ringoのつぶやき

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原油安、個人マネーに影、ロシア株で運用、エネルギー関連、投信1~2割安。

2014年12月24日 07時45分26秒 | 

 原油安の影響で、世界のエネルギー事業や新興国通貨などで運用する投資信託の価格が急落している。ロシアやエネルギーに関連する投信は12月に1~2割値下がりした。個人投資家の問い合わせも増え、運用会社は市況見通しを臨時で公表するといった対応に追われている。原油安は経済全般や家計には総じてプラスだが、個人マネーの萎縮を招く可能性もある。
 産油国やエネルギーに関連する資産を投資対象に含む投信の残高は推計で10兆円前後とみられている。11月末で92兆円強ある国内の公募投信全体の1割強に相当する。
 原油安は主に2つの経路で、関連する投信の価格を押し下げている。1つはロシア、カナダなど産油国や新興国の通貨・株式の下落だ。原油先物相場とロシア通貨ルーブルの対ドル相場は、いずれも1年前に比べ約4割下落している。
 ロシア株などで運用する「HSBCロシアオープン」の基準価格は12月に入って一時、前月末に比べ3割超下落した。22日時点でも22%の値下がりとなっている。
 もう1つは、米国のシェールガスなどエネルギー事業に関連する社債やファンドの価格下落だ。パイプラインや貯蔵施設などの関連事業に投資する「MLP」(マスター・リミテッド・パートナーシップ)というファンドを組み入れている投信の多くが一時2割近く値下がりした。
 個人投資家から運用会社への問い合わせも相次いでいる。ドイチェ・アセット・マネジメントはブラジル通貨レアルの下落について「悪材料を相当程度織り込んだ」とする臨時リポートを16日公表した。HSBC投信は18日、ルーブルなどは「当面不安定な動きが続く見込み」と配信した。
 ピクテ投信投資顧問の「グローバル・インカム株式ファンド」は資金の一部をMLPに投じていたが、11月末までに投資額をゼロにした。「原油安で資源関連プロジェクトの中止や延期が起きる可能性がある」と判断したためだ。
 米ゴールドマン・サックスの試算によると、原油価格が1バレル70ドル以下の水準では、およそ1兆ドル(約120兆円)規模に相当する開発案件が採算割れで中止になる可能性があるという。
 米国の低格付け社債市場では、エネルギー企業が発行した社債が全体の約15%を占める。低格付け債などで運用する「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」は利益確定売りも出て11月の資金流出額が700億円規模になったようだ。



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