レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

燃えよデブゴン4 ピックポケット

2022年09月15日 12時01分00秒 | アクション

「燃えよデブゴン4 ピックポケット」
原題:堤防小手/CARRY ON A PICK POCKET
1982年 香港 100分
■監督:
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
■出演:
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
 陳勳奇(フランキー・チャン)
 葉德嫻(デニー・イップ)
 劉克宣(ラウ・ハクスン)
 呉耀漢(リチャード・ン)
 陳龍(チェン・ルン)
 狄威(ディック・ウェイ)
 田俊(ジェームス・ティエン)
 午馬(ウー・マ)
 咖喱(カ・リー)

●あらすじ
腕利きのスリであるマイケルとチムニーは、師父キムとその娘アンの親子と組み、
今日も街ゆく人々の財布を見事な連携プレーでスリとっていた。
ある日、マイケルが美女リンに一目惚れするのだが、彼女は実は香港警察の特殊捜査官。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
これは昔から観たかった作品で、DVDを買わなかった事を長いこと後悔してたけど、結果は買わなくて正解だったかな(笑)
まずゴールデン・ハーベスト作品じゃないんだね。
そのせいなのか、サモハン作品にしては珍しくおっぱいとを直接見せたりとか、敵が血みどろになる残酷描写とかがある。
この辺の描写って香港映画では90年代に入ってから厳しくクラス分けするようになるから、80年代はまだユルイと思ってたんだけど
ゴールデン・ハーベストの映画には女性の裸と残酷描写は一切出てこないから、それはレイモンド・チョウの方針だったのかな。
まあそれは大正解な気もする。おかげで子供時代は安心して香港映画が観られたもんだ。
さて1982年に制作された本作をみていくと、色々と興味深い。
まず脇役陣だがサモハン作品のいつもの常連が顔を揃えているのは安心する。
だが驚くのは、この後サモハンではなくジャッキーの方の映画に出てくる人もいることだ。
劉克宣(ラウ・ハクスン)は「プロジェクトA」でジャッキーの上司だった人。
同じく「プロジェクトA」で大ボスだった狄威(ディック・ウェイ)も出ているけど
狄威は「チャンピオン鷹」とかにも出てるからちょっと違うかな。
この辺思うに、ジャッキーが「ドラゴンロード」で失敗して落ち込み、サモハンとの長年の喧嘩状態を解消しに来た時に
兄貴分のサモハンがジャッキーの「プロジェクトA」に物凄く手助けしてあげたって事なんだろうな。
そう言えば本作のラストバトルはサモハンVSディック・ウェイだけど、この二人の対決って結構レアな気がする。
他には呉耀漢(リチャード・ン)が出てきて話を盛り上げてくれるが、サモハンが「五福星」を作る時のアイデアが
一人のスター(=星)をゲストに迎えても映画がヒットするんだから、沢山のスターを集めて映画作れば大ヒットするんじゃね。
と言うオールスター映画の発想なんだけど、そう思ったキッカケって本作の呉耀漢(リチャード・ン)のことかもと思った。
実際リチャード・ンは「五福星」からの福星シリーズの常連だしね。
あとは葉德嫻(デニー・イップ)かなあ。日本初お目見えと言っていいのは「サイクロンZ」な気がするけど
出演歴を見ると結構サモハン作品に出ていたんだね。
そう考えるとサモハンのお気に入りだったのかな?
まあサモハンが後妻にした女優さんも気強そうだったから、その辺が似てるのかもな(笑)
かみさんと言えば本作に出ている娘役の子と、本作で知り合ってそのまま結婚した男がいる。
その名は、元彪(ユン・ピョウ)!
結婚後一度も浮気していないナイス・ガイだ。
さて、そんなこの後のサモハン超黄金時代に向けてのプレのような本作。と言っても本作も大ヒットしているのだが。
ストーリーの方は1973年のアメリカ映画「黄金の指」がベースとなっている。
集団でスリをやるこの映画は、主演のジェームズ・コバーンの渋さもあって中々格好良い大人の映画なんだよねえ。
子供の頃良くテレビで放映してたけど、もう一回観たいなあ。
とまあ色々と長文になったけど、興味のある人なら是非!

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