「天使行動Ⅱ」
原題:天使行動之二火鳳狂龍/ANGEL II
1988年 香港 94分
■監督:
胡珊(テレサ・ウー)
■出演:
方中信(アレックス・フォン)
李賽鳳(ムーン・リー)
呂少玲(エレイン・ルイ)
●あらすじ
フォン、ムーン、エレインのエンジェルスの三人は、休暇のためマレーシアを訪れていた。
フォンは旧友である実業家のピーターとCIA職員のマルコと会い、三人は歓迎される。
しかし、実はピーターはクーデターを謀る秘密軍隊を組織しており、計画を知ったマルコはたちまち消される。
怒りを胸にエンジェルスはピーターの計画する狂気の革命に対して、敢然と戦いを挑むのだった。
(kungfutubeより)
★感想など
ヒットシリーズ第二弾。
前作の主演だった西城秀樹は、当時の香港映画界のヤバさを痛感して当然のように降板。
空いてしまった西城秀樹の枠に方中信(アレックス・フォン)を迎え、制作されたパート2。
方中信のフィルモグラフィーを見ると、「天使行動」シリーズ以外はあまり知らないのが多かった。
トップを上げてサイドをポマードでテカテカにした髪型は「ビー・バップ・ハイスクール」を彷彿とさせる。
内容の方は前作のようなハードさはすっかり影を潜め、一行がマレーシアで遊んでいる姿が延々と見せられると
まるでサモ・ハンの「七福星」のような感じだ。
割と退屈に話は進み、最後だけ「ランボー/怒りの脱出」に「群狼大戦」の火薬の量を追加したような
頭がイカれたアクションで締めるという、イビツな作品になっている。
実際クライマックスの戦闘シーンはかなりイカれていて、
後ろで手りゅう弾が爆発し、その爆風で兵士が画面の前に吹っ飛んでくるシーンは良くあるシーンだ。
だが本作では火薬の量がオカシイのか、ジャンプするタイミングがオカシイのか
吹っ飛ぶ兵士の足が火だるまなんだけど!
他にも李賽鳳(ムーン・リー)が5~6階くらいの高さにある見張り台から大ジャンプするシーン。
あれも爆発ギリギリでジャンプしているのを見ると、ほとんどプレ「群狼大戦」である。
おまけにその後小屋に落ちるシーンでムーン・リーが腰を強打して辛そうにしてるんだが
あれ演技じゃなくて本当に怪我してるだろ?
と言う感じで、アクション・シーンになると途端に狂気の世界が展開される1980年代後半の香港映画界を味わえる本作。
そのヤバイ世界を覗き見したい人にだけオススメだ。
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