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気になること(沖縄)

2013-02-28 10:36:20 | ひとりごと。
沖縄の基地のこと。

「誰も知らない基地のこと」という映画のDVDを見ました。

【送料無料】誰も知らない基地のこと
誰も知らない基地のこと


この映画を撮ったのは、二人のイタリア人の監督さんです。
最初はイタリアの米軍基地のことを映画にしようと考えたそうですが、
それは世界中の基地問題につながり、そして沖縄を抜きには語れない
ということになったそうです。沖縄の基地関係のシーンは存在感があります。

映画の中にはもちろん衝撃的な真実も含まれるし、
想像・憶測の域を出ないものもあります。

私の中で、「沖縄の基地」と言うと「ふてんま」「かでな」「へのこ」・・・
という言葉を聞いたことがあっても、漠然としたイメージしかありません。


沖縄に駐留する米軍の主な基地と部隊(STOP!! 米軍・安保・自衛隊)」より(クリックで拡大)

1つとても考えさせられたのは「海兵隊」の存在です。
アメリカの海兵隊は、戦車や戦闘機なども持っていて、
空も海も陸も、どこでも戦えるように訓練されている。
”海”と付くけど、海軍とも違い、敵地に上陸して最前線で戦う人たちです(たぶん)。

ちなみに沖縄県の普天間基地はアメリカ海兵隊の基地、
嘉手納基地はアメリカ空軍の基地なんだそうです。

普天間基地はアメリカ海兵隊飛行場・機能と役割
(「普天間基地@米軍飛行場がある暮らし」)より

在日米軍の専用施設だけで日本には57施設、そのうち25施設が沖縄県にあり、
その中で海兵隊の施設が大きく占めています。
合計 専用施設57, 共同利用施設28, 一時利用可能施設119

配備部隊(Wikipedia)
アメリカ陸軍: 2,501人
アメリカ海軍: 6,766人
アメリカ空軍: 12,490人
アメリカ海兵隊: 14,951人
合計: 36,708人
日本外務省発表「米軍人等の居住者の人数について」(平成20年3月31日時点)

沖縄の基地問題がより深刻なのは、そのあたりのことも関係しているようです。

そして、普天間基地の移転(辺野古に代替施設?、海兵隊や関係者のグアムへの移転)
についても、地元の賛否も分かれ、二転三転しているようなのです。

普天間基地返還と代替施設について
普天間基地移設をめぐる宜野湾市民の願いと現実
(「普天間基地@米軍飛行場がある暮らし」)より


つい最近も新聞に、”辺野古への移設が動き出す?”
というような記事がありました。

政府は3月中にも県知事に埋め立て申請をしたい
県知事は、申請を受けたら、名護市長の意見を聴くことになっている
県知事の許可には、名護漁協の同意が必要
名護市長は反対の姿勢を見せている
名護漁協はほぼ同意の姿勢?

名護市長と名護漁協の意見が分かれている・・・
県知事さんはどうするのかなあ。

沖縄の方でも、基地に対していろいろな立場、考え方の方がいて、
なかなか答えをまとめられずにいるというのが現実のようです。
考え方の違い、
実際に騒音などの被害を受けている人、いない人、
在日米軍関係の利害関係がある人、ない人、
基地問題に関心がある人、ない人・・・
代替案なしで沖縄から(国内から?)基地すべてを撤退してほしいと訴える声。
当然ですが、どこへ移ってもその地域からは反対の声が上がります。
アメリカであるグアムでも同じです。

長い年月の間に、何本もの糸が絡み合ってしまっている。
どれかを引っぱってもきつく絡まるだけ。
一本一本の糸を、根気強くほどいていけたらいいけど、
でも誰がどうやって?


個人的に疑問が3つ。

(1)在日米軍が日本を守る、という部分、日本の自衛隊との兼ね合いはどうなっているのか。
下の図にもあるけど、在日米軍の人数や戦闘機より、自衛隊員のほうが何倍も多いです。

陸上兵力/艦艇/作戦機の数
防衛省・自衛隊:日米安全保障体制より

(クリックで拡大)

9条にある「武力の行使、交戦権」についても、
防衛省のサイト「自衛隊:憲法と自衛権」で解釈が書かれています。
「自衛権の行使に当たっては、わが国を防衛するため必要最小限度の実力を行使することは当然のことと認められており、その行使は、交戦権の行使とは別のものです。」

(2)終戦前からすでに米軍よって建設されていたという普天間基地。
終戦後、経済上の成り行きで人が集まって来たというのはわかるけど、
あれほど基地から近い場所に家や施設等を建てることがなぜ可能だったのか?
自分の土地だから?基地がすぐに撤退すると思ったから?
何かしら理由、事情があるはずだけど、誰もが疑問を持つことだと思う。

(3)辺野古周辺の「ジュゴンを守るために基地建設反対」
というものがありますが、その活動をされている方々は、
仮にジュゴンがいなかったら受け入れる、というわけじゃないんですよね?


* * *


参考>>
日米地位協定Q&A(外務省)
日米安全保障条約(外務省)
在日米軍再編(外務省)
陸・海・空自衛隊の任務(防衛省・自衛隊)
自衛隊:在日米軍などの兵力態勢の再編について(防衛省)


* * *


「誰も知らない基地のこと」は最後に、
「アレン・ネルソンの思い出に捧ぐ」という言葉で
締めくくられています。

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↑小学生高学年くらいから読めます。
アレン・ネルソン氏プロフィール
貧困家庭に育ち、高校中退後、1965年、18歳で海兵隊に志願入隊。
1966年、沖縄駐留を経て、ベトナム戦争の最前線に派遣。
1970年1月に除隊するが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に、長く苦しむ。
1995年に沖縄で起きた海兵隊員による少女暴行事件をきっかけに、
1996年、沖縄を訪れる。以来、毎年、市民グループの招きで来日。
全国各地で、延べ1000回以上、自身の体験を語り続けた。
2009年1月 多発性骨髄腫を発症。2009年3月25日 家族に見守られながら永眠。
多発性骨髄腫は、ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤に被曝した兵士に、
多発する病気であると、アメリカ退役軍人省も認めている。

気になること(憲法改正、国防軍?)

2013-02-26 11:41:08 | ひとりごと。
安倍政権が進めようとしている日本国憲法の改正。
日本国憲法改正草案Q&A(PDFファイル)

9条を「戦争の放棄」→「平和主義」に・・・?
平和を望まない国や人はいないはずだけど、戦争はなくならないという現実。

仮に、いまの憲法のせいでできないことがあるとして、
憲法を変えてからの、デメリットについてもぜひ示してほしいです。
そうすれば、とてもわかりやすくなると思います。

「憲法=権力に対する歯止め」、
国民が国に対して、権力が暴走しないようにブレーキをかけるもの
だということを、安倍総理はじめ政府の方々が知らないことは
ないと思うのだけど、(私は最近知ったけど)
なのに、どうして歯止めをかけられる側が「変えましょう」と
言い出せるのか、疑問が出てきます。
安倍総理には、そこにも触れてほしいです。


日本国憲法改正草案Q&A(「第2章 日本国憲法改正草案対照表」64ページ)の中にも、
「(憲法尊重擁護義務)第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。」

とあって、今の憲法にはない国民に対する義務が追加されています。
これってどうなのかな?


(「第2章 日本国憲法改正草案対照表」43ページ)「日本国憲法改正草案」より
第二章 安全保障
(平和主義)
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
2 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。



「憲法9条を変えたからって、国防軍を置いたって、
戦争になるわけじゃない。飛躍しすぎ。」って声もあります。

もちろんそうならいいと思う。

↑の「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」の部分。


↓こういう考え方が、取り越し苦労であればと思います。ほんとうに。
「第7回 改憲=戦争ではない”という改憲派への反論」
(「伊藤真のけんぽう手習い塾」より)
「自衛戦争と侵略戦争の区別はない」

軍隊を自衛のためにしか行使しないと憲法に明記すれば安心か。
日本もかつて、「国家政策の手段としての戦争」つまり侵略戦争を1928年の不戦条約によって放棄しておきながら、「満州事変」から「大東亜戦争」にいたる戦争を自衛の名の下に行ってきた
また、アメリカの行ったベトナム戦争も、旧ソ連のチェコスロバキア軍事介入もイギリスの中東のイエメン介入もみな集団的自衛権の名の下に行われてきた
自衛という名目がいかにいい加減なものかを私たちは思い知っているはず。
このことから、侵略戦争と自衛戦争の区別は意味をなさないというのが、歴史から得た教訓
つまり、侵略戦争はしないと明記したところで、軍隊をもってしまえば、それに対する歯止めにはならないということ。


それから、飛躍ついでにもうひとつ。
「軍隊は国民を守らない」という見方があります。
軍隊が守るのは、国民ではなく国(益)である、というものです。
これは、個人的には少しニュアンスが違うように思うのです。

”国民を守らない”と言うより、
場合によっては(いざというとき)、国民を守ることが最優先ではない、
ということではないのかなあと思うのですが。

ただ、私たちにとっては何より最優先で自分たちを守ってくれなければ困るので、
そういう意味で「軍隊は私たちを守ってくれるとは限らない」と
思っておいたほうがいいのかな。


最後に、日本国憲法改正までの大まかな流れをメモ
………………………………………………………………………………………………
国民投票制度(総務省)より

憲法改正<原案>を発議
・衆議院議員100名以上の賛成、参議院議員50名以上の賛成が必要
(国会法第68条の2)
   ↓
憲法改正<原案>可決
衆議院及び参議院本会議にて総議員の3分の2以上の賛成が必要
(日本国憲法第96条第1項) ↑↑「2分の1以上」に改正の動き
   ↓
可決されると憲法改正が発議される
   ↓
国民投票にかけられる
(国民投票法=2007年5月14日成立18日公布、一部を除き2010年5月18日施行)
   ↓
賛成の投票の数が投票総数の2分の1を超えた場合
憲法改正について国民の承認があったものとされる
   ↓
憲法改正の公布の手続を執る

これ気になる↓ けっこう大変なことになりそうじゃない?
※憲法の改正箇所が複数ある場合は、内容において関連する事項ごとに区分して発議されます。
※憲法改正案が複数ある場合
投票は、憲法改正案ごとに一人一票となります。これは、国会における憲法改正案の発議が、内容において関連する事項ごとに区分して行われるためです。
投票用紙も憲法改正案ごとに調製されます。
………………………………………………………………………………………………

それから、国民投票法には、18の付帯決議というものがあるそうです。
これについて何も議論しないとなると、
付帯決議の存在の意味がないですよね。
このあたりのことも注目しておかなければです。

参考>>
国民投票法 憲法審議ってば、今どうなってるの? 国会速報 ~弁護士 猿田佐世~


「気になること(沖縄)」 につづく

まゆ毛のコアラ(のマーチ)

2013-02-19 16:33:10 | お気に入り
ダンナが会社の男性のスタッフさんから、
お孫さん手作りのお菓子をいただいてきた。



レアなまゆ毛のあるコアラ!!

こういう手作り、いいねー。かわいい。

娘によると「盲腸コアラ」があるらしいです。


こんな調査が!
「まゆげコアラ」「盲腸コアラ」を見つけるには、コアラのマーチを何箱買えばよいのか?
えん食べ

調査によると・・・

コアラのマーチ100箱に入っていたコアラの総数は、2,340匹。
そのうち「まゆげコアラ」は17匹でした。

コアラのマーチ100箱に入っていた「盲腸コアラ」の数は、11匹でした。


    




おまけ。
あれは実はまゆ毛じゃなく、
ラッパを吹いてるからしわができているんだって。
↑の調査に書いてあった。