シティグループ証券は7月9日に富士フイルムホールディングス(4901)のレーティングの「1」と目標株価2,600円を継続で報告。
過去の稼ぎ頭だったアナログフィルムの市場縮小と大規模な構造改革を背景に典型的な「バリュートラップ」銘柄(=万年割安株のこと)として見られてきた。
しかし、アナログフィルム等の構造改革は完了済みで、需要も下げ止まりつつあり、稼ぎ頭の事務機(富士ゼロックス)やフラットディスプレー材料(液晶偏光板に使われるTACフィルム)も底堅い。
構造改革下で並行して育成してきた新規事業の医薬品事業やタッチパネル用のセンサーフィルムがスマートフォン等で採用され、利益貢献の見通しも高まりつつあることから、変化余地が大きい銘柄と期待感を表明。
医薬品事業は2008年に富山化学を買収し、インフルエンザウイルス感染症治療薬「T-705」の注目度が高い。(W)
13時24分現在、富士フイルムホールディングス(4901)の株価は、7円高(0.30%高)の2,323円。