レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

水滸伝

2024年05月10日 20時41分37秒 | 功夫/空手/武侠片

「水滸伝」
原題:水滸傳/THE WATER MARGIN
1972年 香港 120分
■監督:
 張徹(チャン・チェ)
 午馬(ウー・マ)
 鮑學禮(パオ・シュエリー)
■出演:
 姜大衛(デビッド・チャン)
 丹波哲郎
 佟林(トン・リン)
 谷峰(クー・フェン)
 岳華(ユエ・ホァ)
 狄龍(ティ・ロン)
 何莉莉(リリー・ホー)
 黒澤年男
 金峰(チン・フェン)
 王鍾(ワン・チン)
 午馬(ウー・マ)
 陳觀泰(チェン・カンタイ)
 李修賢(ダニー・リー)
 李文泰(リー・マンチン)
 高飛(コー・フェイ)
 袁祥仁(ユエン・チョンヤン)

●あらすじ
『三国志』とならぶ中国の長編古典史劇を、‘香港のクロサワ‘チャン・ツェーが映画化したスペクタクル超大作。
ショウ・ブラザースの男性スター総出演に加えて日本から黒沢年男(現・年雄)、丹波哲郎をむかえ、
みごと第10回台湾金馬奨優秀作品に選ばれた。
宋の末期。
梁山泊には108人の英雄、豪傑が結集していた。
ある日、首領が史文恭(黒沢年男)に殺された。
武松(ティ・ロン)らは、盧俊義(丹波哲郎)や燕青(デビッド・チャン)を仲間に引き入れ、復讐を誓うが…。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
「水滸伝」と言うタイトルは、聞いた事はあるが詳細は良く知らなかった。
映画としても「少林寺」が公開されて、中国的な功夫映画が流行した時に「水滸伝」と言う映画があったのは覚えている。
余談だけどその頃公開していた映画で「水滸伝」「嵩山少林寺」「天山回廊」「カランバ」が、今では鑑賞が難しいんだよねえ。
どれもいつか観たいもんだ。
さて本作はその頃公開された「水滸伝」ではなくて、ショウ・ブラザーズ制作の映画だ。
まずキャストが超オールスターで、ここにさらに日本から丹波哲郎と黒澤年男を招いているのも、超オールスター感がある。
おまけに映画序盤で出てきた、海沿いに作られた街道と砦なのかな。
あの広大なオープンセットはマジで物凄い規模で、映画のために丸々一個きちんとした砦を作っているのに圧倒される。
広大な大セットに、オールスターキャスト。それに監督も三人も用意しており、これは社運を掛けているくらいの予算で制作された気がする。
基本ケチなショウブラが良くぞここまでと思える。
ただオールスターと言っても、ほとんどの役者は最初の顔見せと、クライマックスの大立ち回りにしか登場せず
話の中心はほとんどが姜大衛(デビッド・チャン)と丹波哲郎で進んでいく。
そう言えば丹波哲郎と黒澤年男は日本人役ではなくて中国人役で出ている。
当然声は吹き替えだが、あの圧倒的な演技力はそのままなので、勝手に脳内に丹波哲郎の声が自動再生される。
さらに驚くのが、本作では丹波哲郎が功夫シーンを演じるんだよね!
槍を使って修行したり敵と戦ったりするのだが、これが見事にビシっと決まっていて、
香港側の役者と比べても全く遜色が無いのである。
いやあ、流石世界の丹波って感じだね。
と言った訳で豪華なセットと豪華な俳優陣を見ているだけでも大満足出来るオールスター超大作。
ショウブラのファンなら観ても全く損は無いだろう。

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