夜明け方の空が茜色に染まり、いよいよ初日の出は
まもなくの時刻になった。
陽が顔を出そうとしている時刻は、その日の最低気
温を記録する。
北西からの風が冷たく、底冷えのする元旦を迎えた。
この冬一番の寒気団が、日本列島に流れ込んでいるようだ。
幸い、東にほんの少しの雲があるだけで、初日の
出の条件は良い。
広がり始めると、さらにそこだけが
一層焼けた初日が頭を出した。
浮き上がってくるように、2分ほどで全容を現した。
初日に向かって手を合わせている姿が見られた。
目に触れるもの、耳に聞こえるものまで、
すべてが新しくなった気分でも有る。
1年のスタートの日に晴れると、どこか幸先の良いことを
予感する。
必ず良い事がある。
そんな気がする元旦の朝でした。