日本橋を出て2里にあります「品川」です。東海道で最初の宿です。江戸でも屈指の岡場所で(幕府非公認の遊里)通称「南」と呼ばれていました。
この浮世絵の「日の出」とは日本橋を夜明け前に出発して品川宿で朝日が昇ってきたという設定です。
この絵には出杭に「品川宿」の入り口が表示されています。現在の八つ山橋に昔の「品川宿」の入り口の面影を探せると思います。
宿内は商店が1600軒、住む人が7000人という活気のある地でした。江戸に一番近い宿場なので交通量も多かった場所です。
また武士の参勤交代でこの東海道を使っていたので宿場の負担は大変でした。この参勤交代の時期が農繁期に集中していた為に助郷として人馬を出さなければならなかったので周辺の村々には重い負担になっていました。
また北の吉原に対して品川は南と言われ遊興の場所としても有名です。品川の北には紅葉の名所の「御殿山」がありました。今はその面影はなく近代的な建物が立っています。
三代将軍家光が東海寺を訪れ「海近くして東(遠)海寺とは如何に」と問うと沢庵和尚が「大軍を率いて将(小)軍というが如し」と答えた言うなど歴史を語る場所がこの旧東海道沿いに沢山あります。
落語のネタ・・・「居残り佐平次」「品川心中」「ちきり伊勢屋」
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