ringoのつぶやき

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クロマグロ、完全養殖で量産 三菱商事系が14年に1万匹

2013年08月30日 07時21分09秒 | 

三菱商事グループでマグロ流通最大手の東洋冷蔵(東京・江東)は人工ふ化した稚魚を育てた養殖クロマグロの出荷を9月から始める。2014年の出荷は1万数千匹(400~500トン)の見込みで、人工ふ化稚魚を使ったクロマグロ養殖としては最大規模になる。天然資源を減らさない「完全養殖マグロ」としてブランドの確立を狙う。
 主に近畿大学が人工ふ化させた生後30日ほどの稚魚を仕入れ、和歌山県串本町と長崎県五島市の養殖場で3~4年かけて30キロ程度に育てる。ブランド名は「ツナプリンセス」。味も通常の養殖物と比べて遜色ないという。卸売市場は通さず、小売店や外食チェーンに生鮮で直接販売する。将来は米国などへの輸出も視野に入れる。
 クロマグロ養殖は「ヨコワ」と呼ばれる天然の幼魚を使うのが主流。天然の幼魚を使う養殖クロマグロの卸価格は1キロ3千円程度。人工ふ化した稚魚を使うと養殖期間が1年近く長くなり、生存率も下がるため、コストは3割程度高くなるとされる。東洋冷蔵は今後、飼育方法を工夫することで歩留まりを高めコストを抑制したい考えだ。
 日本近海を含む北太平洋のクロマグロ資源は過去最低に近い水準まで減っている。養殖に使うヨコワの漁獲も減少の一因とみられ、水産庁では昨年、ヨコワの漁獲を伴う養殖の拡大を禁止した。人工ふ化の稚魚からの養殖は規制の対象外で、今後も事業を拡大できる。
 人工ふ化の稚魚を使った養殖物は近大が育てた「近大マグロ」などが流通していたが、全体で年間1万匹前後にとどまっていた。1社単独で1万匹以上という東洋冷蔵の出荷が始まることで流通量が2倍以上になる。
 日本のクロマグロ市場は年間約4万トン。うち国内の養殖物が9千トン超を占める。



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