彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

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震災3年目の祈り

2014-03-11 13:52:16 | 地震
地元平潟で、津波で亡くなった食堂のおじちゃん。
今朝ふと思い出していたら、ご家族がニュースに出ていました。
ご家族も一緒に流されて助かっていたとは、知らなかった。

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20140311/5661181.html

「3年たって、少しづつ夫の思い出とも向き合えるようになり、きょうは『いままでありがとう』という気持ちを伝えました」
という言葉。
前を向いて歩いてゆく人からは、やっぱりありがとうの言葉が出るんだなあ。

あの後、平潟の小さな町の中でもいろんなことがありました。
両親から話を聞くたび、帰省するたび、原発のことを思う。
漁業がないと平潟じゃない。
辛くて心を病んだり、ストレスで身体を壊したり、自ら命を絶ったご近所さんのことはニュースにはならない。
要因は震災だけじゃないにしても、震災(原発事故)がなかったらどうだったんだろう?と想像せずにはいられない。

自然を憎むことはできないけれど、原発は憎い。
それまで気付かなかった自分も憎い。
普通に普通の感覚で考えて、あんなことがあってまた原発を動かそうなんて、頭がおかしいとしか思えない。
そうはいってもね、とかいう議論の前に、「繋いでゆくために生まれて来た」人間としての体温を持った感覚を絶対に忘れないでいこうと思う。
選挙で一票投じるのにも、何にしても。

FMひたちで続けている「きたいばらき震災記」朗読コーナーは2年目を迎えました。
先日は久しぶりに自分の記録を読んだ。
これからも可能な限り、この祈りの時間を続けます。
そんな時間を持たせていただいているFMひたちさんに、改めて感謝です。

昨年、一昨年のブログを自分で読み返してみたけれど、3年目にしてぱっと思い浮かんだのは「感謝」の言葉。
生かされていることにも、まわりの人にも、いっぱいありがとうを伝えながら、自分のできることを考えながら、また一年歩んでいこうと思います。

今年も陽射しが差し込む自宅の窓際で、黙祷を捧げます。

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