沖縄県普天間飛行場の危険性をなくすために、
政府は「辺野古移設が唯一の選択肢」。
それに対して「辺野古移設に固執することは、普天間飛行場を事実上固定化する」という
玉城デニ―沖縄県知事の言っていることの意味がよくわからなかったんです。
実際には、
”辺野古新基地は普天間基地の全機能を包含するものではないため、それだけでは普天間返還の条件を満たさない。”
(
「辺野古に新基地が建設されても普天間は返還されない」より)←とても興味深い記事です
条件を満たさないから、普天間基地は返還されない。
辺野古への基地「移設』ではなく、「新設」と認めなければ、
沖縄県の基地問題について真正面から考えることから逃げて、
結局は普天間基地の危険はなくならない、ということでしょうか。
稲田防衛大臣(当時)の答弁で、ハッキリ断言はしていませんが、
同じことを繰り返す中、藤田幸久議員の粘り強い質問に、認めると読める発言をしていますね。
国会会議録検索システム 第27号 平成29年6月15日
「第193回国会 外交防衛委員会 第27号 平成二十九年六月十五日(木曜日)」より
該当する部分だけ抽出してみた
稲田大臣(当時)の発言「そういったことがないようにしっかりと対応をしていくということでございます。」の、
具体的に内容を知りたいです。
しかも、辺野古の基地建設には13年かかるとされているそうです。
確かに、普天間基地を一日でも早く返還することは難しいように思えます。
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先日行われた、県民投票後の記者会見。
玉城デニー・沖縄県知事&「『辺野古』県民投票の会」元山仁士郎代表の記者会見@日本外国特派員協会(2019年3月1日)
会見は1時間弱です。通訳を挟む分長くなっています。
興味深かった質問と応答
●NOBORDER NEWS TOKYO 記者
―県民投票の結果、いろいろな葛藤があり、「賛成せざるを得ない」という人たちなど一定数の賛成票を投じた人たちがいる。その人たちの思いをどう受け止めていくのか
玉城デニー氏「民主主義の原点は、少数の意見を政策に繁栄させるということ。
なぜ、反対・どちらでもない、に投票したのか、その民意をしっかり探っていく作業を、これからしていかなくてはならない。その中で最大公約数の県政に求められている答えを探して行くことが大事。」
元山仁士郎氏「これで終わりとは思っていない、今後も対話を続けていき、沖縄の分断を減らしたい」
●フリーランス記者
―ロバート梶原氏のホワイトハウスでの署名活動が、県民投票に与えた影響について
玉城デニー氏「影響は大きかった。しかし、(年代別出口調査のパネルを見せて)SNSと関わっていない世代の人たちも圧倒的に反対票を投じている、それぞれが自分で考えて投票した結果だと言える」
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ラジオ番組で知って最近読んだ「ニューズウィーク日本版 2019 2・26」
沖縄ラプソディ 石戸諭(ノンフィクションライター)
何回も読み返しました。
賛成、反対、容認、どちらかといえば反対・・・いろいろな思いを持っている人たちが暮らしていました。
あたりまえだけど。
県民投票の結果が出て、玉城デニー県知事は、おっしゃるように少数派の民意を探り、誤解があるならそれを解いてもらえたら。
私には、何ができるか・・・
元山氏が最後にヒントをくれたので・・・
首相官邸にメールしました。
あと市長あてにも。
さいたま市も、小金井市、小平市のように、国民的議論を求める意見書について、
議論してもらえるように。