初めて‘ボーダー’という概念について考えたのは、故郷の北茨城市(茨城県)と、お隣のいわき市(福島県)の境を意識した時だと思う。
よいしょ、と一歩県境を跨ぐと、もうそこは別な県、別な市。不思議だな~って。
両県に片足ずつ置いて、わーいなんて得意になってみたこともある。
私は近所の子数人と、いわきの幼稚園に通っていたけど、小学校で半数以上の友達と別れ別れに。
ふうん、あの子はいわきの子だからか~と。
震災の後、いわきでは瓦礫ゴミの収集が遅かったとか、北茨城は早かったとか。
いわきではヨウ素剤が配られ、北茨城では配られなかったとか。
いわきでは多くの方が津波で亡くなり、北茨城ではもっと少人数だったとか。
両市の補償金の大きな差。県境のこっちかあっちかの、大きな違い。
歩いて数分の‘向こう側’の床屋さんに、「こっちばっか補償が出て、なんか申し訳ないねえ。」って言われちゃうって父が言ってた。
どちらが幸せかなんて分からないし、ボーダーがなければ収拾がつかないのも分かる。
でも、色々、考えてしまう。
気持ちの上ではいわきも故郷と思っている私にとっては、これはタイトルだけで「すぐ観に行かなければ!」と思わされた映画。
筑波大学の学生さんが撮っています。
風景、訛り、市民の本音。
馴染みのあるものばかり。
大変な人生を生きて来たのに、豪快に笑い、泣いてもまた笑う、仮設住宅のおばちゃん。
同なじ笑い声の人、実家の近所にいっぱいいるなあ。親戚にもいる。
他人には思えなかった。
いわきの映画だけど、いわきの現状を知ってもらうだけでなく、「被災者」とくくられ遠くに感じてしまう人達を「隣人」に感じられるようになる、そういう映画だと思う。
被災地ってどうなのかしら、被災者の人に何を話したらいいかわからない、そういう方にはぜひ観てほしい。
まっすぐな目線で撮られた映画です。ありのまま。
みんな、観てね。
そしていわきに遊びに行ってみてね。
よいしょ、と一歩県境を跨ぐと、もうそこは別な県、別な市。不思議だな~って。
両県に片足ずつ置いて、わーいなんて得意になってみたこともある。
私は近所の子数人と、いわきの幼稚園に通っていたけど、小学校で半数以上の友達と別れ別れに。
ふうん、あの子はいわきの子だからか~と。
震災の後、いわきでは瓦礫ゴミの収集が遅かったとか、北茨城は早かったとか。
いわきではヨウ素剤が配られ、北茨城では配られなかったとか。
いわきでは多くの方が津波で亡くなり、北茨城ではもっと少人数だったとか。
両市の補償金の大きな差。県境のこっちかあっちかの、大きな違い。
歩いて数分の‘向こう側’の床屋さんに、「こっちばっか補償が出て、なんか申し訳ないねえ。」って言われちゃうって父が言ってた。
どちらが幸せかなんて分からないし、ボーダーがなければ収拾がつかないのも分かる。
でも、色々、考えてしまう。
気持ちの上ではいわきも故郷と思っている私にとっては、これはタイトルだけで「すぐ観に行かなければ!」と思わされた映画。
筑波大学の学生さんが撮っています。
風景、訛り、市民の本音。
馴染みのあるものばかり。
大変な人生を生きて来たのに、豪快に笑い、泣いてもまた笑う、仮設住宅のおばちゃん。
同なじ笑い声の人、実家の近所にいっぱいいるなあ。親戚にもいる。
他人には思えなかった。
いわきの映画だけど、いわきの現状を知ってもらうだけでなく、「被災者」とくくられ遠くに感じてしまう人達を「隣人」に感じられるようになる、そういう映画だと思う。
被災地ってどうなのかしら、被災者の人に何を話したらいいかわからない、そういう方にはぜひ観てほしい。
まっすぐな目線で撮られた映画です。ありのまま。
みんな、観てね。
そしていわきに遊びに行ってみてね。