彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

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【イスラエル・パレスチナ旅行記1】トランジットでポーランド観光

2019-11-11 18:02:16 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

まずはトランジットで一泊したポーランド・ワルシャワまでの話。

2019年10月27日(日)出発。

エクスペディアで取ったLOTポーランド航空の便。
いきなりだんながやらかしてくれまして。

韓国籍なので在留カードっていうものを持っていなきゃならないんですけど、
「余計な貴重品は置いて来てね。IDだけは持ってね。」
と言った私の言葉の前半だけ聞いていたらしく、カードを家に置いてきていました。。

意外とこれがネックで、いちいち止められるし、「見なし出国」(何かあった時には知らんよ、って感じのやつ)になるし。
うちは国際結婚で戸籍上夫婦別姓なので、ネットで旅行保険に入れず(同性じゃないとダメだった)、空港で入ろうと、夫婦証明のためにたまたま持っていた住民票が、あちこちで役立つことになったのでした。これが日本出国後も!

住民票がたまたま家にあったからよかったけど、もしなかったら、どうなっていたことか。。


さて、ポーランド航空ですが、賛否両論あるようだけど、いたって普通でした。
日本の航空会社に比べたら、そりゃ愛想も挨拶もあまりないけど。
機内食美味しかったし、過剰なサービスを求めなければ問題なしでしたよ。

無事ワルシャワに着きましたが、ここでまた一つ不安なことが。
エクスペディアでは、確実にポーランド航空で予約したのに、乗り継ぎ便が「エル・アル航空にお問い合わせ下さい」って表示され、ポーランド航空のサイトからチェックインできない。

エル・アル、、
それは、イスラエルの超セキュリティが厳しくてみんなが避ける航空会社(゚∀゚)
私そんなとこ予約してないわよ、、
と思いつつ、ワルシャワのポーランド航空カウンターで聞いてみたところ、
「ん⁇エル・アルとのシェア便になってるって?
おいおい、シェアじゃないよ、それ完全なエル・アル運行便だよ、俺ら知らねーワッハッハ。」
って言われた。。
だってポーランド航空って書いてあったのに涙。
なんなんだ、いったい。

結局、ポーランド航空は36時間前〜チェックインだけど、エル・アルは24時間前からで、ワルシャワにて無事サイトからチェックインできたのだけど。
なんか、モヤモヤしたぞ。

そんなわけで成田では乗り継ぎ便のチェックインが済んでなかったので、ワルシャワで一度荷物を全部回収しました。
空港の真ん前のホテルを取ったから、ラクチンだったけど。
なのだけど、ワルシャワからテルアビブ行きに乗るとき、エル・アルの大変さを思い知ることになるのでした。この話はまた後で。


その前に、ワルシャワとても良かったです!
エル・アルの件の問い合わせ等で、観光の時間が減ってしまったけど、とりあえず第1目標のショパン博物館を堪能しました。とっても洗練された、ステキな博物館です。


ワルシャワって、空港にもショパンの名前が付いてるし、兎にも角にもショパンショパン。
私にとってもショパン、そしてワルシャワは思い入れがあり、訪れてみたかった場所。


また長い話になっちゃうのだけど。
私が中2の時、大好きだったピアノの先生が亡くなってしまいました。34歳でした。
りかこ先生は私の地元の近く、いわき市の出身で、ワルシャワ音楽院で学び、ショパン国際ピアノコンクールでディプロマを受賞した人。
音楽院で出会ったブルガリア人の作曲家・指揮者 ボイコ・ストヤーノフ先生と結婚して、ワルシャワに永住するつもりだったそうですが、いわきの産婦人科開業医だったお父様が亡くなり、急遽いわきに戻られました。病院跡でボイコ先生と音楽教室を開き、そこで私は生徒として学んだのです。
ちなみにその病院は、私と妹弟が生まれた病院でした。自分たちが生まれた部屋でソルフェージュ、受付があった部屋でピアノを習ってたんです。

ショパン博物館のすぐ隣にはワルシャワ音楽院があり、入り口で記念撮影しました。


りかこ先生は40年近く前にここに一人で降り立ったんだな。ご両親も、何も助けることができなかった、ポーランド語も何もかも、ひとりでがんばったって言ってたな。
そこに立つだけで、こみ上げるものがありました。
音楽院の練習室からは、生徒さんたちのピアノの音が♪ずっとそこで聴いて居たい気持ちでした。


ワルシャワ音楽院でりかこ先生とボイコ先生を引き合わせたのは、ショパン研究の第一人者 ヤン・エキエル教授。
エキエル版のショパンの楽譜、ピアノを弾く方ならきっと持ってるんじゃないでしょうか。
ショパン国際ピアノコンクール審査員長、ワルシャワ音楽院教授だった方です。
私が小5のとき来日して、いわきにもいらっしゃいました。記念して、音楽教室主催のコンサートが開かれました。

私はポーランドの「悲しみのポロネーズ」という渋い曲を弾いて、他は私より上手い子ばかりだったけど、夜りかこ先生から電話があって。
エキエル教授が「あれはまさにポーランドのリズムだった。よかったよ。」と褒めてくださったと。何度も電話をもらいました。
ちゃんと留学して勉強しなさいとも言ってもらった気がするけど、そんな想像はできなくて、そこまでクラシックにも入れ込めなくて、でもすごく自信がついて、エキエル教授にいつか会いに行くのが夢になりました。

ネットで調べたら、2014年に100歳で他界。
残念ながら会うことは叶わなかったけど。
ワルシャワ経由にして良かったと。
なんか、もう、旅行記じゃないなこれ。すんません。


そんな思いで、夜のワルシャワ旧市街へ。
世界遺産です。
ナチスに徹底的に破壊されて、そこから、住民の記憶や絵を元に、ひびの一つに至るまで再建されたという、意味深い世界遺産。
ザピエツェクという老舗ポーランド料理店に行こうとしたら、すぐ見つかったので迷いなく入ると、同じ名前のチェーン店だったらしくw
軽く食べてホンモノに移動しました。
ワルシャワに行く予定の方は気をつけてね!
水餃子みたいな名物を食べて、風邪気味だったのでホットワインで体をあたため、すっかり元気に。寒い国の飲み物はスパイシーで、薬みたいに効く。



ワルシャワの治安はすこぶるよかったです。
日本でUverのアプリを入れて言ったのが大正解でした。ポーランドは英語が通じない人も多いのだけど、Uverならタクシーで行き先もクレジットも登録できて安心。評価にかかわることもあり、いい運転手ばかりだったし、ボラれる心配もないし。
そしてポーランドは物価が安く、タクシーも激安。
またゆっくり行きたいです。

つづく。

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