬉しいことです。

● 神輿のお店

満腹になったので、腹ごなしに向かったのは、交差点に立つ宮本卯之助商店
神輿・太鼓・山車・獅子舞用品などの祭礼具の製造販売などを行っている古くからのお店です。



2階に上がってみると、売り物の太鼓が並んでいました。
三社祭の神輿も飾られていましたが、ここが目的地ではありません。 
「このお店に博物館があるらしいんだけど」
よーく探してみると、1階奥の扉の向こうに、太鼓館への道がひっそりとありました。

● 打楽器パラダイス

入口でチケットを買い、裏に周ってエレベーターで上の階まで行くと、探していた場所がありました。
それは太鼓館という博物館。
英語だとドラム・ミュージアムです。



大混雑しているかと思いきや、中には3人しかいませんでした。
ここには世界中の太鼓コレクションが展示されており、それを見学するだけでなく、なんと実際に演奏できるというすばらしさ!
入館料を払ったら、時間制限なしでいつまでもいられるんです。
なんという打楽器パラダイス!

浜松の楽器博物館をエンジョイした身としては、ここも見過ごせない場所でした!
世界中のどの地域にも、太鼓はあるんですね。
前々から興味があった、トリニダード・トバゴのドラム、スティールパンを演奏したら、止まらなくなりました。
いい音色だし、これ、2時間くらい音出ししていられるわ~。
 
不思議なインドネシアの打楽器がありました。アンクルンという西ジャワの竹製の打楽器でした。
太鼓はシンプルな打楽器ですが、それでも見たこともなく、どうやって音を鳴らせばいいのかわからない楽器もあります。
そういう時には、係の人がやってきて、つかず離れず状態で、いろいろ教えてくれました。

風の音や雨の音を出す、いまだと効果音に使われるものも。
場所柄か、時折外国人もやってきますが、さほど長居をせずにあっさりといなくなります。
触っていい楽器は、ほぼすべて打ってみて、満足しました。

中世時代の昔の打楽器もありました。
「苦労して再現しました」という説明がついています。
そういえばここは太鼓屋で、皮の張り替えといったメンテナンスも請け負っています。
職人さんは、昔の楽器でも作れる腕を持っているんですね。

撮影禁止なので、画像は載せられませんが、1時間半くらい楽しみました。
意外と知られていないんですよね。ここは穴場です。
世のパーカッション好きの人たちに、教えてあげたいわ。



満足して外に出ると、交差点からまっすぐスカイツリーが見えました。
先ほどよりも雲が晴れて、ずいぶん上の方まで見えていました。

● 襲われる鳥カフェ

次に向かったのは、鳥カフェです。
その名も、鳥のいるカフェ
鳥カフェに入るのは初めて。猫カフェよりも少ないですね。
この浅草にあるお店は、普通の鳥カフェとはちょっと毛色が違うといううわさを聞きました。
鳥が襲いかかるように向かってくるんだそうです!

鳥嫌いなら泣き出しそうですが、鳥好きの私は熱烈大歓迎。
ヒッチコックの『鳥』はこわいですが、いっぺん鳥にモフモフもみくちゃにされてみたいわー。
ということで、ミカンさんにリクエストして、襲われに行ったのです。
観音巡礼を終えたところだし、精進落としにちょうどいいでしょう。(そう?)

どこにあるのかなあと商店街をキョロキョロ見渡すと、フクロウが外にいて、客寄せパンダならぬ客寄せフクロウしていたのですぐにわかりました。
お店は雑居ビルの地下。
鳥は空に近い生き物なのに、地下にいるというところがギャップです。

● 静かなフクロウブース

お店の中に入ると、思ったよりも狭いスペースでした。
フロアはフクロウとインコのスペースに分かれています。
まずはフクロウたちと触れ合いました。
みんなおとなしくて、頭を撫でられても平気。
時々甘噛みしようとします。

夜行性だから、日中起きていたらつらいんじゃないかと気になりますが、彼らは生まれた時から人間と一緒に暮らしているため、昼夜逆の生活に慣れているのだとか。
それもかわいそうなことですけれどね。

いろいろなフクロウがいましたが、ミミズクとメンフクロウしかわかりませんでした。


つぶらな濡れた瞳!!



見返りハンサム。絵になりますね~。



チョウゲンボウでしょうか。りりしい!



Hello~☆


撫でてみると、綿菓子のようにフワッフワ。
眠そうなのは、餌を食べた後だからのようです。
フクロウたちがみんな静かでおとなしく、全く威嚇しないので、すっかり安心しました。

● カオスのインコブース

それからインコブースへ。入口でポンチョを借りて着込みます。
なんのためかって?フンよけですよー。
おそるおそる中に入ると、そこにはたくさんのインコたちがいて、ピチピチとにぎやかでした。







中にいる人の肩や背中には、ナチュラルに鳥がいます。
わー、トリさん乗っけてるー!

● オウムの手荒い歓迎

猫カフェのように、餌を買って鳥たちを呼ぼうかなと思っていると、バサバサっと音を立ててミカンさんの頭の上に大きな白いオウムが飛んできました。
「わあ、いいなあ~♡」
目を輝かせて見ていると、ミカンさんは喜ぶどころか「イタタタ」と言い出しました。
あれ、どうしたのかな?
「耳を咬まないで~」
見ると、オウムはミカンさんの耳をせっせとついばみはじめています。
「痛いよー」
手荒すぎる歓迎です。でもマウントを取られているので、簡単には振り払えないミカンさん。
このままだとヒッチコックの『鳥』になりかねないので、微笑んで見守っていた係のお姉さんに助けてもらうことに。


頭上での攻防


お姉さんが腕に乗せようとするも、トサカを角のように逆立てて反抗するオウム。
ミカンさんの頭に居座ろうとします。
よっぽど気にいったのかしら。
お姉さんがプロの本気を出して追い出しにかかったので、ようやくオウムは離れました。

オウムが頭からいなくなり、一難去ったミカンさん。
ゼイゼイいいながら「今のはいったいなんだったんだろう?」と首をひねっています。
「よっぽど嫌われたのかな?」
でも、はたから見たら攻撃しているようには見えませんでした。
ちょっと手加減せずにウェルカムしちゃったみたいな?
ミカンさんの受難を見て(そうか、襲い掛かってくる鳥カフェとはこういうことなのね~)と理解しました。

● 私は樹木


足元にはアヒル


足元のアヒルもかわいいのですが、そっちを構う間もなくインコが頭上を飛んできたり飛んで行ったり。
そのうちに、インコたちが肩や頭に乗ってくるようになりました。
こちらは何もしていません。ここの鳥たちは、餌がなくても寄ってくるのです。
どうしてー?
人懐こいというか、人を危険視していないよう。
ポンチョはつるつるした素材なので、肩の上で足をすべらせたりしていますが、ちょっと落ちてもめげずに、上手にくちばしを使ってガシガシと上ってきます。


Happy~☆



気がつけばこんなに!



電線になった気分。鳥たちにとっては人も枝も一緒なんでしょう。



手が重くなってきました。樹木の苦労がしのばれます。

けっこう重みがあります。樹になったつもりであまり動かずにいると、ミカンさんに「表情がこわばってるよ」と言われました。
鳥たちはひっきりなしに動くし、私は木ですから。アイアムツリー!


「お、いい木があった」(数秒後に飛んでくるインコ)


● 多様な攻撃スタイル

鳥たちはみんないたずら好きで、じっとしていません。
ポンチョのファスナーのところをガリガリかじり始めました。
「中にくちばしを突っ込もうとしているよ」
「こわさないでー!」


ファスナーに夢中の下の鳥


頭上から、ピチピチと甘い声が聞こえてきました。
鏡に映してみると、頭の上で仲睦まじく寄り添う2羽のインコ。
ピーッ、そこ、いちゃいちゃ禁止ー。
リア充の鳥カップルに当てられた~!


白鳩さんもいましたよ



どの鳥も羽つやがよくて健康そう。


あっという間に1時間がすぎました。
ギリギリまでインコルームにおり、帰りがけにまたちょっとフクロウをかまって、退出しました。
レジのところに、「コーヒー、ジュース 150円」と書いてあるのを発見。
そういえば、ここはカフェでしたね。すっかり忘れていましたよ!
あのインコルームのカオスの中でお茶を飲むのは難しそうですけれどね~。

とっても普通じゃないひと時を過ごした私たち。
お互いにポーッとして、現実に戻れぬまま、方向も考えずに人波の中を、歩いています。
そのままだと、クラゲのようにふらふらと人の中を漂流しているだけ。
とりあえず、興奮を鎮めるためにどこかでお茶することにしました。

● カフェ・珈琲天国

カフェを探していると、珈琲天国を見つけました。
太鼓の天国、鳥の天国のあとは、珈琲の天国。
浅草はパラダイスだらけだわ。
有名なお店ですが、満席だったため別のカフェに落ち着きました。



今までいた鳥カフェのサイトを見ると、ミカンさんの頭上に陣取った白オウムが紹介されていました。
"世界一美しい鳥"と言われるクルマサカオウムです。
お値段は68万円!うわ~、ゼロが多い!
「そんな高級な鳥だったなんて~」と驚くミカンさん。
「傷つけなくてよかった。自分は傷つけられたけど(爆)!」
ガシガシ噛んで、歓迎していましたからね~(^_^;)



お茶をしても、まだ2人とも興奮冷めやらないままです。
かなり強烈な未知との遭遇で、忘れられない思い出になりそう。
でもやっぱり、鳥っていいわ~。
お茶のあと、夕食も取って帰宅しました。



● epilogue

この日はまる1日、浅草で楽しく過ごしました。
いつもは観光客が大勢集う独特な人込みに負けて、早々にほかの町に移動していました。
でも今回は、浅草寺以外は混む場所に行かなかったためか、逃げ出さずに済みました。
メジャーな界隈でも、探せばなかなかマニアックな場所があるものですね。
浅草がこれまでよりもぐっと好きになりました。


浅草〜鳥と太鼓ともんじゃ焼き 1

2017-09-12 | 東京
この日のルート:浅草駅→桜橋→今戸神社→待乳山聖天→浅草神社→浅草寺→まるごとにっぽん⇒その2

● prologue

高崎の観音を訪れた10日後。
ほぼ坂東33観音を巡り終えて、残すところ浅草寺だけとなりました。
涼しくなってからのんびり行こうと思っていましたが、ミカンさんのリクエストもあり、夏の間に行くことにします。
近いようで遠い浅草。いつでも行けると思っていながら、実際にはなかなか行かない場所です。
せっかくなので、ほかの気になる場所も巡ってみることにしました。

一日曇りで、気温は30度いかないとのこと。
最近、お寺巡りをする日はずっと曇り続き。空はどんよりとしていますが、暑すぎないので助かります。

● はじまりは雷門から

浅草は、駅が4つあり、出口が違ったりするので、気をつけなくてはなりません。
今回は京急と浅草線の改札で待ち合わせ。
これまで銀座線で来ることに慣れていたので、出口の場所が違って面食らいました。

メトロの浅草駅を降りて地表に上がると、まずは浅草寺の雷門へ向かいます。
今は工事中で、すっぽりと幌に覆われていました。



幌に雷門の絵が描かれているのが、いい感じ。
京都の清水寺の子安の塔の工事もそうでした。
絵じゃなくて写真なら、もっと本物っぽくなりそうですけれどね。



隅田川遊覧船の列に外国人たちが並んでいます。
いつ来てもここはインターナショナル。
隅田橋のたもとには、キラキラしたネコがいました。

● X型の桜橋

向こう岸には渡らずに、隅田川沿いに歩いて行きます。
スカイツリーの上はもやに隠れています。



じきに、私がリクエストした桜橋のたもとに着きました。
角度を変えてあちこちから見てみましたが、橋の横からだと全貌がつかめませんね。
でも、普通の橋ではないことは判っていただけるでしょうか。



これは上からでないと、どんな形か見えません。
橋を見下ろせる、ちょっとした高い場所があればいいのに~。
橋の形を気にする人は、そんなにいないのかしら~。



X型のこの橋は、橋好きの私にとって要チェックの場所。
隅田川唯一の歩道専門橋でもあります。
対岸まで渡って戻ってきました。



説明版がありました。うん、たしかにXの形だわ。
向こう岸は墨田区で、浅草駅側に戻ると台東区です。

● 猫の今戸神社



次に、今戸神社に向かいました。
豪徳寺には何度か訪れたことがありますが、同じ招き猫伝承でも、こちらの神社に来るのは初めて。
境内にいるのは女性ばかり。恋愛成就の神社だからです。



とにかく招き猫がいっぱい。沖田総司最終の場所だというのに、あまり大きなアピールはされていません。
浅草七福神巡りの一つで福禄寿も祀っていますが、男性はちょっと行きづらい雰囲気があります。



威嚇顔の狛犬の下に、黒猫のじょうろが置かれていました。
狛犬が猫たちを守っているようで、なんだかほのぼのします。



手水舎にも、さりげなく小さな招き猫が乗っていました。



拝殿の中には大きな招き猫がいました。
神さま、仏様、お猫さま~!
といっても、猫の神さまを祀っているわけではありません。
御祭神は応神天皇、伊弉諾尊、伊弉冉尊です。



全体的に女性らしい神社。境内には、花がきれいに咲いていました。

● お寺のお言葉

神社を出て、辺りを散策します。
この辺りは寺町らしく、お寺が並んでいます。



ひとつのお寺の前に貼られていたお言葉。
「縁は切るより結ぶもの」
その通りですね。

● ダイコンのお寺

歩いている途中、お寺の境内にケーブルカーがあるのが見えました。
「ええっ?」と驚きましたが、そういえば、前に浅草七福神巡りをしていた時に両親が乗ったと話していたことを思い出します。
これのことね。



乗ってみると、ちゃんと二人がけの座席もあり、無料で下から上の本堂まで連れていってくれます。



ここは本龍院というお寺ですが、広く待乳山聖天(まつちやましょうでん)として知られています。
ご本尊は名前の通り、歓喜天(聖天)。七福神では毘沙門天。
推古天皇の時代からある、歴史あるお寺です。



ふと、両腕に大切そうに大根を抱えた女性が、しずしずと拝殿の石段を上がっていきました。
私たちも、あとに続いて本殿に入ってお参りすると、その女性は大根を、うやうやしく奉納していました。
そして中には、奉納されたたくさんの大根が。
わー、すごい。八百屋で売っているのと同じような生の大根なので、ヘルシーな印象です。



聖天様は、大根が好物なのかしら。
塀やちょうちんといった、境内のあちこちに、大根と巾着のマークが見られます。



大根は縁結びや子孫繁栄、巾着は商売繁盛を表すそうです。
かつての民間信仰が今の世まで引き継がれて、人々が大切に伝統を守っているようでした。

● 残念なスカイツリー



相変わらずの曇り空。スカイツリーの上の方は見えません。
ということは、展望台に上っても雲しか見えないのでしょう。
それにしても大きなタワーです。

● 浅草神社

さらにてくてく歩いて、浅草神社までやってきました。



ここを訪れるのも初めて。
隣にある浅草寺には何度も来ていますが、いつも仲見世通りの人込みに参ってすぐに帰ってしまうため、神社に寄ったことがなかったのです。
でも今回は、正門ではなく横の方から入ったため、そう混んでいません。

鎌倉も京都も、そしてここ浅草も、浴衣の人が多くなったなあと思います。
浴衣のレンタル屋さんが増えたためでしょう。



● 相合い傘の狛犬

入ったところにいる大きな狛犬に驚いていたら、境内の片隅には、相合い傘の夫婦狛犬がいました。
なにこれすてき~!
ぴったりよりそっていてラブラブ~!



こんな幸せそうな狛犬を見たのは初めてです。
満足するあまり、うっかりここで帰りそうになりました(えっ)

● 見えない邪鬼

それから二天門を通って浅草寺の中に入りました。
二天の足元には、おそらく邪鬼がいるはずです。
狛犬も邪鬼も好きな私。
ただ、どんなに背伸びしても、ギリギリのところで邪鬼は見えず、いるのかいないのか、その存在さえわからずじまいでした。
浅草寺さん、邪鬼好きのことも考えてあげてー! 



あとで調べてみたところ、二天門の修復工事中、一時的に移動した二天の像の画像がありました。
やっぱり邪鬼を踏んでいました。
浅草寺さーん、いるなら邪鬼も見せてー!

● にぎわう浅草寺



ここは本当に、いつ来ても参拝客でいっぱい。
この日初めての混雑ぶりです。



手水鉢の上には、りりしい大きめの立像がありました。
こちらは高村光雲作の龍神(沙竭羅龍王)像。芸術品ではないですか。
以前は本堂裏の噴水のところに置かれていたとのことで、それで少し大きめなのかなと思います。



上は、参道から見る本堂。参拝者がいっぱい。
下は、本堂から見る参道。参拝者がいっぱい。



● 阪東巡礼締めくくり

そもそも、今回は浅草寺がメインです。
私の阪東観音巡礼の最後を飾るお寺となりました。
ここは坂東三十三観音のほか、江戸三十三観音の札所にもなっており、どちらも説明がありました。



お参りの時には、坂東最後ということもあって、しっかり般若心経を読みたかったのですが、押すな押すなの混雑ぶりに、とてもそんなことができる状況ではありません。
人波に押されるように、外へと出ました。

御朱印は違う建物で分けていただきます。ここもまた行列ができており、頼む時も待つ時も並びます。
奥では大勢の人が手分けして御朱印を書いており、ミカンさんと私はそれぞれ違う人が担当したらしく、比べてみると御朱印の字が違っていました。
御朱印を書いてもらっている間、蝋燭をともし、線香をつけました。



お盆休みの間は、普段よりは空いているかと思いましたが、そんな気配はつゆほどもありません。
外国人が日本人以上に多いようです。

再び本堂に戻って読経代わりに納経札を収めようとしましたが、箱が見つけられなかったのでお寺の人にありかを教えてもらいました。
これで一段落。平成25年末から始めた阪東を、3年8か月でコンプリートしました!
やったあ~。でも感慨に浸るより、早く脱出したい気持ちでいっぱいです。
参拝客の中でもみくちゃになった後で、ミカンさんが
「自分の坂東最後のお寺は、ここじゃないところにしようっと」と言いました。
それがいいですね。混雑しすぎていて、余韻に浸れないから。

● まるごとにっぽん

仲見世通りは混んでいるので避けて、入ったのと逆側の横から出ました。
去年できたという"まるごとにっぽん"という建物に行ってみます。
地域情報を発信している場所かと思いましたが、どちらかというと地産商業の物販用施設でした。



愛媛では、水道の蛇口をひねると、ポンジュースが出てくるという都市伝説がありますよね。
ここにもありましたよ!

その2に続きます。