落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

噺家の噺(215)

2014-08-24 23:48:10 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。ちょっといい話などを織り交ぜながら・・・

1.三遊亭歌太郎・・・「子ほめ」「ろくろっ首」

2.立川らく次・・・「やかん」「紙入れ」「片棒」「お見立て」

終演後のらく次さんとの打ち上げでの話題が「古典の中に答えがある!」と。「古きを訪ね新しきを知る」と。

3.林家正雀・・・「親子茶屋」「牡丹灯籠・お札はがし~」2席ともに音曲入りの噺で楽しめました。

4.林家彦丸・・・「鮑のし」

5.神田山緑・・・「真柄のお秀」

6.宝井琴調・・・「飯田の焼き打ち」

7.一龍斎貞橘・・・「木村又造・鎧の君」

8.一龍斎貞水・・・「四谷怪談・久保田川伝助殺し」・「真景累ヶ淵・長屋騒動」暗い部屋の中で浮かび上がる顔と影!噺とともに怖いのです。暑い夜にひやっとしたい人がこんなに多いとは・・・日本橋亭がいっぱいの人でした。


今日の歳時記(2)・ザクロ

2014-08-23 15:16:40 | 日常の風景

「なまずん寄席」に行く途中にありましたザクロの木。老木ですが実がなって芸術的な趣。玄関の前で横たわっているのです。

ザクロの花ことば・・・「優美」「おろかしさ」

「木」・・・「互いに思う」まさにこのザクロを大事に思う家主の気持ちが伝わってきます。

 「熟れそめて細枝のしなふ石榴かな」・・・西島麦南

「過去苦く石榴一粒づつ甘し」・・・鷹羽狩行

「たんねんに妻が石榴の実をほぐす」・・・小山都址

 


なまずん寄席にご来場ありがとうございます

2014-08-23 15:14:49 | 落語会

なまずん寄席は会場の都合により6回連続の落語会でした。

第6回目の出演者は「立川らく次さん」でした。4席の口演をしていただきました。

「なまずん寄席」は今回で終了になりますが、「向ヶ丘遊園駅北口」付近で継続出来る会場を決めてまた皆様とお会いしたいと思っています。

6回のなまずん寄席を応援していただきました地域の方々や登戸東通り商店会員の皆様に御礼を申します。


夏の夜の怪談

2014-08-22 18:18:35 | 落語会

夏の夜の怪談というタイトルの落語会でした。

林家正雀師匠の「牡丹灯籠:お札はがし~幸手堤」」が1時間ほどの口演です。

広い境内の蝉しぐれが泣いています。そんなお寺の蒸し暑い部屋で怖ーい噺を聞くのもいい感じです。

三味線の音が響き真に迫ってきます。1時間があっと言う間に過ぎました。

「怖い噺の後は踊ることになっています」と。彦六の奴さんと歌右衛門 の姉さんを踊りました。

長時間正座した後にこれだけきちんと踊れるなんて・・・とても素敵でした。


第23回:宝寄せ

2014-08-22 18:16:51 | 落語会

8月22日「金」午後7時より開演された「宝寄せ」は大田区西六郷のお寺・大綱山 寶幢院で行われました。この会場での落語会の受付をお手伝いいたしました。

LR蒲田駅で待ち合わせをして柳家一琴師匠のお車で会場まで乗せていただけました。

六郷の渡しの傍で静かな住宅地の中にありました。

今日の出演は林家正雀師匠とそのお弟子さんの林家彦丸さんです。

このお2人とも他の会場での落語会でお顔を合わせていましたのでその時の落語会の話しなどをいたしました。

 

 


講談の世界(4)

2014-08-21 22:40:44 | 落語会

戦国時代 剣聖と呼ばれた、上泉信綱を祖とする新影流、弟子に丸目蔵人(タイ捨流)疋田景兼(文五朗)柳生宗厳(石舟斎)等がいます。

講談に「柳生三代」「鍵屋の辻(荒木又衛門)」宮本武蔵(二天一流)「一乗松の戦い(吉岡一門)」「巌流島の戦い」などがあります。

名人は江戸時代に「左甚五郎」「浜野矩隨」「横谷宗眠」などがあります。左甚五郎は日光東照宮の「眠り猫」、京都智恩院の傘等を作った大工です。

浜野矩随は腰元彫(刀の付属品)の名人です。

横谷宗眠は同じ腰元彫りの名人で後藤家の弟子です。

講談ネタに「名人長治」指物師ある。

任侠伝は「幡随院長兵衛」「め組の喧嘩」「清水の次郎長」「国定忠治」

「幡随院長兵衛」は江戸初期の町奴の頭です。町奴とは旗本、大名の登城のお供につく臨時の雇われ者です。

歌舞伎の演目「湯殿の長兵衛」は9代目市川団十郎の為に創られ現在松本幸四郎や中村吉右衛門等が演じています。

「め組みの喧嘩」も歌舞伎の演目で落語のネタにあります。

清水の次郎長や国定忠治は博打と呼ばれ、口入屋や岡っ引き等の二足のわらじをはいています。


今日の歳時記(1):枝豆

2014-08-21 18:01:45 | 日常の風景

俳句の季語は「秋」ですが今では冷凍物が多く出回っていますので、すっかり季節感を感じなくなってきています。

福井・小浜の方から戴いた「枝まめ」です。無農薬農家の産物です。

枝豆を良く洗って塩を良くすりこみ、10分ほど置いておきます。その後熱湯で茹でます。鮮やかな緑に茹であがり歯ごたえのある枝豆です。

八月十五夜に備える所から「月見豆」ともいわれます。ビールのお供として最適です。

枝豆を酒徒と呼ばれてつまみけり・・・「佐藤仙花」

枝豆や子欲しと言ふをかばかりて・・・「今村俊三」

枝豆をおせばつぶてや口の中・・・「五十嵐橎水」

 

 


なまずん寄席

2014-08-20 01:38:21 | 落語会

8月23日「土」午後2時から「なまずん落語会」が開催されます。

会場は「登戸東通り商店街事務所」です。3月から開催されていました。

しかしこの事務所が道路の拡張計画にかかってしまい8月で最後の落語会になってしまいます。

出演は「立川らく次」さんです。

東通り商店街の活性化の一環としての落語会でしたので改めて継続できる会場をさがしていきたいと思っています。

お問い合わせ:090-2445-4335 菊池


なかまち落語会

2014-08-19 17:20:58 | 落語会

なかまち落語会は毎月第4土曜日開催をしています。

ランチ付きの落語会です。午後12時~1時まで「なかまち落語会特製メニュー」でご来場の皆様とランチを食べます。

その後1時~2時まで落語会です。出演者によって掛けてくれる演目数は違いますが2~3席の口演をしていただいています。

昼食を食べながら和気あいあいとした土曜日の午後を過ごせます。

8月23日の出演者は三遊亭歌太郎さんです。

ご予約:090-2445-4335 菊池

 


噺家の噺(214)

2014-08-18 10:12:34 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。ちょっといい話などを織り交ぜながら・・・

1.柳家喜多八・・・「ラブ・レター」・「夢の酒」・「茄子娘」

2.柳家一琴・・・「見下り半」・「青菜」

12月20日「土」川崎での落語会に出演していただきます。落語会のタイトルは「I T]

出演者によるIT大喜利も予定しています。

3.入船亭遊一・・・「転失気」・「茄子娘」

12月20日「土」川崎での落語会に出演していただきます。来春に真打昇進いたします。この日のトリを遊一さんにとって戴きます。

IT大喜利にも参加していただきます。出演者によるボケと突っ込みで楽しませてくれます!楽しみです。

4.三遊亭歌太郎・・・「たがや」「居残り佐平次」

12月20日「土」川崎での落語会に出演していただきます。この日の2部はIT大喜利を予定しています。大喜利の司会候補です。

5.神田松之丞・・・「宗悦殺し」「青葉の笛」

声のトーンが豊かで迫力のある講談です。まくらの笑顔が印象的で演目に入ると殺気のある眼差しで魅了させます。

「歌太郎・松之丞二人会」ではネタだしの演目に沿ってその噺の舞台を出演者と3人で散策しています。

「2つ目時代に散策しながら噺の舞台を体で感じることができて貴重な経験です」と。自分の考えをしっかりもっていてそれを伝えてくれるのがいいのです。散策の資料づくりも楽しくて調べているうちに夜ふかしになってしまいます。

 

 


なかまち落語会(90回)のご案内

2014-08-18 10:11:18 | 落語会

8月23日「土」午後12時30分~第90回・なかまち落語会が開催されます。

出演は三遊亭歌太郎さんです。

毎月第4土曜日開催での落語会ですので、7年6カ月過ぎたことになります。100回目を目指して始めた落語会ですがあっと言う間に90回目になったように感じます。なかまち落語会を通して私も沢山の事を学ぶ事が出来ました。そして一緒に協力してスタート時の同志との悲しい別れもありましたが、沢山の方の応援を得ながら無我夢中でここまでやってきたように感じています。

落語会の会場にお越しの方々もご高齢になられましたが毎月藍屋さんでランチを食べながら笑顔で会えることの喜びを感じています。

また第1回目の出演者のお2人(三遊亭窓輝さん・古今亭文菊さん)も真打昇進していますし

、これからも出演していただいた2つ目さんがぞくぞくと真打に昇進していきます。

とても嬉しいことです。

今月もなかまち落語会で楽しい時間を過ごしてください。

ご予約:090-2445-4335 菊池

 


宗悦殺し

2014-08-17 22:53:41 | 落語会

「歌太郎・松之丞二人会」での講談のネタだしが「宗悦殺し」でした。

会場の灯りを下げて「真景累ヶ淵」の世界をいざないました。

リハーサルの時より本番の方が暗い感じになりましたが松之丞さんの迫力で魅了された事でしょう!

落語と講談というコラボで楽しんでいただけた事でしょう!


ご来場ありがとうございます。

2014-08-17 14:20:20 | 落語会

第1回「歌太郎・松之丞二人会」にご来場ありがとうございます。

2時間の口演でしたがメリハリのある流れの落語会となりました。2人の演者の個性のぶつかり合いがひしひしと伝わってきました。

お仲入り後の2人のトークもとりとめのないおしゃべりが新鮮に感じました。この会が成長するごとにトークも変わってくるのでしょう!

次回公演は10月13日「月・祝」です。2回目の口演もご予約の方にオリジナル・グッツを進呈いたします。

ご予約:090-2445-4335 菊池

 


「歌太郎・松之丞二人会」・品川宿

2014-08-16 13:16:23 | ビーズ

広重の「江戸名所百景」の「月の岬」の浮世絵です。中秋の月を眺める為の茶屋風景です。

左手障子に映っている遊女から品川の名高い妓楼「土蔵相模」を設定しているとも言われています。相模屋の演会後に客は浜辺にでたのでしょう。

幻想的で美しく私はこの「月の岬」の浮世絵が好きです。

こんな浮世絵を見ながら「旧東海道」を散策するのも楽しいのです。

明日「歌太郎・松之丞二人会」でのネタだし「居残り佐平次」もこんな品川宿の様子を連想しながら歌太郎さんの落語を楽しんで見てください。

 


東海道五十三次・品川

2014-08-15 23:54:17 | 落語会

日本橋を出て2里にあります「品川」です。東海道で最初の宿です。江戸でも屈指の岡場所で(幕府非公認の遊里)通称「南」と呼ばれていました。

この浮世絵の「日の出」とは日本橋を夜明け前に出発して品川宿で朝日が昇ってきたという設定です。

この絵には出杭に「品川宿」の入り口が表示されています。現在の八つ山橋に昔の「品川宿」の入り口の面影を探せると思います。

宿内は商店が1600軒、住む人が7000人という活気のある地でした。江戸に一番近い宿場なので交通量も多かった場所です。

また武士の参勤交代でこの東海道を使っていたので宿場の負担は大変でした。この参勤交代の時期が農繁期に集中していた為に助郷として人馬を出さなければならなかったので周辺の村々には重い負担になっていました。

また北の吉原に対して品川は南と言われ遊興の場所としても有名です。品川の北には紅葉の名所の「御殿山」がありました。今はその面影はなく近代的な建物が立っています。

三代将軍家光が東海寺を訪れ「海近くして東(遠)海寺とは如何に」と問うと沢庵和尚が「大軍を率いて将(小)軍というが如し」と答えた言うなど歴史を語る場所がこの旧東海道沿いに沢山あります。

落語のネタ・・・「居残り佐平次」「品川心中」「ちきり伊勢屋」