彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

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3月11日、金曜日

2016-03-11 13:12:39 | 地震
5年目にして、あの日以来の、金曜日の3月11日ですね。

もちろん今日だけが特別じゃない。
けど、あの日を境に何もかもが変わったし、いまだに変わり続けている
ということを、強く確認する日であることには間違いないと思います。


FMひたちの「きたいばらき震災記」朗読コーナーは、2月で4年目を迎えました。
ほとんどが感情的でなく淡々とした「記録」を読み続けることが、自分の祈りになっています。
ということはよく言っているのだけど、
「祈り」って何だかふわっとしていて誤解も招くかななんて気になったりもする。

でも、『祈り』って映画でもその効果が実証されていた通り、
全てがエネルギーなのだから、確実に‘ある’し、
あとはそれぞれのことばの解釈(つまり、その人の下地による)だよね、と思う。

自分なりの祈りの時間を持つことで意識や行動は確実に変わってゆく。
それが集まって、世界が変わってゆく。


先日、ラジオの帰りに日立の図書館で、
震災図書コーナーに置いてあった「できることをしよう。―ぼくらが震災後に考えたこと 」(糸井重里&ほぼ日刊イトイ新聞 )を読んで、
衝撃を受けました。
クロネコヤマトの社長 木川眞さんと糸井重里さんの対談。

毎日、「我はヤマトなり」と社訓を唱和するそうなのだけど、
その精神~現場でそれぞれが判断する~が、震災の時の社員の皆さん一人一人の行動に映し出されたという話。
自己判断で、できることはないか、運ぶことができる、運びます!となった訳です。
その精神が普段から染み付いていたから、できた。

社訓を唱和って、宗教みたいだけどねという話も出てくるのだけど、
まさに、その想いが尊ければ尊いほど、いざというときに効果を発揮する、素晴らしい「祈り」なのだと思います。

一企業が、寄付にかかる何十億という税金を免除させたって、本当にすごい話ですよ!
もちろん企業の宣伝じゃないし、‘感情’じゃなく‘知性’で書かれた本です。

感情を基準にせず、知をもって考えること。
これも震災から学んだこと。


震災の時、私はACO先生のヨガのクラスに行っていました。

ACOさんはいつもこんなことばでクラスを結びます。

『皆の安らぎの想いが
遠くの人に伝わりますように
近くの人に訪れますように
すべての地に宿りますように
失われた命と傷ついた魂が癒されて
生きとし生けるものに
力強い勇気と恵みがありますように』

Rock姉さん、ACOさんの祈りのことば。
5年経った今日も、同じクラスへ行きます。


今年に入ってから、身元判明したご遺体もありましたね。
原発は、どうなってしまうんでしょう。
事故の体への影響は?

自分自身の感覚をクリアに保つ努力をして、
情報だけで頭デッカチになったりせず、
おかしいことをおかしいと、魂で言える自分でいようと思います。

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