彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

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映画「いわきノート」

2014-05-26 21:46:04 | Weblog
初めて‘ボーダー’という概念について考えたのは、故郷の北茨城市(茨城県)と、お隣のいわき市(福島県)の境を意識した時だと思う。
よいしょ、と一歩県境を跨ぐと、もうそこは別な県、別な市。不思議だな~って。
両県に片足ずつ置いて、わーいなんて得意になってみたこともある。

私は近所の子数人と、いわきの幼稚園に通っていたけど、小学校で半数以上の友達と別れ別れに。
ふうん、あの子はいわきの子だからか~と。

震災の後、いわきでは瓦礫ゴミの収集が遅かったとか、北茨城は早かったとか。
いわきではヨウ素剤が配られ、北茨城では配られなかったとか。
いわきでは多くの方が津波で亡くなり、北茨城ではもっと少人数だったとか。
両市の補償金の大きな差。県境のこっちかあっちかの、大きな違い。
歩いて数分の‘向こう側’の床屋さんに、「こっちばっか補償が出て、なんか申し訳ないねえ。」って言われちゃうって父が言ってた。
どちらが幸せかなんて分からないし、ボーダーがなければ収拾がつかないのも分かる。
でも、色々、考えてしまう。

気持ちの上ではいわきも故郷と思っている私にとっては、これはタイトルだけで「すぐ観に行かなければ!」と思わされた映画。
筑波大学の学生さんが撮っています。

風景、訛り、市民の本音。
馴染みのあるものばかり。

大変な人生を生きて来たのに、豪快に笑い、泣いてもまた笑う、仮設住宅のおばちゃん。
同なじ笑い声の人、実家の近所にいっぱいいるなあ。親戚にもいる。
他人には思えなかった。

いわきの映画だけど、いわきの現状を知ってもらうだけでなく、「被災者」とくくられ遠くに感じてしまう人達を「隣人」に感じられるようになる、そういう映画だと思う。
被災地ってどうなのかしら、被災者の人に何を話したらいいかわからない、そういう方にはぜひ観てほしい。

まっすぐな目線で撮られた映画です。ありのまま。

みんな、観てね。
そしていわきに遊びに行ってみてね。

「祈り ~サムシンググレートとの対話」

2014-05-26 20:46:38 | Weblog
最初に観たのは確か一年半前。超ロングラン、万歳!
コチラ
渋谷のアップリンクで、今日はなんと私一人。
じっくりと二度目の鑑賞してきました。

「祈り ~サムシンググレートとの対話」というタイトルは、失敗だったのではないかと思った。
ヨガや宗教など、「祈り」を身近に感じ理解している人にとっては興味深いタイトルだけど、それは今の日本ではまだまだ少数派。

もしこのタイトルで、マニアックだとかあやしいと敬遠されてしまうとしたら、もったいない。
「祈り」を科学してる映画ですよ。
ふわふわした不思議な世界の話ではなく、地に足の付いた、最先端の話。
いっそ商業的で下世話なタイトルを付けてでも、沢山の人に観てもらいたい映画です。

東海岸から西海岸の病院の患者に、10ヶ月間祈りを捧げた結果、何もされない患者グループより、祈られたグループの方がぐっと症状が軽くなったという実験結果は、ものすごいインパクトでした。
プラシーボ効果を避ける為、患者には祈られていることが知らされていません。
そういう実験結果が、沢山あるんです。
知人は、この映画で祈りの力を確信し、癌を克服したそうです。

目に見えないものは、いったいいつから不思議であやしいものになってしまったのでしょうか。

遺伝子工学の、筑波大名誉教授 村上和雄さんの言葉。「人は、無力だから祈るのではなく、祈りには思いもよらない力があるから祈るのです」
「自分と他人を別モノと捉えるのは、時代遅れ」というダライラマの言葉(言い回しは違ったと思いますがご了承下さい)。
本当に励まされ、希望を感じます。

テレビ番組などを観ていても、以前より精神的なものがバラエティで取り上げられたりすることに驚き、嬉しく感じます。
決して「新しいこと」ではなく、「忘れていたこと」に気づき、有意義な人生にする為に、
おすすめの映画です。

ぜひ、みなさん観て下さいね!