● prologue
3月1日に決行した、第一回目「大井町せんべろナイト」。
それから二か月後、ふたたび友人とかの地に集合しました。
目的は、前回入れなかったお店への再トライ、スイートリベンジです。
● たこ焼き屋の白オウム
18時に駅前で待ち合わせました。
お店が開店する夕方、人気店が埋まる前に早めに動き始めるのが、せんべろを楽しむコツ。
細い平和小路をずんずん歩いて行くと、通り抜けたところにタコ焼き屋があります。
お店の前の自転車に、白いオウムが停まっていました。
お店のペットではありません。お客さんが自転車に乗せて連れてきたものです。
ゆるいわ~。昭和初期みたい~。三丁目の夕日~。

つい立ち止まって見てしまいます
この界隈ではかなりの有名人、いえ有名バードのよう。
手を伸ばして頭を撫でるおじさん。
とさかが立っています。威嚇してるんじゃない?
おじさん、気をつけて~!

でもオウムは噛みません。たいてい「ギャー」とか「キー」とか騒がしいものですが、静かに停まっています。
特に紐もついていなさそう。
おとなしいというか、堂々と落ち着いていて、場慣れしています。

ちょっと見て下さい。
おじさんがワシワシ撫でたから、すごいアバンギャルドなとさかになっちゃった!
おじさんはきっと、娘の髪を撫でてるつもりでボサボサにして、嫌われるタイプ!
オウムは、私たちを笑わせようとしているのでしょうか。もう笑ってるけど!
● ボーイ meets オウム
興味津々の部活帰りの男子高校生に「チューしてみな。おとなしいよー」と言うおじさん。
高校生「え~、大丈夫かなあ?」
おじさん「だ~いじょうぶだってぇ!」
少年よ、おじさんはすでに酔いが回っているから、当てにならないわよ!

素直に顔を近づける高校生。
するとオウムが羽を逆立てて「ギャー!」と威嚇しました。
「うわっ!!」と慌てて、後ろに飛びのく男子。
「チュー失敗だなぁ!」
おじさんの声に、周囲は大笑い。
● ① 肉のまえかわ
オウムに見とれて、一瞬目的を忘れかけましたが、そういえばここは飲み屋街の中でした。
まず1件目は、たこ焼き屋の向かいにある「肉のまえかわ」へ。
前回混みすぎて、入れなかったお店です。
相変わらず入るのに躊躇する、迫力満点の店構えで、ウッと足がとまります。
全く意に介さず、スイスイと中へ入っていく連れ。
場に呑まれないのは、一種の才能なんじゃないかと、毎回思います。

夜になってから撮ったお店の外観
店名からして、中でお肉を売っているかと思いましたが、精肉は売っていません。
店内の冷蔵ケースの中には、作り置きの生肉系調理肉がお皿に乗って入っています。
カウンターでは、お店のお姉さんが焼き鳥を焼いています。
なんとも不思議な光景。
お店のお姉さんは2人の中国人女性。
どちらも仏頂面で、かなりの塩対応ですが、誰も気にしていません。

料理を頼んだお客は、店内に置かれた会議用の長テーブルや壊れたラックの周りに立ち、竹串で食べるお作法。
お箸じゃないのね~。
注文したのは、和牛ランプ肉(650円)に、ポテトサラダ(100円)、コロッケ(80円)。
それに連れは赤の本麒麟。
缶ビールは、冷蔵庫から自分が出してレジに持って行く、キャッシュオンデリバリー。

ポテサラを串で食べるのは、なかなかのハイレベルです。
落とさないように細心の注意を払って、いただきました。
牛のたたきは、あらかじめ味がついており、柔らかくておいしかったです。
店内は喫煙可で、モクモクしていました。
少し煙かったので、手早く食べて移動します。
● 磯平
すずらん通りには、前回入った「臚雷亭」(ローライテイ)があります。
その向かいにあるのは「磯平」。
大井町住まいの同僚に「この店にはイケメンジョッキがあります」と教えてもらいました。
「イケメンジャッキ?」
「それは機械!」
「イケメンジョッキー?」
「それは競馬!」
2倍の料金で2.5倍の量のお酒が出てくるんだそう。
それがイケメン。うーん。
飲んべえの同僚は毎回、ビールをイケメンジョッキで2杯頼むとのこと。
それってほとんどピッチャーでは?
今度デンバーに、本場のクアーズビールを飲みに行くそうです。
連れにこの情報を伝えたところ
「それ飲んだら、次に行けなくなっちゃうよ」
と、あっさり却下。
今回は、居酒屋を渡り歩く"はしご酒"が目的ですからね。
● ② 御婆灯
2件目は、「御婆灯」(ごばばとう)。
ここも、前回満席で、入れなかったお店です。
相変わらず、異世界感満載の外観。
「御婆灯」という文字以外情報がない、黒塗りの木造家屋。
名前を見ても、ヒントにはなりません。
これまで見てきた、中と外の境界線がほとんどないオープンな居酒屋とは正反対。
なんだか敷居が高いわー。
前回同様、ここでも足にブレーキがかかりますが、やっぱり連れは気にしません。
「今回は空いてるといいねえ」と明るい声で言いながら、ガラガラと扉を開けて中に入ります。
つくづく、稀有な才能です。

今回、お客さんは誰もいませんでした。
普通の家にお邪魔するように靴を脱いで上がり、掘りごたつ式カウンターに落ち着きます。
中には、エプロン姿のシニアなおばさまが2人。
カウンターには大皿料理が4つ、置かれていました。
どれもツヤツヤしていて、おいしそう。
お通しは冷ややっこでした。

大皿料理がとても美味しそうだったので、それから「わかめと削り節のあえ物」と「魚の煮つけと筍」を注文。
日本の食材にこだわっているのだそうです。

ここは、のれんのないおでん屋さんだそう。
大根、卵、味揚げ、ちくわぶをいただきました。

梅2個入りの梅杯とウーロン茶。
一件目の肉のまえかわは、ワサワサとせわしなくてゆっくり話もできませんでしたが、ここは貸し切り状態。
お互い、どんなGWを過ごしたか、報告し合いました。
連れは神奈中バスの話に興味津々なので、熱く語りました。
その2に続きます。
3月1日に決行した、第一回目「大井町せんべろナイト」。
それから二か月後、ふたたび友人とかの地に集合しました。
目的は、前回入れなかったお店への再トライ、スイートリベンジです。
● たこ焼き屋の白オウム
18時に駅前で待ち合わせました。
お店が開店する夕方、人気店が埋まる前に早めに動き始めるのが、せんべろを楽しむコツ。
細い平和小路をずんずん歩いて行くと、通り抜けたところにタコ焼き屋があります。
お店の前の自転車に、白いオウムが停まっていました。
お店のペットではありません。お客さんが自転車に乗せて連れてきたものです。
ゆるいわ~。昭和初期みたい~。三丁目の夕日~。

つい立ち止まって見てしまいます
この界隈ではかなりの有名人、いえ有名バードのよう。
手を伸ばして頭を撫でるおじさん。
とさかが立っています。威嚇してるんじゃない?
おじさん、気をつけて~!

でもオウムは噛みません。たいてい「ギャー」とか「キー」とか騒がしいものですが、静かに停まっています。
特に紐もついていなさそう。
おとなしいというか、堂々と落ち着いていて、場慣れしています。

ちょっと見て下さい。
おじさんがワシワシ撫でたから、すごいアバンギャルドなとさかになっちゃった!
おじさんはきっと、娘の髪を撫でてるつもりでボサボサにして、嫌われるタイプ!
オウムは、私たちを笑わせようとしているのでしょうか。もう笑ってるけど!
● ボーイ meets オウム
興味津々の部活帰りの男子高校生に「チューしてみな。おとなしいよー」と言うおじさん。
高校生「え~、大丈夫かなあ?」
おじさん「だ~いじょうぶだってぇ!」
少年よ、おじさんはすでに酔いが回っているから、当てにならないわよ!

素直に顔を近づける高校生。
するとオウムが羽を逆立てて「ギャー!」と威嚇しました。
「うわっ!!」と慌てて、後ろに飛びのく男子。
「チュー失敗だなぁ!」
おじさんの声に、周囲は大笑い。
● ① 肉のまえかわ
オウムに見とれて、一瞬目的を忘れかけましたが、そういえばここは飲み屋街の中でした。
まず1件目は、たこ焼き屋の向かいにある「肉のまえかわ」へ。
前回混みすぎて、入れなかったお店です。
相変わらず入るのに躊躇する、迫力満点の店構えで、ウッと足がとまります。
全く意に介さず、スイスイと中へ入っていく連れ。
場に呑まれないのは、一種の才能なんじゃないかと、毎回思います。

夜になってから撮ったお店の外観
店名からして、中でお肉を売っているかと思いましたが、精肉は売っていません。
店内の冷蔵ケースの中には、作り置きの生肉系調理肉がお皿に乗って入っています。
カウンターでは、お店のお姉さんが焼き鳥を焼いています。
なんとも不思議な光景。
お店のお姉さんは2人の中国人女性。
どちらも仏頂面で、かなりの塩対応ですが、誰も気にしていません。

料理を頼んだお客は、店内に置かれた会議用の長テーブルや壊れたラックの周りに立ち、竹串で食べるお作法。
お箸じゃないのね~。
注文したのは、和牛ランプ肉(650円)に、ポテトサラダ(100円)、コロッケ(80円)。
それに連れは赤の本麒麟。
缶ビールは、冷蔵庫から自分が出してレジに持って行く、キャッシュオンデリバリー。

ポテサラを串で食べるのは、なかなかのハイレベルです。
落とさないように細心の注意を払って、いただきました。
牛のたたきは、あらかじめ味がついており、柔らかくておいしかったです。
店内は喫煙可で、モクモクしていました。
少し煙かったので、手早く食べて移動します。
● 磯平
すずらん通りには、前回入った「臚雷亭」(ローライテイ)があります。
その向かいにあるのは「磯平」。
大井町住まいの同僚に「この店にはイケメンジョッキがあります」と教えてもらいました。
「イケメンジャッキ?」
「それは機械!」
「イケメンジョッキー?」
「それは競馬!」
2倍の料金で2.5倍の量のお酒が出てくるんだそう。
それがイケメン。うーん。
飲んべえの同僚は毎回、ビールをイケメンジョッキで2杯頼むとのこと。
それってほとんどピッチャーでは?
今度デンバーに、本場のクアーズビールを飲みに行くそうです。
連れにこの情報を伝えたところ
「それ飲んだら、次に行けなくなっちゃうよ」
と、あっさり却下。
今回は、居酒屋を渡り歩く"はしご酒"が目的ですからね。
● ② 御婆灯
2件目は、「御婆灯」(ごばばとう)。
ここも、前回満席で、入れなかったお店です。
相変わらず、異世界感満載の外観。
「御婆灯」という文字以外情報がない、黒塗りの木造家屋。
名前を見ても、ヒントにはなりません。
これまで見てきた、中と外の境界線がほとんどないオープンな居酒屋とは正反対。
なんだか敷居が高いわー。
前回同様、ここでも足にブレーキがかかりますが、やっぱり連れは気にしません。
「今回は空いてるといいねえ」と明るい声で言いながら、ガラガラと扉を開けて中に入ります。
つくづく、稀有な才能です。

今回、お客さんは誰もいませんでした。
普通の家にお邪魔するように靴を脱いで上がり、掘りごたつ式カウンターに落ち着きます。
中には、エプロン姿のシニアなおばさまが2人。
カウンターには大皿料理が4つ、置かれていました。
どれもツヤツヤしていて、おいしそう。
お通しは冷ややっこでした。

大皿料理がとても美味しそうだったので、それから「わかめと削り節のあえ物」と「魚の煮つけと筍」を注文。
日本の食材にこだわっているのだそうです。

ここは、のれんのないおでん屋さんだそう。
大根、卵、味揚げ、ちくわぶをいただきました。

梅2個入りの梅杯とウーロン茶。
一件目の肉のまえかわは、ワサワサとせわしなくてゆっくり話もできませんでしたが、ここは貸し切り状態。
お互い、どんなGWを過ごしたか、報告し合いました。
連れは神奈中バスの話に興味津々なので、熱く語りました。
その2に続きます。