落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

噺家の噺(107)

2012-04-30 21:53:51 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。私の落語勉強会です。

ちょっといい話などを織り交ぜながら。。。

1.柳家さん弥。。。「長者番付」上方の噺は聞くことが少ないのです。上方の賑やかなイメージの「東の旅」の噺に比べて江戸版はおとなしく感じます。

2.柳家右太楼。。。「のめる」

「ぞろぞろ」。。。なかまち落語会の第1回目の演目がこの「ぞろぞろ」でした。第61回目(6年目)のこの日に同じ演目をかけてくれました。「大工調べ」。。。お裁きの前まででしたが聞き入ってしまいました。私の落語会に出演するごとに力をつけてきているのを感じます。

[巌流島」・「五人廻し」

3.古今亭朝太。。。「井戸の茶碗」。。。「井戸の茶碗を志ん生師匠は1時間でも20分でも上手に使い分けて高座でかけていました。短かく演じてもどこを切ったのかなど感じさせないで流れるように演じます。今日は僕も同じようになりたいとお思いながら高座にかけてみます。」とまくらで言って井戸の茶碗をかけました。落語を初めて聞くご高齢者の多い落語会でしたので受けるかは演者の力のみせどころです。20分ほどの井戸の茶碗を最後まで気をそらさないで聞かせていました。

「熊の皮」。。。朝太さんの魅力は愛嬌のある顔とえくぼで和ませてくれます。

4月28日「土」午後2時開演のなかまち落語会に出演いたします。

4.三遊亭ございます。。。「手紙無筆」

4月28日「土」午後2時開演のなかまち落語会に出演いたします。この日の落語会は「落語講座」を企画しています。太鼓などを使ってクイズ形式で寄席問題をおだしいたします。

前座のございますさんは、なかまち落語会初出演です。それにしても「ございます」なんて言う前座名は可笑しすぎますね。

 


落語と歳時記191

2012-04-29 23:11:32 | 落語会

落語と5月1日の歳時記です。

「緑茶の日」。。。明恵上人(みょうえしょうにん)が京都の栂尾(とがのを)高山寺の庭に茶の種をまきお茶の効用を十か条にして広めました。それが「茶の十徳」です。1.諸天加護2.無病息災3.父母孝養4.朋友和合5・悪魔降伏6.正心修身7.睡眠自除8.煩悩消滅9.五臓調和10.不惑不乱

日本人のお茶好きはこんな精神性も裏付けられているようです。お茶を飲みながらのんびりと落語のCDを聞くのもおつですね。

落語のネタ。。。「茶の湯」「荒茶」

今日の写メは「2つ目チャンピオン大会」のご案内です。

7月14日「土」池上会館で午後2時開演です。当日の入場者が審査員です。皆さんの1票の投票でチャンピオンが決定いたします。

昨年のチャンピオンは林家たけ平さんです。さて今年は誰がチャンピオンに選ばれるでしょうか

出演者は6人です。 柳家右太楼・古今亭駒次・古今亭志ん吉・春風亭朝也・春風亭正太郎・春風亭昇吉

お問い合わせ:090-2445-4335 菊池

 


三遊亭右太楼

2012-04-28 23:11:27 | 落語会

地域寄席を応援いたします 落語コーディネーターの菊池明美です。

4月からなかまち落語会は6年目に突入いたします。これも地域の皆様の応援のお陰です。

この「なかまち落語会」は世田谷の中町で開催しています。毎月第4土曜日の午後2時開演しています。第1回の出演者は三遊亭窓輝さんと古今亭菊六さんでした。

その菊六さんが今秋に新真打にごぼう抜きで大抜擢です。応援しています噺家さんが頑張っている姿を見るのはとても嬉しいことです。

秋の真打昇進の際には「なかまち落語会」として地域の方々とお祝いを贈る予定です。

それでは「4月30日の歳時記190」です。

「蕎麦・味噌の日」・・・落語のネタ「蕎麦清」「蕎麦の殿様」「味噌蔵」「田楽食い」「味噌豆」


前座名は古今亭朝松

2012-04-27 16:10:36 | 落語会

今日の写メは「多摩川スカイ寄席」での高座です。なにゆえか高座には松の盆栽があります。。。

。。。私が出演者の古今亭朝太さんをお連れして会場入りをしましたら高座の上に立派な松の盆栽があるのです。「お客様が貸してくれました」とこの落語会の世話人さんから説明されました。

朝太さんはこの松と共にまくらで「僕の前座名は古今亭朝松だったので松には縁があります。」と「松」繋がりを強調して笑いを取ります。お客様のご自慢の松の盆栽が高座にのって落語会開催とは何と地域寄席らしい微笑ましい演出です。朝太さんもこの高座の上の立派な松の盆栽の枝を折らないで2席熱演しました。会場の皆さんも朝太さんのえくぼに親近感を感じながら「井戸の茶碗」・「熊の皮」の噺に聞き入っていました。

ちなみに古今亭朝太さんの真打名は「古今亭志ん陽(ここんてい しんよう)」です。

それでは「落語と4月28日の歳時記188」です。

「米の日」。。。江戸の自慢は白米の消費です。田舎では雑穀・七分つき米を食べています。突き米屋等は都会の商売です。

落語のネタ。。。「幾代餅」「胴切り」「米揚げ笊」

「庭の日」。。。日本最古の庭園は飛鳥の猿石の噴水がある庭園です。平安期の庭の水を引いた寝殿造り・浄土庭園は「宇治の平等院」や「平泉の毛越寺」にその遺構が見られます。鎌倉室町期には禅宗の影響を受けた枯山水の京都北山の「竜安寺」「東福寺」「雪舟寺の鶴亀の庭」「嵐山天龍寺の借景」があります。江戸時代の大名庭園には「駒込の六義園」「小石川後楽園」があります。

落語ネタ。。。「松曳き」「雛鍔」「火焔太鼓」「妾馬」

 


なかまち落語会(62)

2012-04-26 23:10:50 | 落語会

落語会開催のお手伝いをいたします 落語コーディネーターの菊池明美です。

4月28日「土」午後2時~3時30分開演の「第62回 なかまち落語会」の出演者は柳家右太楼さんです。今回でなかまち落語会出演は3回目です。

なかまち落語会も4月で6年目を迎えます。これからも地域に根ざした落語会として成長していきます。応援よろしくお願いいたします。

それでは「落語と4月28日の歳時記187」です。

「絆の日」。。。今ほど「絆」の大切さを感じた時はないように思います。豊かさと引き換えに忘れていた「人と人の心の絆」。日本全体が家族の絆の大切さを心から感じながら東北の復興を願っています。

落語のネタ。。。「「子別れ」「厩火事」「初天神」「立ちきり」「長崎の強飯」

「仏壇の日」。。。指物師が仏壇を作ります。

落語ネタ。。。「名人長次」「菊江仏壇」「仏壇盗人」


落語と歳時記(186)

2012-04-25 18:26:33 | 落語会

毎月開催しています「第2回 多摩川スカイ寄席」が4月27日「金」午後1時~2時30分に開演します。

出演は古今亭朝太さんです。今秋に新真打に昇進いたします。会場は多摩川住宅ロ棟です。

お楽しみ抽選会や終演後の茶話会も楽しみにしていただいています。当日は地元商店街の店先でワゴンセールを開催しています。落語会を通して地元商店・そして地域住民との交流を深めます。

それでは「落語と4月26日の歳時記」です。

「勧進帳上演の日」。。。9代目団十郎の天覧芝居が上演されました。勧進帳は檀の浦平家を滅ぼした義経・弁慶一行の奥州路の話です。

落語のネタ。。。「扇の的」「源平盛衰記」「舟弁慶」「猫の忠信記」「義経千本桜」「初音の鼓」「中村仲蔵」「淀五郎」

「風呂の日」。。。落語のネタ「湯屋番」「浮世風呂」「芝居風呂」「雁風呂」


江戸の歳時記

2012-04-24 21:16:32 | 落語会

4月25日の落語と江戸の歳時記です。

「幟・武者人形・菖蒲刀の市がたつ」。。。4月25日~5月5日まで節句飾りの市が 人形町や麹町などに立ちます。男子がある家では今日から6日まで幟を立てます。

今日の写メは江戸名所百景48景の「水道橋駿河台」の絵です。こいのぼりを手前に大きく書く遠近法で描かれていてそのテクニックはゴッホやゴーギャンなどに影響を与えたことは有名です。7歳以下の男子がいる家はこうして祝っていました。現代の都会の中でもマンションのベランダから小さなこいのぼりが元気よく泳いでいる光景に親が子に寄せる変わらない心情を感じます。今年も5月5日には沢山のこいのぼりが泳ぐ地方の光景をTVでみることでしょう。

落語のネタ。。。「人形買い」「五月幟」「八五郎出世」「ものいう赤子」「桃太郎」


噺家の噺(106)

2012-04-23 21:58:53 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。私の落語勉強会です。

1.立川志らべ。。。「子ほめ」

2.林家ぼたん。。。「子ほめ」・・・同じ演目の「子ほめ」を落語会の出演者2人の、志らべさんとぼたんさんががかけました。「この会のお席亭が2人の同じ演目を聞きたいという意向で高座でかけます」と志らべさんが説明ましたが、同じ演目を同じ落語会の高座で2回聞くことの楽しみ方が伝わってきませんでした。どうしても同じ演目を2人の演者がかけると、比較になってしまいます。「悋気の独楽」

3.古今亭志ん橋。。。「柳田格之進」・・・成らぬ堪忍 するが堪忍ということわざの様な噺の展開です。めでたしめでたしという噺の筋書きがわかっていても演者によって感動の伝わり方が違うのが落語の楽しみかただと最近少しわかってきました。お芝居の様な噺の展開です。雪の日の駕籠と侍のシーンが眼に浮かんできます。これからも色々な演者で聞いて涙流したい演目です。

4.笑福亭松喬。。。「高津の富」・・・高座でご自身が肝臓がんと戦っている事を話ますと会場から暖かな大きな拍手が起こります。病と闘いながら笑いを提供していく噺家という職業をとおして聞く側に元気を送ると共に、ご自身の生きる力になっていく事でしょう。

それでは「落語と4月24日の歳時記184」です。

「愛宕の日」。。。江戸の愛宕神社は男坂・女坂があります。間垣平九郎は男坂を馬で駆け上がり梅の枝を折り。将軍家光に献上しました。愛宕神社は火伏せの神様です。

落語のネタ。。。「いらちの愛宕詣で(堀の内)」「愛宕山」


多摩川スカイ寄席

2012-04-22 23:53:56 | 落語会

落語会開催で街づくりを応援いたします NPO法人リールの菊池明美です。

第2回 多摩川スカイ寄席の開催が4月27日「金」午後1時~2時30分です。

出演は 今秋に新真打になります古今亭朝太さんです。さてどんな演目を高座にかけてくれるか楽しみです。この多摩川スカイ寄席のもう一つのお楽しみは落語会開演日が地元商店のワゴンデーです。お店の一押しの商品が並びます。前回は地元のお米屋さんが「お赤飯」を販売してくれました。40食があっという間に売り切れました。「とても美味しかった!」と大好評でした。

お問い合わせ:090-2445-4335

それでは「落語と4月23日の歳時記183」です。

「文の日」。。。江戸時代の文盲率は低く、寺小屋や太平記読みや琵琶法師による平家物語語りと学識も有ったようですが文字の読めないものももちろんいました。落語のネタにもこんな人々して今では考えられない噺が展開されるのです。

落語のネタ。。。「三人無筆」「鬼の面」「本膳」「松山鏡」


k.J.k(川崎純情小町☆)

2012-04-21 19:27:29 | 落語会

落語会開催で街づくりを応援いたします NPO法人リールの菊池明美です。

K.J.K(川崎純情小町☆)の新メンバー7人が決定されました。いよいよ待望のCDデビューが6月になりました。

新メンバーの一人の高校生の「浅井 雅(あさい みやび)」さんと私のキッツ・ビーズ教室の高校生と一緒に写メをとりました。(写真中央が雅さん)

キッツクラスの高校生は雅ちゃんと合うなり「かわいい!!」の連発です。同じ高校生ということもあって すぐに意気投合しました。携帯で映した雅ちゃんの写真をそれぞれの友人に送信しながら、雅ちゃんと楽しい会話が弾んでいました。

初対面でも同世代のこどもはすぐに仲良くなりますが、雅ちゃんの性格の可愛さも同世代の共感をよんでいました。

それでは「落語と4月22日の歳時記」です。

「夫婦の日」。。。江戸時代の夫婦の祝い事は寺・神社で行います。メインは披露宴です。仲人が中に入り。披露することで夫婦になります。

落語のネタ。。。「高砂」「松竹梅」「鮑熨斗」

 

 


多摩川スカイ寄席(2)

2012-04-19 21:40:50 | 落語会

4月27日「金」午後1時~2時30分開演の「多摩川スカイ寄席」の出演者は古今亭朝太さんです。

平日の昼公演の地域落語会です。調布市の「多摩川住宅」周辺にお住まいの皆様に下駄ばきで楽しんでいただける落語会です。会場は多摩川住宅ロ棟2階集会室で開催いたします。

問い合わせ:090-2445-4335 菊池まで

それでは「落語と4月20日の歳時記180」です。

「郵政記念日」。。。江戸時代の飛脚は距離や大きさによって値段が変わります。また大都市を中心としたために故郷から手紙も言付かります。それにしても飛脚の体力には驚くばかりです。今の飛脚は宅急便の車にのっていますが。。。。

落語のネタ。。。「泣き塩」「幽霊の辻」「鬼の面」「文違い」「紀州飛脚」

 

 


二つ目チャンピオン大会2

2012-04-18 09:30:27 | 落語会

地域寄席を応援いたします 落語コーディネーターの菊池明美です。

7月14日「土」午後2時開演いたします 「第2回 2つ目チャンピオン大会」のご案内です。

昨年に引き続き第2回目の開催も池上会館で行います。この大会の出場条件は 隔月開催の「池上落語会」に出演した噺家さんが出場できます。そして晴れて2つ目のチャンピオンの選出は ご来場の皆さんの1票がカギになります。当日の出演者6人の中からこの日 一番良かった噺家さんに投票していただきます。

6人の2つ目さんの出演者は 柳家右太楼・三遊亭歌太郎・古今亭駒次・古今亭志ん吉・春風亭正太郎・春風亭昇吉

ゲストは川崎純情小町☆の歌と踊り:S.W.Tによる創作太鼓の演奏です。

お問い合わせ 090-2445-4335 菊池

それでは「落語と4月19日の歳時記179」です。

「最初の一歩の日」。。。今日は伊能忠敬が日本地図を作りに歩き始めた日です。伊能忠敬は千葉県の香取神社の近くの造り酒屋の主人でしたが隠居後始めました。銅像は江東区の富岡八幡の境内にあります。本殿の右手奥には横綱の碑があり、歴代の横綱の名前が刻まれ、また連勝記録の碑もあります。

落語のネタ。。。「半分垢」「御前相撲」「相撲風景」「大丸相撲」「花筏」「盗人相撲」

「馬の日」。。。江戸時代は旅は歩きか馬・駕籠・船です。汽車や人力車は明治になってからです。

落語のネタ。。。「蜘蛛駕籠」「蔵前駕籠」「三十石夢の通い路」「兵庫船」「小倉船」「九州吹き戻し」「稲荷俥」「反対俥」「かんしゃく」「胴乱の幸助」「素人車」「大師の馬」「辻駕籠」

 

 


落語と歳時記

2012-04-17 23:45:58 | 落語会

「落語と4月18日の歳時記178」です。

「歯の日・刃の日」。。。落語のネタ・ 刃物繋がりで「胴切り」「看板の首」「首提灯」「大丸屋騒動」

今日の写メは「名所江戸百景・35景の墨田川水神の森真崎」です。

東京の桜もすっかり散ってしまいましたので 江戸時代の浮世絵師:歌川広重の絵で楽しんで見たいと思います。

この絵に描かれている桜は八重桜です。桜の花がアップで書かれている構図は迫力があります。

「名所江戸百景」は江戸末期の名所図会の集大成です。安政の大地震(安政2年)で江戸は甚大な被害に合いました。広重は江戸の風景を118枚の図会で残しました。地震後の江戸の復興を願いながら、地震前の江戸の風景の良さを伝えてもいます。

現代の私達も昨年の3月11日の大地震からの教訓を大切にしながら「日本の四季」の美しさを後世に残していきたいものです。


噺家の噺(105)

2012-04-16 19:08:32 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。私の落語勉強会です。ちょっといい話などを織り交ぜながら。。。

1.三遊亭天どん

三遊亭円丈師匠の新作より「肥辰」。。。天どんさんの間は独特です。ある方から、天どんさんの古典もいいですよと言われました。是非古典も聞いてみたいものです。

「こどもの作文」

2.林家ぼたん

三遊亭白鳥師匠の新作「地下鉄親子」・・・・4月23日19時より「WOMANS 落語会by白鳥」の落語会が水天宮前・日本橋社会教育会館で開催されます。4人の女流噺家(林家 ぼたん・柳亭 こみち・古今亭ちよりん・三遊亭粋歌)が白鳥師匠の新作を高座にかけます。この日の落語会にも、ぼたんさんはこの演目を高座にかけます。

「地下鉄親子」の噺に登場する女の子の名前が「黒柳鉄子」と言うのですが私はこの新作落語の演目がわからなかったので、ぼたんさんに「鉄子の部屋」ですか?とお聞きしてしまいました。

「厩火事」

若い方に新作の落語ファンが多いようにいつも感じています。新作落語も沢山の人の支持と時代経過と共に古典落語になるのでしょう。


落語と歳時記(177)

2012-04-16 00:37:50 | 落語会

落語と4月17日の歳時記です。

「五平餅の日」。。。江戸時代中期ごろに木曽・伊奈地方の山に暮らす人々によって作られたのが起源です。潰した飯を串焼きにして甘いたれをつけて香ばしく焼き上げます。江戸では醤油だれで甘く、信州では山椒や胡麻を付けます。

落語のネタ。。。餅繋がりで「幾代餅」「尻餅」「おかめ団子」「狂歌の餅」「黄金(こがね)餅」「とのさま団子」

「茄子の日」。。。落語のネタ「茄子娘」