ブリュッセル(ダウ・ジョーンズ)ギリシャのパパデモス首相は31日未明、民間債権者との債務減免協議は今週
も継続し、その目的は公的機関からの追加金融支援を避けることだと語った。
首相は記者団に対し、「追加金融支援が必要になるかどうかをあらかじめ決めるのは難しい。われわれの意図は
それを回避することにある」と述べた。
銀行が現在保有するギリシャ国債は総額2060億ユーロ(2720億ドル)にのぼり、銀行団は債券交換によりこの債
務残高を半減させるためギリシャ政府と協議している。
ギリシャは国際的な貸し手である欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)と、1300億
ユーロの第2次支援融資について交渉中だが、債務減免はその前提条件の一つだ。
ギリシャ政府が約束した歳出削減や構造改革とともに、これらの計画はいずれも、同国債務の国内総生産(GDP
)に対する比率を2020年までに現在の約160%から120%に引き下げることを目指している。
パパデモス首相は、民間債権者だけでなく国際機関の代表との協議も今週中に完了する見通しだとし、「われわ
れは今週末までに交渉を終えることを希望している」と語った。
ギリシャは3月20日に144億ユーロの国債の償還を迎える。支援融資を受けられない場合、同国はユーロ圏初のデ
フォルト(債務不履行)を引き起こす可能性がある。
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