彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

※こちらは旧ブログです。
新ブログ https://ameblo.jp/rieotsuka-officialblog/

【イスラエル・パレスチナ旅行記16】オリーブ山を歩く歩く。

2020-06-26 14:35:28 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月5日(火)

いよいよイスラエル最終日。
エルサレムでまだ行けていない所を、、ということで、朝、内藤さんに車でオリーブ山まで送っていただき、徒歩で付近の名所を観てまわることに。

やっぱりどこも混んでいました。
そして、暑かった!
急な坂道を登り降り、奪われる体力、日差しとの戦い。

手前はユダヤ人の墓地。金色の岩のドームはどこからでも目立って見えます。


涙の形をかたどった「主の泣かれた教会」


「預言者の墓」
中は真っ暗な洞窟で、懐中電灯を借りて見て回りました。


とても美しい、ロシア正教の「マグダラのマリア教会」


イエスが昇天した時の足跡が残っている、「昇天教会」



教会を見すぎて、もうどこがどこだかわかんなくなってきたけど(笑)、ここにしかない空気をできるだけ味わい尽くしたい、そんな思いでした。

歩く、歩く、とにかく歩く。


「万国民の教会」
ここもとても美しく、疲れもMAXだったので、しばらく中で瞑想(休憩かな、、)させてもらいました。


「ケデロンの谷」あたり。独特の雰囲気。
とんがり屋根の塔は、ダビデ王の息子「アブサロムの塔」で、わがままな子供の代名詞なのだそう。(ほとんど「地球の歩き方」に載っている情報です。)


観光客用のラクダたち。乗りたかったけど、時間がなかったのでパス。



エルサレム発祥の地、「ダビデの町」
チケットを買って中に入るのだけど、すごく広くて見きれなそうだったので、入場は断念。
トンネルの中は水位が高い所もあるそうで、服装も気合いを入れて来ないとどのみちダメだったかも。
外の遺跡だけちらっと見学しました。


気高い猫氏が日陰でくつろいでいました。私たちは売店でアイスを買って休憩。



「鶏鳴教会」を目指しますが、建物は見えているのに通行止めだったりして、なかなかたどり着けず。。
親切なアラブ人のお髭の男性が、わざわざ車を降りて道を教えてくれました。ありがたい。
観光バスがずらっと並んでいると思ったら、一本脇の道は庶民的なアラブ人居住区だったりするのがエルサレムの不思議なところ。
ようやく、到着しました。
イエスの弟子のペテロが、自分に罪が及ばないように、イエスの予言通り、鶏が鳴く前に3度「イエスを知らない」と嘘をついた場所。
見晴らしの良い場所です。


これは2000年前に、イエスが連行された際歩いたであろう石段。
すごいリアリティ!!
眺めているだけでタイムスリップしそうでした。




夕暮れが美しかったこともあり、とても印象に残った教会でした。
行けてよかった。
鶏マークがやたら可愛かった。


【動画】『カオティックな音が響く、エルサレムの夕暮れ』


最後の駆け込みで、「最後の晩餐の部屋」。とても質素な場所です。


そして、隣接する、古代イスラエル王「ダビデ王の墓」へ。
中で入口が男女分かれていて、別々に参拝します。ぼーっとしていて男性エリアに入りそうになり、係の人に「マダ〜ム!」って注意されてしまいました。
観光客よりユダヤ人参拝者が多かったと思います。
学校の遠足?で来てたのかなと思われる学生さんたちも、王の棺にキスしてお参りしていました。

すっかり暗くなってしまいました。



夜はエルサレム新市街散策。
内藤家オススメのイタリア料理「Shanty」で夕飯。
肉がコシェル(血抜き)じゃなくジューシーで、すごく美味しかったです。日本にあっても行きたいお店。
イタリアン最強。
可愛い店員さんに、「イスラエルで食べた中で一番美味しかった!」と伝えたら、イエーイ!って喜んでくれました。


深夜、バス停まで送っていただき、空港へ。

帰りもポーランドでトランジット弾丸観光です。

つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記15】死海で海上ヨガ

2020-06-03 14:38:55 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月4日(月)

朝食も充実したビュッフェを楽しみ、ビーチへ!

海上でヨガもできちゃいます。


夕方に比べると、やはり暑かったです。長時間は危険かも。
ホテル側を向くとこんな景色。


12時のチェックアウトまで、ホテルのジャグジーや死海の水の温水プール(室内)も楽しみました。
プールもプカプカ浮くので、リラックスできて楽しかった。


私は砂漠に強い憧れがあるので、ここからさらに南下してネゲブ砂漠のクレーターに行っちゃおうかとも思ってたんですが、ちょっと色々詰め込みすぎかなーと。
砂漠はイスラエルじゃなくてもいいかなと思い直し、やめました。

エルサレムへ戻り、夜ベン・イェフダー通りなどの繁華街を散策。

ヘブライ音楽博物館。
残念ながら閉館時間になってしまい、ショップと入り口しか見られなかったのだけど、ここはかなり面白そうでした。
ユダヤ人がどんな風に世界中に音楽を発展させていったのか、各地の楽器など、試聴もできるのだそう。



イスラエルは死海のミネラルを使った化粧品が有名。
日本でも、LALINEやSABONが人気ですね。
日本で買うよりかなりお安いです。
ただ、パレスチナ人に死海へのアクセスを許さず、入植地で化粧品を作っていたりするので、反対運動が世界中にあるのだそう。
それによって、メジャーブランドのAHAVAは日本から撤退したそうです。AHAVA製品、モノはめちゃめちゃいいけど。
また、以前無印良品がイスラエル進出を取りやめたニュースは私も記憶にありました。
こういう会社に対して、撤退しろ!だけじゃない活動ってあったりするのだろうか。


最近、SNSを見ていて、「白しか絶対に許さない、黒を倒せ」と言う極端さは危ういんじゃないかということを思います。
もちろんほとんどの人と同じように、私も平和を願っています。
パレスチナ問題に関して言えば、パレスチナが理不尽な苦しみから解放されてほしい。
でも、イスラエル側の主張を全く聞こうとしないこと、全否定することはきっと良いやり方じゃないのではないかと。
イスラエル人とパレスチナ人の間にコミュニケーションがほぼないとも聞きます。
難民キャンプツアーのガイドさんが言ってたように、同じ人間としてお互いをみること、伝えるべきことは理知的に伝えることを根気強くできたらいいのにな。
そんな簡単ではないということもわかります。ずるい奴、しょうもない奴がいるからーってなりますしね。でも、その人たちの在り方の奥にあるものにも目を向けたい。
もちろん、私たちも他人事ではない話です。

脊髄反射で感情的に批判するのをやめて一旦冷静になること。
空に向かって思いや批判を吐くのではなく、(SNSでは結構やっちゃいがちですよね。)ちゃんと顔のある相手に伝わるように語りかけるよう心がけること。
エコーチェンバーに陥らないこと。
何を言うかも大事だけど、どのように伝えるかも同じくらい大事にすること。
100%同じ考え・立場の人間なんていないわけだから、まず相手を知ろうとすること。

白しか認めない!と正義を振りかざし、強く批判するほど、矛盾も現れてきてしまう気がする。
この世はとっても複雑で不確かで矛盾だらけですもん。
人と人の交流と信頼がベースにないと、どこまでも暴力がはびこるんじゃないかな。
あと、グレーゾーンというか、自分がわからないことをわからないと受け入れること、とっても大事だと思います。
私自身ももともと白黒はっきりつけたい性格なんだけれど、自分がすっきりしたいがために他人やいろんな問題を単純化して、わかった気になってしまうのはやめようと心がけています。

特に、SNSは容易なツールだけに難しいなと思って、自分の精神衛生も考え、今はくだらない投稿と宣伝くらいしかほとんど書かなくなってます。
また変わるかもしれませんが。
みなさんはどうですか。


さて、話は戻りますが、定番のGold Starはとても美味しかった。
イスラエルはクラフトビールも盛んだから、今度はいろんなお店で飲んでみたいなあ。


もうちょっとだけつづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記14】マサダの要塞〜死海プカプカ

2020-06-02 22:27:24 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月3日(日)

エルサレムからバスで、世界遺産のマサダ要塞遺跡(マサダ国立公園)へ向かいます。
トラムを降り、セントラルバスステーションへ。
バスステーションビルの内外で、若い兵士たちを沢山見かけました。
イスラエルは男女ともに徴兵があるので、日常の風景といった感じ。
私が4年ほど習っている護身術「クラヴマガ」は、そんな背景もあって生まれたのだそうです。
誰でもすぐに効率よく覚えられるようにと。

みんな休日を家で過ごしてきたのかな。


バスの出発時刻まで時間があったので、コーヒーやサンドイッチを買っていたら、あっという間に満席になっていて、座れませんでした。
車窓からはゴツゴツとした殺風景な茶色い景色。
そして死海が見えてきます。


マサダに到着。
歩いて入り口までテクテク登っていきます。
暑い!


見下ろすと、すでになんかすごい景色。
下の建物は宿泊施設だったと思う。
夏に、野外劇場で音と光のショーが開催されるそうなので、その時期みんな泊まるんでしょうね。
ダビデの塔のショーもすごかったけど、この場所で観るプロジェクションマッピングはまた凄そう。


あ、日本語。(イスラエルで初めて見た日本語がこれ。)


これがビジターセンター入り口です。


本当は歩いて要塞まで登りたかったんだけど、日差しがやばいのと時間に限りがあったので、ロープウェイで楽々3分。
登山道は、歩くと上り1時間〜1時間半、下り30〜40分だそうですが、早朝じゃないとかなりきついと思います。
通っているクラヴマガのジムのイスラエルツアーが、ちょうど私たちの旅よりちょっと前に開催されてたんですけど、そのツアーでは早朝にここを徒歩で登り、頂上でトレーニングもしたのだとか。


うひょー。


絶壁に囲まれ、難攻不落と言われた要塞マサダ。
紀元70年、ユダヤ戦争でエルサレムが陥落した後、1000人ほどのユダヤ人が2年以上もここに籠城、最後は集団自決したという場所です。
こないだテレビで見たんですが、ユダヤ教では自殺が禁止されているため、くじ引きでまず10人が選ばれ、その人たちが他の人を殺し、またくじ引きをして1人を選び、その人が残りの9人を殺し、最後の一人だけが自害したのだとか。
水を汲みに行っていて、生き残った女性と子供もわずかにいたのだそうです。壮絶ですね。。


すでに日焼けしてます。


広い茶色い茶色い広い。


神殿の色が残ってるのがすごい。


日差しを避けられる場所がほとんどありません。


遺跡の中にこんな方が。
お願いすると、ヘブライ語で名前を書いてくれます。これは私たち夫婦の名前。どっちがRIEだったかもう忘れちゃった。どなたか教えてください。


遺跡の窓から景色を見るのがとても好きなんです。
タイムスリップできる気がして。
ローマが攻めてくるのをここから見張っていたのかな。


1000人分の貯水槽とか食料庫とか、すごいスケールですよね。


帰りだけでも徒歩で下りたかったのだけど、時間もなく熱射病の危険もあったので断念。


野鳥や野生動物も多いのだとか。
そういえば、鳥を沢山見ました。


マサダには3時間くらい滞在しました。


夕方、さらにバスで30分くらい南下して、エンボケック(死海)へ。
リゾートホテルが立ち並ぶ小さな街。というか、ホテルしかないです。
直前に探したところどこも満室で、かろうじて空いていたIsrotel Dead Sea Hotelに泊まりました。
どのホテルも大きく、スパが充実していて、長期滞在してゆっくり静養する人が多いようでした。

各ホテルにプライベートビーチがあります。
夕方、ギリギリ間に合ったので、急いでビーチへ!


みんな浅瀬に立っているように見えますが、立ったままプカプカ浮かんでおしゃべりしている人も多いです。
ちなみに、後ろの赤いのは、夕陽ではなく山なんです。ヨルダン側ですね。


さあ、行け、カナヅチ!


恐る恐るでしたが、、いとも簡単に浮かびました!


これは楽しい。
この辺りはビーチに泥はなく、死海名物の泥塗りはできなかったのですが、海はすごく綺麗で、最高に気持ちよかったです。
死海の水は美容液にもたとえられるようですが、本当に大げさじゃなく、トロみがあり、えぐいくらいお肌すべすべになります。
アトピーの引っかき傷がものすごく染みたけど!

夜、ホテルのバルコニーから。
下にプールが見えます。明日行ってみよう。


イスラエルのビールを飲みながら、静かな夜を味わいました。写真ボケボケですけど幸せでした。


夕食を食べられるところを探したんだけど、小さなショッピングモールがあるだけで、本当に何もなくて。
結局ホテルのビュッフェにしたのですが、これがかなり良かったです。質も高く種類も食べきれないくらい。
ビールやソフトドリンクの飲み放題込みで、一人162.39シェケル。5000円弱。ちゃんとしてる割にお手頃かな。
イスラエルで食べた食事でトップ3に入る美味しさでした。
野菜は基本的に美味しいのだけど、コシェルといって、宗教的に血抜きされたお肉が多いので、なかなか美味しいお肉に出会えないのです。
でもさすがリゾート、肉も美味しかった。


日本からリゾートに行こうと思った時、死海という選択肢はまず浮かばないと思うんですけど、ヨーロッパの人にとっては一般的なんでしょうね。
旅の疲れがだいぶ癒されました。

つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記13】安息日のエルサレム

2020-06-01 14:07:47 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月2日(土)安息日

前夜ベツレヘムから戻って内藤さん宅に泊めていただき、ゆっくり休んで朝を迎えました。
マンションの前の道を挟んだ向かい側は、超正統派ユダヤの人たちの住む地区。
彼らが道ゆく車に「シャバット!」(安息日だよ、車に乗るな!)と叫ぶ声が聞こえたりもしました。

安息日は、店も交通もストップしていて、タクシーは通常より高かったりするそう。
観光できるところも限られるし、中東の日差しと暑さに旅の疲れも溜まってきていたので、無理せず近場で動くことに。

エルサレムはユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地。
城壁に囲まれた旧市街は、こんな感じの門が8つあります。


キリスト教徒地区、ムスリム地区、アルメニア人地区、ユダヤ人地区の4区に分かれています。
旅の最初に行った嘆きの壁、岩のドーム、アル・アクサー寺院も旧市街。


宗教、人種、歴史、様々な問題。ここは「世界の縮図」なんだということを、肌で実感します。


旧市街の、「ヴィア・ドロローサ」を歩きました。
イエス・キリストが十字架を背負って歩んだとされる道。
イエスが最初に蹟かれた場所、母マリアがイエスを見たとされる場所などから、ゴルゴダの丘の聖墳墓教会内にあるイエスの墓まで、14の留を辿る巡礼の道です。
世界中から訪れる巡礼者と観光客で、どこも激混み。




聖墳墓教会は特に人でごった返していて、イエスの墓に入るには数時間かかりそうな列でした。
私たちはキリスト教徒ではないので諦めましたが、巡礼の方にとってはマストですよね。



夜は、「ダビデの塔」のプロジェクションマッピングを観に行きました。
King David(新作)とNight Spectacular(旧作)があり、後者の方を観ましたが、すごく壮大で質の高い音と光のショーでした!
上映は毎日数回されているようでしたが、すごい人気で当日券はなく、あらかじめ予約しておいて正解でした。
城壁をスクリーンに、エルサレムの歴史が描き出されていきます。幻想的で、ドラマチック。タイムスリップした気分になれますよ。
エルサレムに行くなら、絶対予定に入れることをオススメします。
撮影はNGだったかな?どのみちそんなこと忘れちゃうくらい圧巻でした。
写真、場所の雰囲気だけですが。



余韻に浸りながら、新市街の繁華街をブラブラと帰りました。


旅もいよいよ後半へ。
次は定番の、死海でプカプカです。
つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記12】難民キャンプツアーへ/分断の壁にアートを描く/バンクシー買っちゃった

2020-05-29 08:00:57 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月1日(金)-2

旅行記、ものすごく間が空いてしまいました。
もう半年が経ってしまったなんて!
あのタイミングで旅できたことが、夢のようです。

さて、淡々と旅行記を進めていきます。
朝食後、ホテルのチェックアウトを済ませました。
チェックインの時と同じく、部屋にあるアートを全部リストに沿ってチェックされ、無事okをもらってからのチェックアウト(ドキドキ)。

10時〜Walled off hotelの「Local Walking Tour」に参加のため、ロビーで待機です。
このツアーは、一日2回開催。宿泊客のほとんどが参加するという、人気のツアー。
アイーダ難民キャンプの中を、キャンプ出身のガイドさんが案内してくれるんです。一人3000円くらいだったかな。
朝食の時から、日本人かな?と気になっていた方も一緒でした。この旅で初めて出会った日本人観光客。
私たちが日本語でワーワー喋っているのを聞いて、話しかけてくれました。
アラブ各国を中心に、一人で世界中を旅しているということでしたが、なんと、イスラエル入国時に初めてロストバゲージに見舞われたのだそう。
問い合わせてもなかなか荷物が発見されず、小さな手荷物だけで動いているとのことでした。その後、見つかったかなー?
でも、旅慣れている人はすごいですね。スーツケースが無くなってもいいように、最低限のものは手荷物に入れているし、動揺もなくて。
彼女とは、後日たまたまエルサレム旧市街のレストランで食事していた時にも再会しました。(また、私たちがガツガツ食べているところを発見して声をかけてくれたのでした。)
またご縁があれば会えるかな。

関係ないけど、昔イギリスを一人旅したとき、東京から出張で来ていたリーバイスのアメリカ人デザイナーさんと出会い、後日、田園都市線のホームで偶然の再会を果たしたことがありました。
ロンドンで21時頃(まだ明るかった)腹ぺこでフラフラしていたところ、声をかけてもらって、出張費でインドカレーをご馳走になり(笑)、ロンドンの旬のセレクトショップを教わったりして、とてもありがたかった。今も日本に住んでいるのかなあ。
SKYさんという紳士な男性でした。もしどなたかご存知でしたら情報下さい!

旅の出会い、楽しいですよね。
9.11前の話なんで、今はもっともっと警戒が必要でしょうけど。

さて、ツアーのガイドさん(赤いチェックのシャツの方。アイーダではない難民キャンプ出身とのことでした。)は終始、熱弁をふるって案内してくださいました。
キャンプに入る前のトークだけでも、一時間くらいあったかな。
照りつける日差しの元、もう、伝えたいことが溢れ出てくるといった感じでした。

上に描かれているのが、バンクシーの有名な天使。壁をこじ開けようとしてます。


ガイドさんは、「自分たち当事者が伝えるには限度がある。皆さんに、見たもの聞いたことをどんどん発信してほしい、伝えてほしい。」と繰り返しおっしゃっていました。
それから彼が一番繰り返し言っていたのは、「みんな同じ人間だ。」ということ。
理不尽な目にあったことのないパレスチナ人はいない。
でも、イスラエルをただ責めたいわけじゃないんですよね。そこをわかってほしいと。

これはホテル前の分断の壁の、監視塔。

壁に沿って、歩いて行きます。


こちらは、分断の壁に沿って歩きながら、難民キャンプの中へ向かう途中の映像。礼拝の歌がとても美しく響いていました。なんとなく撮っただけだったけど、繰り返し聞いてしまう。
時空を超えてしまうような、、なんていう声!
パレスチナ Local Walking Tour

これは、パレスチナ人の墓地に投げ入れられたゴミ。
イスラエル兵のランチボックスなのだそう。


もちろん、すべてのイスラエル兵がこういうことするとは思わないんですけど、とても残念な気持ちになりました。
相手が同じ人間だと思っていたら、ゴミを投げ入れたり、家や畑を奪ったり、生活要路に分断の壁を建てて困らせたりすることは、どんな理屈があろうともできないんじゃないかな。

墓地の脇には有刺鉄線。イスラエル兵の姿も見られましたが、写真は撮れませんでした。


アイーダ難民キャンプのシンボル、鍵の門が見えてきました。


門のすぐ脇の、学校?
子供達がちょうど出てきたところに遭遇。
「F○ck you!」と元気よく叫んできた子(どこにでも一人はいるんだな笑)に、だんなが「おいおい、あかんでそりゃー」と注意していました。ちゃんと注意するの大事ね。でも関西弁通じたかしら。




まず、難民キャンプって、いわゆるキャンプを想像してしまうのだけど、こちらでは、今は普通に建物にみなさん住んでいらっしゃいます。
ただ、改築や増築はイスラエルによって禁止されていて、狭いところにギュウギュウで住んでいたりするそうです。
家族が増えても、どうしようもないんですものね。
それ以上に、ある日突然ブルドーザーで家が破壊されたり、土地が奪われることもあるって、想像を絶します。
人権が、何よりも先に守られるべきなのでは。


Aida youth center屋上からの眺め。
建物の上の、黒いタンクが目につきますよね。
これは水のタンク。水がいつ止まるかわからないのでこれがあるそう。売買もされているそうで。
生命にとって一番大切な水まで、イスラエルに握られているんですね。
黒いタンクがあればそれはパレスチナ人の建物。
そうでないのはイスラエル人入植者の居住地。と、すぐ見分けられるということ。
また、centerの脇にも、たくさんの銃弾の跡が。
信じられないような、信じたくないような気持ちで、静かな風景を長い時間眺めていました。


centerのすぐ隣の小径には、現地アーティストのお店が。
親子で焼夷弾の残骸を拾い集めて、お父さんがそれを材料にアートを作っているそうです。


この作品と、古いパレスチナ硬貨を1つずつ購入しました。


こっちは、バンクシーホテルのミュージアムショップで買った本物のバンクシー作品。
バンクシーは、無駄に高い値をつけないアーティストなので、私でも手の届くお値段でした。(ちょっと思い切ったけど。)
これもパレスチナ支援の気持ち。2作品、うちに並べて飾っています。


そしてcenterで買ったアート。もう、偽バンクシーでも完成度イマイチでもいいんです。
ここでこれを買うことが大事だ!と。

ステッカーも購入。


こちらはアートショップの隣の、おしゃれなカフェ。



アイーダ難民キャンプで殺害された、子供たちの名前が刻まれています。
あの鍵の門のそばでも、15歳の少年が突然撃ち殺されたと聞きました。(年齢とか詳細は記憶があやふやなのだけど、確かそう言ってた。)
理由も何もなく、です。ただただ悲しい。


また墓地を通って、壁のアートを眺めながら帰ります。


こういう、道に立っている壁は、スナイパーが隠れたりするのにも使うのだとか!




気づけば3時間超のツアーでした。何時に終わるかは、決めていないのだそうです。

バンクシーホテルのピアノバーでランチ。パレスチナでは、ここでしか食べてない。美味しいからいいのだけど。
テラスで、分断の壁を眺めながらのアフタヌーンティーセット。


そしてホテルのミュージアムとギャラリーへ(宿泊者無料)。発表の場が少ないという、パレスチナのアーティストの作品もたくさん見ることができました。
バンクシーは、彼らが作品を発表する場を増やしているんですね。

さらに、併設の「Wall mart」で、分断の壁に自分の描きたいアートを描くWS(70シェケル=2000円くらい)を体験しました。
監視塔の真下に描きましたよ!
Walled off hotel 分断の壁にアートを描くWS

このWSについては事前に全く情報がなくて、現地で知りました。
親切な店員さんがレクチャーしてくれます。
好きなロゴを決めて、紙を切り抜き、スプレーを持って、分断の壁へGo!
あとはご自由にという感じです。
バンクシー本人のアートのところだけ避けるように言われますが、基本的にどこに描いてもokだそう。脚立も貸してもらえるみたい。
私たちは、「Worldshift」のロゴをダウンロードして使用しました。
誰かが空欄に言葉を書き入れられるように空けておいたけど、書き入れてもらえたかな。
WAR→PEACEな世界へ、変わっていきますように。
パレスチナに行って、私たちのアートを見つけた方はぜひ、教えてくださいね。


時間がなくなり、生誕教会などの超メジャーなベツレヘム観光は断念。
一番行きたかった場所の一つではあったのだけど、ツアーが予想以上のボリュームだったのと、だんながどうしてもどうしてもアートWSをしたいというので、涙を飲んで我慢。
また、必ずパレスチナに戻ってくることを心に誓いました。


バンクシーホテルのレセプション。「Rejection」(拒絶)になってるのが強烈な皮肉。
でもホテルのスタッフ(パレスチナ人)はみんなとても親切です。
バンクシーは、このホテルを建てることで世界にメッセージを投げかけると同時に、ここに雇用も生み出したんですね。


夕方、エルサレムへ戻るため、20分ほど歩き、チェックポイント(イスラエルとの間の検問所)へ。暑かった。。
パレスチナに入る時は、タクシーで検問所を避けてもらったので、これが初めての検問所。
しかも歩きで、という貴重な機会。
チェックポイントは、不安になるくらい空いていました。
本当に誰もいないので、どこから入っていいのかわからずキョロキョロしていると、慣れた感じの家族連れがちょうどやってきて、親切に教えてくださいました。
女性のイスラエル兵に、パスポートをチェックされました。


エルサレム側に出たところで、バス停を探しますが、「シャバットだからバスはやってないよ!」とタクシーの客引きがしつこかったので、内藤さんに電話で確認。
「アラブバスは動いてるはずだよ〜」と言われてほっとし、電話を切るとすぐにバスがやってきました。

アラブバスの中。すっごい暗い。なぜかミッキーとミニーがいるのがとてもシュールだった。
次どこで止まるのか全く見当もつかないので、地図とにらめっこでした。


そう、この日は金曜日。
金曜14時くらい〜土曜にかけては、ユダヤ教の安息日(シャバット)で、交通機関もお店もほとんど休みになってしまうんです。
アラブバスなら(宗教が違うので)動いているというわけです。

バスを降りると、正装した超正統派ユダヤの人たちをたくさん見かけました。
シャバットの日は電化製品のスイッチも触らないという彼らですが、みんなで礼拝に行った帰りだったのかな。
最近は、超正統派の人たちの間でコロナのクラスターが頻発して、日本でも結構報道されていましたね。
イタリアなどでも多くの宗教指導者が亡くなったということもありましたが、新型ウイルスにより、宗教の在り方についてもとても考えさせられました。


これは、バンクシーホテルの部屋に置いてあったチョコレートと、帰りにもらったキャンディーです。
もったいなくて食べそびれてしまいました。もう流石に無理かな。美味しそうだったんだけどな。


このあとは、エルサレム旧市街、死海、マサダの要塞、などなど。
まだまだ続きます。よろしければお付き合いください。

【イスラエル・パレスチナ旅行記11】The Walled Off Hotel 世界一眺めの悪い朝

2020-03-07 16:59:25 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年11月1日(金)-1

バンクシーホテルの朝。
寝心地良い、とても素敵なベッドだったけれど、
部屋自体がアートだし、ここはパレスチナだし、緊張していたせいか眠りが浅かった。
そして、起きて窓の外を見ると、分断の壁がドーン!!
お目覚め最悪。

夜は暗くてイマイチ見えなかったけど、陽の光に晒されて、「世界一眺めの悪いホテル」であることを改めて実感しました。
こちらが窓からの景色。


夜は夜で独特の雰囲気があったけど、部屋に光が入るとまた違った味わい。



この本棚もアート。
「眺めの良い部屋(A Room With a View)」が面出しされてるのが皮肉っぽい。


シャワー周りもいちいち洗練されていて美しい。トイレットペーパーの模様まで、何らかのメッセージかな?と思ってしまう。


朝ごはんは1Fフロント脇のピアノバーで、バンクシーアートを眺めながら。


イギリス王室の写真の上には拷問道具と監視カメラ。皮肉。


キリストの額にレーザーポインター。


フムスやファラフェルなどの定番はじめ、全部とっても美味しかった。
美味しければ美味しいほど皮肉を強く感じます。



ところで、ピアノバーから客室エリアに入るには、楽しい仕掛けがあります。
部屋の鍵を女神像の胸にかざすと、秘密の扉がオープン!
あんまり良く撮れてなかったですが。



以下は、宿泊者専用エリアの写真。
秘密の扉の内側。階段の下には鏡と、


ピカソの言葉。見えにくい写真ですが。
「We artists are indestructible; even in a prison, or in a concentration camp, I would be almighty in my own world of art, even if I had to paint my pictures with my wet tongue on the dusty floor of my cell.」
:私たちアーティストは不滅だ。たとえ刑務所や強制収容所に入れられていても、私自身のアートの世界の中では私は全能でいられる。
たとえ埃まみれの独房の床の上で、濡れた舌を使って絵を描かねばならないとしても。



ミュージアムの二階には色々なパレスチナのアーティストの作品が展示販売されていました。
発表の場の少ないパレスチナのアーティストに、バンクシーは沢山の場を提供しているようです。
Walled Off Hotelは、館内、部屋の中、ミュージアム、ピアノバー、そして次回書きますが難民キャンプに入るツアー、壁にアートを描くWSと盛りだくさんなので、宿泊される方は私たちのように時間が足りなくならないよう、十分余裕を持って行くことをお勧めします。

つづく。

※今回のコロナウイルスのニュースで、パレスチナで日本人女性が言いがかりをつけられ暴行を受けた事件がありましたね。
どこの国でも一定数しょうもない人はいますよね。
だからこの件でパレスチナに悪い印象を持つ方が増えたとしたら、とても残念です。
「パレスチナ人ってそんななの?今までかわいそうなイメージだと思ってたのに。それじゃ、イスラエル支持しようかな」みたいなツイートも見かけました。
そんな風に100-0で考えるのはやめましょう。そんな単純な問題じゃないし。
コロナの収束を祈るとともに、みんながより良い社会、世界について考える機会になりますように。

【イスラエル・パレスチナ旅行記10】The Walled Off Hotel 夜のバンクシーホテル

2020-01-19 13:58:06 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月31日(木)-2

予定より大幅に遅れ、すっかり暗くなってからパレスチナのバンクシーホテルに到着。


カトリックの幼稚園に行っていた時、お遊戯会でキリスト生誕のストーリーをやるのが恒例で、
私は「天使7」の役(笑)だったのだけど、その時みんなで歌った賛美歌が頭の中で流れ始めました。
「神の御子は今宵しも/ベツレヘムに生まれたもう」
ここが、キリストの生まれたベツレヘム!と、感慨深い気持ちに。

The Walled Off Hotelには、バンクシーをはじめとするいろいろなアーティストが担当した個室と、イスラエルの兵舎風ドミトリーがあります。
バンクシールームは全く予約が取れず、私たちが今回泊まったのは、行程中唯一空きがあったサミ・ムサというアーティストの部屋。
バンクシーの「Dismaland」(ディズニーランドの真逆で、憂鬱な気分になるテーマパーク)にも参加していた、パレスチナのアーティストです。

部屋全体が作品になっているので、まず、部屋に置かれている全てのもののリストを見ながら一つ一つチェックして、サイン(怖)。
デポジットも取られます。


お部屋はこんな感じ。
落ち着いたトーンの中、色使いはカラフルで、とっても素敵。
ベッドのサイドテーブルには色鉛筆が敷き詰められていました。


ラジオから流れている音楽もムーディーで良い感じ♪


ムービーを録っていると、外で「バーン」と銃声のような音が。。
実は花火も多いそうで、どちらだったのかはわかりませんが、いきなり洗礼を受けた気分でした。(普段、危険な場所という訳ではないそうです。)

色合いが本当に美しい。光の加減も、細かいところまで本当に作り込まれてる。
けど、ここに泊まるの緊張する^^;



こちらはオリジナルの石鹸。勿体無くて使えない!


なにはともあれお腹が空いたので、ホテル1Fのピアノバーへ。
そういえば、チェックインの際、自動演奏のピアノから流れていたのは、「Massive Attack」でした!いろんな曲が流れていたけど、イギリスのバンドの曲が多かったかな。

テラスで食べることにして、外に出ると、若い兵士が20名くらい、ホテル前に集まっていました。緊迫した感じはなかったので、見回りだったのかな?と思いますが。
でもこれが日常なんだなあ、と。ホテルの従業員か関係者?と話していたようでした。

ピアノバーは、嫌味たっぷりの素敵なイギリス風。
(第一次世界大戦の際、イギリスが中東をめぐって「三枚舌外交」を行ったことが、その後の様々な問題の原因になった。)
さすが「世界一眺めの悪いホテル」。本当にまん前が分断の壁です。
壁を眺めながら、なんともいえない気分で、パレスチナのビールとピザをいただきました。ピアノバーは、とても美味しくてお手頃です。


ホテル1Fのお土産ショップ。その奥がミュージアムです。
夜は閉まっているので、何を買おうか迷いつつ、また明日のお楽しみ。

【イスラエル・パレスチナ旅行記9】地中海の小さな街 Old Jaffa散策

2019-12-28 16:48:37 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月31日(木)-1

テルアビブの南、地中海に面したOld Jaffaは、こじんまりとした可愛い街。
落ち着いた雰囲気の、ちょっとしたリゾートでした。
ホステルの屋上テラスで、昨夜「SUZANA」でテイクアウトさせてもらった夕食の残りを食べ、「Wabi Sabi」で買った服を着て散策へ。
宿の裏でやっていたディープな蚤の市を覗き、街のシンボル「時計塔」を通り、海へ向かいました。


キプロス島が近いというとイメージしやすいでしょうか。
綺麗な砂浜をブラブラして、海辺のカフェで美味しいイスラエルビールを飲み、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
泳いでいる人も沢山いたし、ヨガをしてた人も気持ちよさそうだった。
海岸の向こうには、テルアビブの超高層ビル群(これも世界遺産)が見えます。


そして、旧市街はちょっとした迷路。映画の中に迷い込んだようなムードのある場所です。
アーティストが多いそうで、ギャラリーやアクセサリーショップなども。


このグリーンの服、前日に買ったうちの一つです。


猫たちも居心地良さそうでした。


気持ち良すぎて大幅に時間オーバー。
旧市街を抜けて港の方に出ると、すでに夕日が。


すごくいい街だったので、もっと滞在したかった。
こちらは聖ペテロ教会。


旧市街付近。


こちらは美味しいベーカリー「Milk Bakery」に来ていたワンコの兄弟。常連さんかな。


今夜はベツレヘムの「Walled off hotel」(バンクシーのホテル)泊のため、急いでエルサレムへ戻ります。
急行でテルアビブからエルサレムまで20分ほど。トラムに乗り換えDamascus Gate駅で降りてUverを呼びました。

パレスチナ側に入るので、チェックポイント(検問所)を越えなければなりません。
内藤さんに電話で相談すると、日が暮れてしまったので歩いてチェックポイントを通るのはちょっと心配かも、とアドバイスをもらい、エルサレムからタクシーで向かうことに。
Uverだったので安心でしたが、チェックポイントを迂回したため40分ほど、料金は1万円くらいかかっちゃいました。
まあ、これは仕方ない。安全第一ってことで。

パレスチナ側に入ると、もう雰囲気が全然違う。アラブの国って感じです。
タクシーの窓から通りを眺めながら、昼間の景色とのギャップに意識が追いつきませんでした。
今回の旅のメインとも言える、バンクシーホテルについてはまた。

つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記8】イスラエルといえばダンス!

2019-12-28 00:28:09 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月30日(水)-2

ティベリアツアーから戻り、一旦オールドヤッファの宿へ戻って休憩、
のつもりが、おしゃれなオールドヤッファの街を改めて歩いてみると、素敵なお店がちらほら。

「Wabi Sabi」という地元ブランドの服が目に留まり、セール中だったこともあって思いがけず何着か購入。
たまたまデザイナーさん本人が接客していたこともあって、話も盛り上がり、長居してしまいました。
名前はワビサビだけど、日本にはまだ入ってないそうで、オールドヤッファとテルアビブにもう一軒、あと何カ国か(スペインだったかな?)に店があると言っていました。
すごく可愛くて素敵なデザイナーさんでした。
彼女がデザインした服と、セレクトした輸入モノも置いてましたが、クールでちょっと形が独特な服が多く、とってもセンスが良かったです。
ちなみにこの時買った服たちは、日本に戻ってから大活躍でヘビロテ中。
お店の写真は夜閉店してからのしかないのだけど、服の写真はまた後ほど。



急いで宿に荷物を置き、徒歩20分ほどの「Suzanne Dellal Centre」へ向かいました。
イスラエルといえば、コンテンポラリーダンスが有名。
ちょうど9月頃、「世界ふしぎ発見」でイスラエルにダンス留学した森山未來さんが登場していましたね。
「Suzanne Dellal Centre」は森山さんも出演していたダンスの聖地。
その日公演していたのは全然知らないカンパニーだったのだけど、想像以上にとっても良かった!!
言葉がなくてもジーンとくるほどストーリー性が高く、もちろんダンスのクオリティは素人の私が観ても分かるくらい素晴らしくて。
「Fresco」っていうカンパニーです。一人日本人の女性ダンサーもいました。
動画で予告を見ただけだと正直ピンと来なかったのだけど、行って良かった!
イスラエルに行く方は、ぜひ予定に入れることをオススメします。多分、ここならハズレはないんじゃないかな。

ダンスは21時から一時間ほど。
外で余韻に浸っていると、ダンサーの知り合いか取り巻きの方でしょうか、「◯◯(日本人ダンサー)の友達?彼女を待ってるの?」と声をかけられました。
せっかくだから紹介してもらえば良かったかなあ。



劇場のすぐ隣には、森山未來さんがお気に入りと紹介していたレストラン「SUZANA」が。
ここで遅い夕食をとりました。
雨が少ないイスラエルならではの、完全オープンテラス!万が一降った場合はどうすんだろ?笑


イスラエルは野菜がパワフルで美味しい。農業先進国なんだそうで。
「イスラエルサラダ」こときゅうり、トマト、玉ねぎなどのチョップドサラダは定番。塩とオリーブオイル、レモンのシンプルな味付け。
タヒーニ(超濃厚ゴマペースト)も付いてました。


ファラフェル、フムス、ナス料理などの定番も抑えつつ、ちょっと色々頼みすぎた(っていうか量が多かった)ので、残りはテイクアウトさせてもらいました。



美味しくて雰囲気も良く、素敵なお店でした。ここもまた行きたいなあ。

真夜中、猫ちゃんに導かれながら歩いて宿へ。
基本的に夜歩いていても治安が良い印象でしたが、帰国直後、例のガザの武装勢力司令官暗殺があり、報復のロケット弾が飛び、テルアビブあたりは警報が鳴って学校や会社が休みになったとのことでした。
「Suzanne Dellal Centre」のHPを見たら、公演が延期になっていました。
ちょっと時期がずれていたら観光できなかった場所もあっただろうし、ダンスも観れなかったし、また違う印象だったのかな。

【イスラエル・パレスチナ旅行記7】ナザレ、ティベリア、ガリラヤの1Dayバスツアー

2019-11-26 17:43:39 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月30日(水)-1

「get your guide」というサイトで見つけた「テルアビブからのナザレ、ティベリア、ガリラヤの日帰り旅行」へ。北部聖地巡礼ツアーといった感じ。
英語ガイドの1dayツアーで、1人10000円ちょっと(食事別)。
ティベリア方面は自分たちで移動するのは大変そうだったし、時間もかかりそうだったのでツアーにしてみました。
get your guideは日本語ガイドはないみたいだけど、他のサイトに比べツアーの種類が多く、マニアックな場所に行くツアーもあって、料金も全体にお手頃。
駆け足観光だけどバスで移動できるだけでもラクだし、ものすごく多国籍なメンバーで、英語が分からなくても楽しめると思います。

実際、バスの中はまるで小さな地球。全大陸から来てるんじゃないかってくらい。
ガイドさんは国や都市の名前で私たちを呼んでいました。
「後ろのカリフォルニアさんとロンドンちゃん、ちょっと説明するからお静かに!」って感じで。

この日はテルアビブで自転車の大きなレースがあり、封鎖されている道があって混雑していたそうで、バスは30分以上遅れて到着。
待っている間にオールドヤッファのホテルの可愛いベーカリー(Milk Bakery)でコーヒーとペストリーを買うことができました。パンはここが一番美味しかった!

ツアーの内容は
■ナザレ(受胎告知教会、聖ヨセフ教会)
■車窓からカナやメギド(ハルマゲドン)、マグダラなどをちら見
■ガリラヤ湖畔(パンの奇蹟の教会、カペナウム、湖畔のレストランでランチ)
■ヤルデニット(ヨルダン川の洗礼ポイントで洗礼している人たちを見学)


私はキリスト教徒ではないですが、幼稚園がカトリック、中学校がプロテスタントで、多少キリスト教や聖書には馴染みはあったので、「ここがナザレか!」とミーハー的にワクワクしました。でも、決して観光地としては派手ではありません。
やっぱり巡礼という言葉の方が似合う場所。
キリスト教徒の人、キリスト教文化圏の人は相当ぐっとくるでしょうね。

行くまで知らなかったのですが、イスラエル/パレスチナには世界遺産も多く、名所は観光客でどこも混み合っていました。
イスラエルが観光地だ(リゾートだってある)ってイメージは、日本ではあまり無いですよね。

1Dayツアーで特に印象に残ったのは、ナザレの受胎告知教会に飾られている長谷川路可の「華の聖母子」。

街も美しく、美食の街だそうなので、今度ゆっくり滞在してみたい。

それと、ヤルデニットで見学したバプテストの洗礼(浸礼)。イエスがヨハネから洗礼を受けたのと同じように、全身をヨルダン川に浸す姿、祝福して盛り上がるグループが沢山見られました。
【ヤルデニット 洗礼を受けている人】


イスラエルでの移動はゴツゴツした茶色い景色が多かったけど、ゴラン高原とガリラヤ湖を間近に見ながらのドライブは壮観でした。
これがあのゴラン高原!この向こうはシリアなのか〜と。


帰り道、ほとんどの人が寝ている静かなバスの窓から、夕暮れに染まる無機質な景色を眺めていると、時空を超えてしまったような不思議な気分になりました。

つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記6】Old Jaffaの素敵な夜★

2019-11-15 21:58:16 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月29日(火)-4

夜、内藤さん宅を発ち、急行電車でエルサレムからテルアビブのBen Gurion Airport駅へ。
そこで乗り換えて一駅の、Tel Aviv Ha'Hagana駅で下車。
GoogleMapでは時間のかかるバスのルートしか出てこなかったのですが、内藤さんのアドバイスでハガナー駅まで行って、そこからタクシーで宿へ向かうことに。

乗り換えのとき、まごまごしていたら現地の方が助けてくれました。
そしてハガナー駅で降りる時も、イギリスからの旅行者の女性に「ここはハガナーで合ってる?」と聞くと、
「Hope so!笑」
彼女も確信が持てぬまま降りたみたい。
みんなそんな感じで旅してるんだなと、ほっとしました。

英語表記がたまたまなかったりすると、ヘブライ語は全く見当が付かないから(^_^;)
最近は日本でも英語表記が増えてきたけど、日本語表記に戸惑いながら旅している旅行者の気持ちがすごくわかった気がしました。

イスラエルでは空港だけでなくローカルな駅でも、セキュリティチェックがしっかりありました。
アトランダムに声をかけられていたり。徹底してますね。


この日の宿はテルアビブの南の方の海沿い、Old Jaffa(ヤッファ)という街。
古さを活かしたセンスの良いホステルの個室に2泊。
屋上の素敵なテラスを自由に使えて、すごく親切で居心地の良い宿でした。


夜遅かったので、昼間マーケットで買ったチーズたちと、イスラエルの赤ワインで軽めの夕食。
ネゲブ砂漠の方のドライワイン、イスラエルの中でも産地としては珍しいみたいです。個性的な風味でした。
宿の周りにはオープンテラスの飲食店が多く、夜更けまで賑やかな音が聞こえてきました。覗いてみたかったけど、翌日も早かったのでがまん。



■数日前のニュース
「イスラエル軍がガザ空爆、武装組織「イスラム聖戦」の司令官殺害」
https://www.cnn.co.jp/world/35145306.html
テルアビブ中南部では警報が鳴り、学校や会社が休みになったようです。私たちも時期がずれていたらテルアビブ観光はできなかったかも。
組閣に失敗したネタニヤフ現首相は、今後連立に入れなければ汚職疑惑で起訴・収監される可能性があるとのこと。
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019102201001363.html
組閣の権利を持つガンツ氏がアラブ政党と組む動きがあったそうなので、今回の司令官殺害に対するガザからの報復攻撃を利用して反アラブ世論を煽ろうとした、つまり自分を守るためにこのタイミングだったのでは、という見方は否定できないように思えます。
でもそんなあからさまな??とも思ってしまう。
イスラエル市民の皆さんはどう見ているんでしょう。
複雑なこの地域の問題。。
実際訪れてみてさらに、先入観で見てはいけないし、もっと勉強しなきゃと思いました。
例えば、武装勢力=怖いというイメージだけじゃなく、なぜ武装抵抗することになったのかってことを少し知るだけでも見方が変わる。
遠くからでも、できるだけフラットな視点で関心を持つことが小さな助けになると信じたいです。

■「パレスチナで今起きていることは、世界の縮図です」
 “人権野郎”が見たその現状とは
https://kokocara.pal-system.co.jp/…/palestine-saul-takahas…/
記事からの抜粋『日本の大学生にパレスチナ問題について話すときは、最初に「どんなイメージを持っているか」を聞くようにしています。そうすると、「戦争」とか「武力衝突」といった言葉が出てくる。それらの言葉には、お互いが対等な感じがありますが、実際はそうではない。まずパレスチナがイスラエル軍の占領下にあることを理解してほしいと伝えています。
パレスチナ人がユダヤ人を殺傷する事件もありますが、報道ではその出来事だけが切り取られてしまう。もちろん民間人を殺傷するのはあってはならないことですが、なぜそこまで追い詰められているのか、その背景が表に出てこないと誤解を生みます。』

つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記5】イスラエル人は関西人よりせっかち

2019-11-15 02:30:58 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月29日(火)-3

ランチに食べたのは定番のファーストフードの、ピタパンサンド。フライドポテトも入って、すごいボリューム。肉は下の方に沈んで見えません。
イスラエルのサブウェイみたいな感じ?
ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)も食べて、かなり満腹になりました。



ところで、イスラエル人はとてもせっかちなのが意外でした。
車のクラクションはあちこちでずーっと鳴りまくってるし、煽り運転当たり前なのだとか!
大阪よりせっかちだと思う。
電車やバスはほぼ時刻通り。
トラムで、例の券売機が壊れててみんなでどうにかしようとしてるところの写真も貼っておきます。せっかちなんだから、ちゃんと直しておいたらいいのにw



夕方はヤド・ヴァシェム(ホロコースト博物館)へ。夕暮れの写真です。
普通に幸せに生きていた人たちの日常が、残酷に奪われる理不尽さ。言葉を失います。

【イスラエル・パレスチナ旅行記4】岩のドーム

2019-11-15 02:24:00 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月29日(火)-2

エルサレム旧市街は城壁に囲まれ、ムスリム、キリスト教徒、ユダヤ教徒、アルメニア人の4地区に分かれています。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がギュッと集まった、すごい場所。
嘆きの壁のすぐそばには、イスラム教の聖地、岩のドームとアル=アクサー・モスクが。
金色に輝く岩のドームは、エルサレムで一番目立つ存在。
礼拝が始まる時間になると、「早く出て!」とそのエリアから出るよう追い立てられました。
一方、逆にそちらへ向かっていく超正統派ユダヤの人と、それを取り囲む兵士が数名。
岩のドームやモスクへの階段は上がらなかったようですが、挑発行為?
日常的にあるんでしょうか、大ごとにはなってなかったみたい。


さて、旧市街を出まして、新市街のお店だったかな?渡辺直美さんにしか見えない人形があったよ、という軽い話題を挟みつつ、、


マーケットで夕飯の買い出しをしました。


女優さんみたいな可愛い女の子がチーズを売るお店。あまり見かけない人種だったけど、どこのルーツの方だったのかなあ。
チーズ愛がすごくて、
「待ってて、もっとCrazyなのを出してくるから!」と、次々試食させてくれました。
どれもとっても美味しくて、チーズ、パン、定番のオリーブやアーティチョークの惣菜を一気に購入。



マーケットを歩いてるだけでも情緒があってとても楽しかった。
案内してくれた内藤さんに感謝です!
まだまだ続く、長い一日。。

【イスラエル・パレスチナ旅行記3】嘆きの壁

2019-11-15 01:43:25 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月29日(火)

ここからは、一日を何回かに分けないと書ききれなそう。

まずはエルサレムの定番、嘆きの壁。
ユダヤ人の聖地。(ざっくりですんません)
男女でエリアが分かれています。
壁のエリアに入るには、セキュリティチェックが。そして銃を持った兵士があちこちで待機、警備していました。ピリピリした雰囲気はなかったですが。


男性側で成人式が行われていると、女性の家族親戚友達が、仕切りの上から覗いて祝福します。
ヒューっと声をあげたり、キャンディ?を投げ入れ合ったりもしてました。
ここはすごいエネルギーというか、念を感じました。




猫ちゃんは関係なく、ここでも優雅に闊歩。


そして、旧市街の独特な雰囲気と、いかにも観光地っぽいTシャツ屋さん(一件しかないのかと思ったら結構たくさんあった。)の様子を動画でどうぞ。




キッパやお土産もののほか、むき出しでパンや不思議なお菓子も売っていました。
ラク〜な感じで店番してる人が多かったです。


つづく。

【イスラエル・パレスチナ旅行記2】ようやくイスラエル入りの巻

2019-11-11 23:09:25 | 
★★★だんなと二人での自由旅行。エルサレム在住の内藤さん宅に数泊させていただきつつ、イスラエル・パレスチナを旅した12日間の記録です。★★★

2019年10月28日(月)

エル・アル航空でワルシャワ→テルアビブへ。

ショパン国際空港でチェックイン場所が見つからず、荷物を持ってウロウロしていると、保安官っぽい女性に「テルアビブ(に行くの)?」と声をかけられました。

そこは、多数の銃を持った警備員(兵士?)と警察犬(麻薬探知犬?)が取り囲んでいた一角。
1組1組、行き先を確かめてからロープを開けて中へ誘導していました。
うわっ、ここか、、と憂鬱になりつつ、そのまま質問三昧に。
なぜイスラエルに行くのか。
荷物は全部自分で入れたか。
誰かに何か渡されたりしなかったか。
など、お決まりのやつ。
夫婦である証明を求められたのですが、例の住民票しかなくて。
日本語だけどいいですかね、、とことわりつつ、それを見せました。
「これは‘妻’って意味で、、」などいちいち訳して伝えたところ、保安官は紙を持ってどこかへ。

しばらくして彼女が戻ってきて、無事荷物検査へ進めたのですが、預けるスーツケースも手荷物も、全オープン!
せっかく綺麗に詰めたのに、全開けです。
シャンプーなどの液体は全て別室に持っていかれて検査。内藤さんファミリーに持ってきたお土産のレトルト類も、全部です。

やっと液体類が戻ってきて詰め直し終わると、
「持ってきたものは全部ある?間違いない?」
と聞かれます。
カレー何パック持ってきたか、パンツ何枚持ってきたかまでいちいち把握してないし、疲れたので投げやりに
「はーい。」と答えた私の横で、
「多分。」とだんな。
「What⁈どっちなの?はっきりして!」と怒る保安官。
「だって、わからへんもん、そんなー」とだんな(正直)。
なんとかYesと答えさせ、脱出。

10:15ワルシャワ発→14:50テルアビブ着

予想通りクールなエル・アルの添乗員さんたち。なぜその色を選んだ?という接客業には不向きな紫の口紅。(茨城、福島の人はわかると思うけど、ぶんず色ってやつ)
来年から初の日本〜テルアビブ直行便が飛ぶそうですが、「でもエル・アルか〜、う〜ん、、」と思っている人が多いのだとか。
悪口ばかりになっちゃってすんません。
それだけ、安全に気を配ってるってことでしょう。


とりあえず、無事イスラエルはテルアビブに着きました!
空港ですでに沢山の超正統派ユダヤの人たちを見かけ、その数の多さにびっくり。
超正統派はもっと少数なのかなと勝手に思ってたので。みなさんどこに旅行してたのかな。元々ご先祖が住んでいた国でしょうか。


急行電車とトラムで、エルサレムの内藤さん宅へ。
急行だと、テルアビブからエルサレムまで20分くらい。わりと新しいらしく、電車の情報がGoogleMapに出てこない。結局、ネット上で私は見つけられませんでした。
トラムは、乗ってすぐに切符をガチャンって機械に入れなきゃならないんだけど、これを忘れるとしょっちゅう見回りがきて、容赦なく罰金だそう。
私たちも滞在中何度か切符をチェックされました。
ポーランドもそうみたい。ヨーロッパでこのシステムが多いんですかね。なんかハラハラしてやだわあ。

あと、トラムの切符の販売機がポンコツ率高し。
各駅一つしかないので、モタモタしてるとあっという間に行列ができプレッシャーを感じます。
クレジットも使えるけど、認識されないことが多くて、いろいろ試してやっとコツをつかみました。入れた瞬間、ぎゅーって押しこむんです、カードを。それから取り出すと、しばらくして認識されます。それでもダメなら壊れてる可能性大。
反対ホームの券売機で買ったこともありました。どこで買っても切符が同じということを、教えてもらったので助かりました。
ハイテクとローテクが極端に入り交ざった国。。


内藤さん宅で一息つかせてもらってから、新市街の「ユーカリプトゥス」というレストランへ。
同じく内藤さんの知り合いで、日本からの旅終盤を迎えていたステキな母娘さんと合流。
情報交換しながらおしゃれな料理を楽しみました。
ここは、イスラエルでは貴重な創作料理だそう。
そしてイスラエルはビールがうまい!Gold Starは定番です。


イスラエルは物価が高く、食費は日本の1.2〜1.5倍のイメージでした。
「ユーカリプトゥス」は、エルサレムでちょっといいもの食べたい!って時には良いと思います。雰囲気もいいし。賑やかでおしゃれな新市街の一角にあります。
街全体そうですが、新市街のモールも石造りで、ワイキキとか、リゾートのいい店が並んだあたりを思い起こさせました。

エルサレムをはじめ、イスラエルには猫が多い印象。
レストランでも人懐こい猫ちゃんがテーブルにやってきました。


タヒーニ(ねりごまペースト)、フムス(ひよこ豆ペースト)はこの日から毎日のように食べましたが、美味しいし飽きないし、とても気に入りました。
食物繊維が多いせいか、旅行中なりがちな便秘にも全くならず。


旅行記、まだまだ導入なのに長くなっちゃってますが、よかったら引き続きお付き合いください。
行く前に色々調べていた時、エリア情報が少なく、どなたかが書いたブログがとてもありがたかったので、お礼の意味もこめて。
これからイスラエル方面に行く方の一助になればと思います。
治安も基本的には良い感じなので、情勢は調べた方がいいと思うけど、観光地に行く分には拍子抜けするくらいだと思いますよ。

つづく。