真っ白なカラーの花は花嫁のブーケのイメージです。
6月に爽やかな季節が過ごせますように!
カラーの季語:夏(初)
耳遠き母へ大声海芋咲く…牧野立身
ざくざくと海芋を切りぬ一抱・渡辺啓二郎
地下鉄の混み合ふ中や海芋抱き…七田谷まりうす
青森産の蜆ですと…粒が大きいのが特徴です。
青森出身のお客様がいらっしゃるのでなおさらこの蜆のお味噌汁が美味しく感じました。
蜆の季語:春(三)
銭数ふ唇すぼめ蜆売…西村和子
水垂るる籠ごと蜆買ひにけり…前田野生子
砂利の音させて蜆を洗ひけり…杉山三知子
筍ご飯を食べたくなりやや小さめの筍を買い求めました。
糠であくぬきして一晩置いてから炊飯器で具だくさんで炊きます。
糠づけのお野菜も添えます。
お福分けいたしましよ!
筍飯の季語:夏(初)
からつぽの筍飯の釜洗ふ…白石順子
僧院の筍飯に日課終ゆ…上田正久日
蛸と言えば「林家たこ蔵」師匠ですね!
蛸大好きな大切な人の為に蛸はいつも冷凍庫に鎮座です。
そしてたこ焼きを作ると喜んでくれます。
「家にいて家族でたこ焼きパーティー!」
蛸の季語…夏・三
章魚沈むそのとき海の色をして…上村占魚
蛸坪の独房めきて波止は雨…森川いさを
鮮やかか赤が目に飛び込んで来ます。
自然は寡黙に季節を教えてくれます。
躑躅の季語・・・春(晩)
花をしぞ思ふほのぼの赤つつじ・・・守武
つつじ散る池面に言葉置くように・・・菅沼芙蓉
アザレアを店に飾りてはきもの屋・・・青柳はじめ
道端にしっかりと根を広げてあるタンポポが咲いています。
タンポポを見るたびに母にタンポポの首飾りを編んで遊んだ…幼い時の記憶が蘇ってきます。
蒲公英の季語・・・春(三)
人々は皆芝に腰たんぽぽ黄・・・高浜虚子
たんぽぽや日はいつまでも大空に・・・中村汀女
たんぽぽと小声にいひて見て一人・・・星野立子
顔じゅうを蒲公英にして笑うなり・・橋閒石
今宵のスーパームーンを楽しみましょう。
葉桜と月…いつもの帰り道でも季節の移ろいに暫し夜空を見上げます。
今宵の月・・・秋(仲)
名月や池をめぐりて夜もすがら・・・芭蕉
名月や北国日和定めなき・・・芭蕉
名月や畳の上に松の影・・・其角
むら雲や今宵の月を乗せて行く・・・凡兆
名月の美しすぎる世の乱れ・・・南千枝子
江戸川区小松川公園の満開の千本桜が写メで送信されてきました。
「今年は我慢の桜ですが来年は一緒に出かけてみましょう!」と!
コロナウイルスで今は皆さまと分断させられていますが、じきに皆さまと会えますね!
千本桜の季語・・・春(晩)
さまざまの事思ひ出す桜かな・・・芭蕉
会い別れあと幾そたび桜かな・・・六本和子
いまはむかし夜景とあらば桜咲き・・・高柳重信
連峰を屏風びらきに桜かな・・・鷹羽狩行
そして人忘れゆく桜かな・・・都甲龍生
「旅に病んで夢は枯野をかけ巡る」
芭蕉の句に私の思いが重なります。
コロナショックで落語会が中止になることでこれ程の我慢を強いられるとは…そして噺家さんの嘆きがこんなに…辛く…心にささります。
でも熱い思いをもち続けなくてはと言い聞かせます。
「人に会わない事がコロナに勝つ!」
この矛盾した現実のなかで新しい 落語会の「ファンスタイル」を考えていきます。
柴田是真の漆や絵画に心踊ります。
是真は三遊亭円朝との交遊など落語との結びつきも深い事も知りました。
こうして「王子稲荷神社」でまさかの是真に出会うとは・・・
私が是真の絵に魅せられたのは数年前。
「満月とこおろぎ」の秋の絵に魅せられ額装していました。
満月の季語・・・秋(仲)
むら雲や今宵の月を乗せて行く・・・凡兆
名月をとつてくれろと泣く子かな・・・一茶
けふの月長いすすきを活けにけり・・・阿波野青畝
名月の美しすぎる世の乱れ・・・南千枝子
可愛いうさぎのショートケーキを戴きました。うさぎの耳が可愛いこと!
スポンジの中の赤い苺と白の生クリームのコントラストが綺麗!
うさぎの季語・・・冬(三)
二羽と言ひ菟は耳を提げらるる・・・殿村菟絲子
少年よ白たぐひなき菟抱く・・・大石悦子
野菟の茂みに残る耳双つ・・・内山芳子