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『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(10)≪9条と外交≫

2008-11-20 09:43:47 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪9条と外交≫


「今、日本は歴史的に重要な岐路にさしかかっている。

9条の平和主義を
軟弱だとか問題回避

だと言うヤツがいるけど、見当違いだ。

不戦の誓いをして、何があっても軍隊を持たない、
他国を侵略しないと世界に宣言するのは、
実は相当な覚悟がいる。」



「防衛って言うとすぐ武力をイメージするけど、
外交が重要な防衛手段だっていうことを忘れてる。」

「日本の政府は有事にならないように、
外交にもっと力を尽くして欲しい。」


「ODA(政府開発援助)の使い道で、
私たちの安全を守る方法もあるんじゃない? 


たとえば、


4兆8000億円もある日本の防衛予算を、
その6分の1しかないODAの予算と逆転させて、

アジア、南米、アフリカへの
援助を思いっきり増やしてみる
とか。」

「自衛隊はある程度の規模まで縮小して、
国際援助隊に切り替えていく
とか。

戦地でなく、普通の発展途上国で
自衛隊のできることって、まだたくさんあるんじゃないかな」


「それから、国連のPKO活動でも、
紛争を起こしている勢力の間に入って
武装解除の現場にも立ち会う。

丸腰で武装勢力を相手にするんだから、
大変な勇気と軍事的知識を必要とされる仕事だよ。

※「介入は戦いが終わった後にしかできないもので、
それには大きな軍事力は必要ない。」
『マガジン9条:この人に聞きたい』伊勢崎賢治氏より
(※ただし、伊勢崎氏は「平和を築くためにはまず、
軍事というものを直視しなくてはいけない。」という考えを持っています。
これについては後日触れようと思います。)


そして、これこそが、
日本の中立的なイメージを
最大限に生かせる仕事だと思うんだ。」

「アフガニスタンで現地の指導者に、
『日本人だから武装解除に従う』って、
はっきり言われたんだって。

日本は平和国家だというイメージがどれだけ
浸透しているかがよくわかるでしょう。」

≪平和への道≫につづく...


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。

【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『">『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(9)≪テロを引き起こす原因≫

2008-11-19 18:31:48 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪テロを引き起こす原因≫

「二十世紀の後半から、戦争の形が変わったでしょう。」

「国家対国家、正規軍対正規軍の戦いから、
国家対民族、正規軍対武装集団の戦いに
移ってきたように思う。」

「そういう戦いに共通しているのは、ほとんど常に、
強大な軍備を備えた正規軍の方の敗北
。」

「たとえば、アルジェリアでのフランス軍、
ベトナムでのアメリカ軍。
イラク戦争だって、ブッシュさんは勝利宣言をしたけれど、
あれを勝ったと認める人はいない?


「地域紛争みたいな形をとる現代の戦争は、
武力が有効な解決手段にならない
ってことを、よく表してると思う。」

「軍隊同士が向かい合ってんならともかく、
片っぽが民間人の中に混じってゲリラ戦やってんじゃ、
いっくら爆弾落としたって、民間人が死ぬばっかりだもんねぇ。

「これをもって『テロとの戦い』って言うのは、無理がある。
『テロとの戦い』は、テロを引き起こす原因自体に対処しなきゃ、
いつまでたっても終わらない」



  


「世界で28億人もの人々が、1日2ドル以下で生活してる。」

「そこに、市場経済のグローバル化貧富の格差が拡がって

『テロの温床』になる。」

「追いつめられた若者たちは、
テロリストたちのリクルートに、つい応じてしまう。

「生きるために、
テロリストに買われ、
自爆テロで死ぬなんて!」


しかも、テロリストたちに武器を売って、
テロリズムを助長させてるのは、
先進国の軍需産業
なんですから。」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(10)
≪9条と外交≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『">『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(8)≪9条変えて普通の国に?≫

2008-11-18 09:29:59 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し


≪9条変えて普通の国に?≫

「『普通の国』になりたいという改憲派の求めるものが、
改憲によっては達成できないという見通しは、
告げておかねばなりません。」


「『普通の国』になるということは、
アメリカを含む全ての国と
戦争をする権利を持つこと、
だから、最初にすべき事は、
日米安保条約の廃棄、
米軍基地の返還要請。」


「そうすれば、日本は
誇り高い自主防衛の国になれる!」


「でも、日本が国連安保理の常任理事国に入ろうとしたとき、
多くの国は、『アメリカの票が一票増えるだけ』という理由で反対した。

この指摘に
反論した政治家や
外交官は
ひとりもいなかった。


現に”日本はそういう国”として世界中から見られている。

そして、日本人は、
そういう国として見られていることを
知っていながら見て見ぬ振りをしている。」

「9条を廃止しても現実は変わらない。
日米安保は堅持され、米軍基地もそのまま。

アメリカは日本の主体的軍事行動を決して許さない。

そして国防予算の増額と、
アメリカ製の高額な兵器の定期的、
かつ大量の購入を日本に要求する。

これまでのような後方支援でなく、
アメリカが始めた戦争の前線に
自衛隊を駆り出す。


日本が得るのは、戦死する権利だけ。」

「『普通の国』になったまさにその時、
日本はアメリカの「従属国」としてしか生きられないという、
否定しがたい事実に直面する」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(9)
≪テロを引き起こす原因≫へ


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『">『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(7)≪もし9条がなかったら≫

2008-11-14 11:31:50 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪もし9条がなかったら≫

「日本に、もし第9条がなかったら・・・?」
交戦権が持てた!」
「自分の国に誇りが持てた!」
自虐史観がはびこらなかった!」
集団的自衛権も行使出来た!」
「侵略されたらどうしようと怖がらなくてもすんだ!」
「アメリカと対等になり、日本の自主性が増していた!」
「しかし、アメリカの仕掛ける
戦争に全て巻き込まれていた!」  
 「大量の戦死者が出ていた!」
「だが、世界に民主主義を広めるための『正義の戦争』に参加できた!」
朝鮮戦争に参加できた!」
ベトナム戦争に参加できた!」
「そのため、さらに多くの戦死者が出た!」
「軍需産業が発達して、その発言力が強くなっていた!」
「アジア諸国は日本への警戒感を強め、
中国との国交回復など、望むべくもなかった。」


「おまけに、生産した兵器を使うため
次々に戦争を起こさなければならなかった!」
「だが、軍需産業は経済発展にも貢献した!」
「他国に武器を輸出できた!
「その武器で多くの人が死んだ。
その武器が、テロリストの手に渡った!
「ついに湾岸戦争にも参加させられた!」
「そのおかげでクェートから感謝状が貰えた!」
「しかも、海外のビジネスマンを助けに行けた!」
「そして、泥沼のイラク戦争に参戦していた…」
「日本が自爆テロの標的になっていた…」
「でも、サマワの自衛隊が外に出られた!」
「ワーキングプアの若者が自衛隊にリクルートされ、失業率が減った!
「若者の戦死者が続出し、PTSDに苦しんだ!
「しかし首相は靖国神社に参拝し、戦死者を讃えた!
「度重なる戦争は日本を疲弊させた。」
「戦争による財政支出で、
長期間経済を拡大することは不可能だった。」
「財政赤字が増大し、経常収支は赤字となり、」
「国債は暴落、為替も暴落。」
「日本は経済的に立ちゆかなくなった」

※・・・・・・9条がもしなかったら、日本の過去はどうなっていたか・・・・・・

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(8)
≪9条変えて普通の国に?≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『">『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(6)≪9条やめますか?それとも、ビジネスやめますか?≫

2008-11-12 17:18:37 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し


≪9条やめますか?それとも、ビジネスやめますか?≫

「1979年、イラン革命が勃発して、
日本企業がイラン政府と共同で進めていた
世界最大級の石油化学工事が中断
したとき、

自衛隊は、
日本人の脱出に協力することはできず、


日本人たちは、自力で脱出しなければならなかった。

「さて、その石油化学プラントが完成間近となった1980年。
今度はイラン・イラク戦争が勃発し、
プラントはイラクの爆撃を受けて、
破壊されてしまい、トータルで
一兆円近くの損害が出たそうです。」

「2度とこのようなことが起きないために、
また起きてしまった時のためにも、
軍事力のバックアップがほしい!
経済界からは、
切実な9条改憲論が出始めたのです。」

「でも、企業は自分の利潤を追求するために海外に出てるんだから、
そういうリスクは自分で背負うしかないんじゃない?」


「海外で危険に身をさらし、
命を張ってわが国の経済を支えている日本企業に、
あなたはそこまで言うのですか?

あなたが豊かに暮らしていられるのは、
いったい誰のお陰なのです?」


「グローバル化した日本経済の一層の発展のためにも、
ふさわしい安全保障体制を整えるべき時ではないのか!
ビジネスがやりにくくなる、ニッポンがビンボーになる…」

「9条やめますか? それとも、
ビジネスやめますか?」


「それって、逆だと思う。」


「日本が敗戦後の廃墟から復興して、これだけの経済大国になれたのは、
憲法9条があるために、軍産複合体がなかったからでしょ。」

「だから、軍需優先のいびつな産業構造にならず、
民需部門でのめざましい経済成長をとげることができた……」



「でも現に日本の経済界には
例の「『お金だけ出して、血も汗も流さなかった』と言われた
『湾岸戦争トラウマ』というのが根強くあって、
あれで海外ビジネスが非常にやりにくくなったと、
財界のリーダーたちは言っています。」


「それも逆だと思う。

憲法第9条は、かつての「フジヤマ、ゲイシャ」に代わる
日本の最大の広告塔。

はぶりのいい国というものは、
たいてい戦争をするものだけど、
日本は経済的な豊かさにもかかわらず、

半世紀に渡って他国に戦争をしかけなかった。

特に中東では「平和の国・日本」として親しまれ、
日本人でだからこそ助けられた、
命拾いしたって人も多い

これが中東でのビジネスに大いに貢献してるんだとか。」


「でも今現に、イラクに派遣された自衛隊は、
多くの人が、あれはアメリカと共に行動する
日本の軍隊だと受け取っています。

平和ブランドのイメージだけで、
日本のビジネスマンが守れる時代ではなくなったのです。」


「じゃあ、9条がもしなかったら、日本の過去はどうなっていたか、
シミュレーションしてみましょう」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(7)
≪もし9条がなかったら≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『">『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(5)≪私たちを守ってくれるのは≫

2008-11-11 16:20:26 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し


≪私たちを守ってくれるのは≫

「もし、あの時イラクに自衛隊を派遣しなかったら、いざという時、
アメリカに守ってもらえない。
多くの人が国益を考え、
自衛隊の派遣をやむなしと受け止めたのではないですか?」


「日本は独立国であるはずなのに、
こんなにたくさんの在日アメリカ軍基地
施設があるって悔しくないですか?


日本は、アメリカ軍が日本に駐留するための
多額の経費を負担しているんですよ。


それに、
日本の基地を中継地点にして、日本の防衛に関係のない、
中東方面で戦争をしてきた。」


「アメリカの核が日本を守ってくれてる
なんて、言う人がいるけど、


日米安全保障条約がある限り、
日本はとめどなくアメリカの戦争に協力させられる。

「戦争はしたくな~い、でも軍隊がないとしんぱ~い。

この分裂を、これ以上生きろと言うのですか?」


「9条の平和思想を本当に実現するためには、
アメリカとの軍事的な癒着を断ち切らねばなりません。


そのためには、自衛軍という戦争をしない軍隊を持ち、
もうニッポンは一人前だと、
日本のプライドを示さなければならない。

早く日米安保は廃棄して、
9条を守るために、9条を変えたいんです。」



  



「1932年から日本が占領して、
満州国っての造ってたの。

それがさ、
1945年に日本が
太平洋戦争に負けたでしょ。

そしたら、日本の関東軍って言う軍隊が、
真っ先に逃げ出しちゃったのよ、
ソ連が攻め込んでくるってんで。

満州の日本人、置き去りだったよ。」


「同じ頃、沖縄ではね、
日本の軍隊が住民に集団自決を迫ったんだ。
アメリカ軍に降伏しちゃいけないって。」


「自衛隊制服組のトップだった
栗栖弘臣っていう人が、
『日本国防軍を創設せよ』って本に

『自衛隊は国を守ると言うけれども、
それを国民の生命・財産を守ることだと
誤解している人が多い』
って。」

※「国民の生命・財産を守るのは警察の使命(警察法)であって
武装集団たる自衛隊の任務ではない」とも書いている。




  



「そもそも『憲法』って、
国家権力に縛りをかける
ためのルール
なんだよ。

国家権力が暴走して、
国民の権利を侵害しないようにするための。」

※GHQ案のモデルになったと言われている、
憲法研究会の憲法草案要綱は、
民間の立場から発表したものですが、

だから今回のように、政府(=国家権力)が内容を変えたり、
考えたりするのって違うよなあと・・と思うのです・・・。



「『国家あっての個人』ではなく
『個人あっての国家』であるべきです。」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(6)
≪9条やめますか?それとも、ビジネスやめますか?≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(4)≪国際貢献って?≫

2008-11-10 08:33:52 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪国際貢献って?≫

「じゃあ、テロとの戦いは?
世界の安全保障の最大の課題。

各地で起きている内戦や民族紛争、宗教対立に
『国連の多国籍軍』が人道的介入をする時、

自衛隊は軍隊ではないから参加できません。

軍隊ではないからと言って、殺されていく人々を、
子どもたちを、このまま放っておくのですか?

「本当に、本当に、本当につらいけれど、
この世には、どうしてもしなければならない戦争があるのです。

「人道的介入、やめますか?
それとも、9条やめますか?」



「国際貢献とか人道的介入とかって言葉に弱い」

「1991年の湾岸戦争。

あの時日本は、9条があるから参加できず、

『日本は金だけ出して、血も汗も流さない』って
世界各国から文句つけられちゃった。

日本はクウェートの感謝決議の対象にもならなかった。

あれがトラウマになってる人、多いよぉ。」


※”日本からの資金の大部分がアメリカの手に渡ったことも要因となる”
湾岸戦争@Wikipedia)


「その文句をつけてきた世界各国って?

「アメリカと・・・・・・?」

「アメリカの発言=『世界各国』や『国際社会』
の意見じゃない
んだよね。」



  


「国際社会の方は今、『テロとの戦い』を名目に武力行使することには、
むしろ慎重になってる」


「9・11のテロの時はまだ、
アメリカがアフガニスタンに報復爆撃するのを、
かなりの国が支持してたけど、

イラク攻撃の時は
国連加盟国の八割近くが同調せず、

世界中で過去最大の一千万人もの反戦デモ!」

※日本でも反戦への動きはあったけど、
大規模なものにはならず、
世論を動かす力にはならなかった。
(憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)P141)



「米英軍は、国連の決議を得られないまま、
イラクを攻撃
したんでしょ。
この大ルール違反を、日本の政府は、いち早く支持しちゃった。」

「あの戦争は法的根拠がなかった上、
2005年、ブッシュ大統領は自ら
イラクに大量破壊兵器がなかったことを発表。
翌年、米上院情報特別委員会は、
当時のフセイン政権が、国際テロ組織アルカイダからの
物質的な支援要請を拒否し、
アルカイダを脅威と見なしていたと報告した。」


  


2006年の北朝鮮がミサイルの発射実験した時だって、
当時の官房長官は、

『自衛権の範囲内として
北朝鮮のミサイル等の基地をたたくことも可能』
って
アメリカから出た先制攻撃論に相乗り。

「解釈改憲だよね」

「イラク攻撃は、自衛のための先制攻撃だって、
あれがお墨付きになった」

「でもあの時国連の安保理は
『北朝鮮非難決議』を
全会一致で採択した。

国連に強くを求めた「軍事的措置を可能にする決議」は支持されなかった。

世界の国々が、
日米と北朝鮮の間で軍事的緊張が高まるのを
何とか避けたいと思った。

多くの国が、9条があるのに
先制攻撃論を持ち出したりする日本を
警戒した
ってことだよ。」 (→「武力で平和はつくれない」P14)


「今9条に見切りをつけようとするってことは、
実は国際社会の流れに逆行するって言える」


  


「ただ、

『国連の非軍事的な平和維持活動』と
『国連を無視してアメリカがやる軍事行動のお手伝い』と

政府もメディアもすべてを
『国際貢献』でひとくくりにしてきたよね。」

つい『国際貢献』のためなら、9条を変えなきゃって
思いがちになっちゃうのよね。

※一番大きな違い=国連の活動には法的な保護がある。
国連の同意を得ないイラク戦争では…??
『マガジン9条:この人に聞きたい』伊勢崎賢治氏より




「でも、いくら9条は国際社会の流れだって言っても、
その流れが、アメリカを変えられるわけない。」

「国連も頼りにならないってイメージ強いし。

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(5)
≪私たちを守ってくれるのは≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(3)≪9条と日米安保≫

2008-11-07 06:19:02 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪9条と日米安保≫

「政府にこれ以上、9条の拡大解釈を許さないためにも、
自衛隊は防衛のためだけの軍隊なんだと、
憲法にしっかり書きこんで、それをしっかり守らせなければ・・・」



「軍隊にしちゃったら、さらにエスカレートするだろうし……」

「自衛隊は、そんなに恐ろしいだけの集団ではないよ。
人命や災害の救助だってよくやってきたじゃないですか。

だから軍隊にするというより、
むしろ国際レスキュー隊のような専門組織
にするのがいいのではないかと。」


「現実に合わせて9条を変えるより、
むしろ9条の初心に立ち返って、
現実の方を変えるべきだよ。」



「自分の国さえ守ればいいと言う『一国平和主義』なんですね。」

「それは全く違う。元々憲法9条は、
過去に日本が周辺諸国を武力で
侵略したことに対する反省
を、
日本の武装を解除する形で示したもの。
つまり、周辺諸国への『戦争しません、侵略しません』
という誓いなのです。」



「9条が平和に貢献したのではない。
正しく平和に貢献したのは、
『日米安全保障条約』だ。
これがあったからこそ、日本の戦後は守られたし、
またアメリカも日本に基地を置き、
アジアの、世界の平和に貢献できた。」

「日米安保条約を何より大切にしなければ! 」



「でも日米安保は、日米だけの軍事同盟。
この二国さえ平和ならいいって主義に過ぎない。
つまり『二国平和主義』になっちゃう」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』(4)
≪国際貢献って?≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(2)≪日本国憲法はアメリカの押し付け?≫

2008-11-06 09:26:05 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し



≪日本国憲法はアメリカの押し付け?≫

(日本国憲法は)「所詮はアメリカの押しつけじゃないか!」


「そもそもマッカーサー草案に影響を与えたのは、
日本の民間の憲法研究会が作成した憲法草案なの」

在野の学者やジャーナリストらが集まって結成した研究グループで、

1946年12月に独自の『憲法草案要綱』をまとめ、
日本政府とGHQに提出したの。

それをGHQが非常に民主的だと高く評価して、
マッカッサー草案にもその内容が
取り入れられた
のは明らかよ。

この憲法研究会草案の存在一つとっても、日本国憲法成立の過程は
『押しつけられた』と一言では言えないんじゃない?」

※こからも興味深い会話です↓↓

「『押しつけ』って言うけど、誰に何が押しつけられたの?」

「えーと、日本人に、平和憲法が。」

「その日本人って、国民?」 「そうです。」

「つまり、日本国民に平和憲法が押しつけられたのね?」

「そう。」

「じゃ、当時の日本国民は平和憲法がイヤだった?

「いえ、もう戦争はコリゴリだって、大歓迎したんですよね?
それは押しつけって言わないよね」

「じゃ、押しつけられたのは……」

「平和憲法をイヤがる人ですよね?」

「それは『誰?』」

「戦争を進めていた人。
民衆が戦場に行くことを強制していた
日本の支配者たちに
平和主義が押しつけられたのよ。」


『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(3)
≪9条と日米安保≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」

『9条を守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(1)≪戸締り論≫

2008-11-05 05:15:53 | 世の中のいろいろ
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.10
「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」
を紹介します。

台本より抜粋。

台本の会話を、内容が変わらない程度に少し変えています。

青字=9条守りたい派
赤字=9条変えたい派
黒字=個人的な付け足し

(過去ログ ピースリーディング



とあるパッチワーク教室で議論が始まる設定です。

パッチワークに、平和の象徴である「ハト」を
入れるという話題から・・・


≪戸締り論≫

「憲法第9条を今のまま大切にしなくちゃ。」

「平和を守るためには、時に武力も必要なんじゃない?」

「あなたは家に戸締りをするでしょう?
軍隊を持たない、9条堅持ということは、
戸締りをしない、
ってことだよ。



「日本だって、誰でも入ってきていい、
攻めてもらっていいといって、
鍵をかけずに
開け放しているわけではない
よ。

今でもきちんと
国家としての戸締まりはしている
んだよ。」

マガジン9条『伊藤真のけんぽう手習い塾』


「それに、鍵は人を殺さない。


「襲ってくるかもしれない国を、
強盗に例えること自体に
そもそも無理がある


国というのは、どこの誰とも知れない相手とは違う。
そして、ある日、突然襲いかかってきたりはできない。 
※”テロ”にも特定の政治的目的がある


襲いかかる前には、
必ず両国の関係が悪化する状況があり、
ここで充分に危機の予想はつくわけだ。


だから、これ以上の関係の悪化を防ぐために、
言葉をつくした外交努力が必要なんだよ。」


『9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…』より(2)
≪日本国憲法はアメリカの押し付け?≫


日本国憲法第9条 条文
1.日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、
これを認めない。
【引用・参考文献】(敬称略)
●『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(日本評論社)より
※山田朗・森永卓郎・木下智史「憲法と現代戦争Q&A」
※「絵で見る 憲法・戦争」
※高橋哲哉「戦争する国と愛国心」
※木下智史「憲法? ソレがどう変わる?」
※斎藤貴男「戦争への3点セット」

●市民意見広告運動・編『武力で平和はつくれない』(合同出版)より

●『戦争で得たものは憲法だけだ』(七つ森書館)より
※斎藤貴男「近代立憲主義が壊されないように」
※佐高信「憲法をめぐる特権と人権」
※高橋哲哉「パネルディスカッション」
※辛淑玉「戦争を食い止めることが大切」

●『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット)より
※品川正治  ※→中村哲  ※森永卓郎
※松本侑子  ※森永卓郎  ※井上ひさし

●『憲法九条、未来をひらく』(岩波ブックレット)より
※加藤周一  ※井上ひさし
※大江憲三郎

●憲法再生フォーラム編『改憲は必要か』(岩波新書)より
※坂口正二郎  ※最上敏樹 北沢洋子

●『マガジン9条』「この人に聞きたい」より
※石坂啓 ※古関彰一 ※天野祐吉

●『9条どうでしょう』(毎日新聞社)より
※内田樹「憲法がこのままで何か問題でも?」

●『通販生活2007夏号』(カタログハウス)より
※伊勢賢治「これからの自衛隊はどうあるべきか、5人の視点」