15.雨の予定変更-陸中山田の下車中止
昨日購入した三陸鉄道全線フリー乗車券は、
2日間有効なため、今日は切符の購入は必要ない。
ホームに行くとまだ車両は来ておらず、
留置されていたホッパ車やディーゼル機関車などを取材する。
その途中に岩手開発鉄道の貨物列車が入線してくる。
岩手開発鉄道は盛駅を中心に2つの路線を所有する、
貨物専用の鉄道会社である。
かつては旅客営業もしていたようだが、
1992年4月1日に廃止になったようだ。
日頃市線からホッパ車を牽引して赤崎方面に走っていった。
そのうちに10:03盛始発の列車が入線してきた。
充当されていたのは36-718+36-716で、
前方の36-718は貸し切りになっていた。
ヘッドマークには「三陸コネクトフェスティバル」と書かれ、
アニメキャラのようなイラストが描かれていた。
この貸し切り車両は盛から釜石の区間は誰も乗車せず、
釜石での6分間の停車時間で貸し切り車両に何人か乗り込んできた。
たぶん、何かのイベント列車なのだろうが、よく分からなかった。
ヘッドマークの下の方には「鉄道ダンシ」と書かれていた。
そういうアニメがあるのだろうか。
一般車両の36-716に乗り込んだ。
この2両編成は定刻の10:03に盛を出発した。
綾里を出る頃には再び雨粒が落ち始めた。
恋し浜には10:19から3分停車し、
その時間で待合室のホタテ貝の絵馬を取材した。
吉浜を出ると、車窓からは吉浜湾が見えた。
釜石では6分停車し、更にJR釜石線の列車の到着が遅れ、
その接続をとって釜石駅を出る。
車窓からはJR釜石線の非電化単線の線路が見えた。
雨は小降りながらも降り続いていた。
ここでこの先の計画について決断しなければならなくなった。
雨の中で1時間29分も過ごすのはやはりキツい。
そこで陸中山田での下車は断念し、そのまま宮古まで行くことにした。
切符を有効的に使えなくなるが仕方ない。
閉伊川の支流を渡ると直ぐに宮古駅で、
昨日夜中に計画した大槌から乗る予定だった列車の、
都到着予定の12:23に宮古に到着した。
結局、盛から宮古まで2時間20分、
旧・南リアス線、旧・山田線を完乗、
2007年7月27日に乗り潰した旧・北リアス線と合わせ、
三陸鉄道全線の乗り潰しを達成した。