昼ごろには雨もあがり、雲間からは時おり青空も顔をだしはじめたので、
以前から友人と約束をしていた筑波山中の蕎麦屋に出かけた。
集落に住む人以外は立ち入らない場所に、蕎麦屋を始めてちょうど10年。
立地が悪いので、はたしてお客が来てくれるだろうか、と心配していたが、
今では雑誌などで紹介されるほどの店になった。
主人のコンセプトは、日ごろの喧騒から離れ、ユッタリとした時間の流れ
からこの場所になったと、開店当時の10年前に話し
ていた。
100年以上前に建てられた古民家などの材料を合わせた造りと、回りの
広葉樹に囲まれた店構えに、蕎麦が出てくるまでの時間をなんとも心地よく
待つことができる。
蕎麦は極太(超がつくほど)で、何度も噛んで食べる蕎麦なので、個性的
で常識を履されますよ。
のど越しの良い蕎麦と言う概念を必ず履されます。
噛めば噛むほど蕎麦本来の甘みや香りを楽しむことができる。
これは主人が極めた蕎麦なのです。
でも、主人が言う。蕎麦は趣向品だとすれば、のど越しの良い蕎麦を好む
人もいるので、この極太蕎麦が美味しいと訪ねて来てくれる人が居れば自分
は嬉しい..と。
うなずけます。
それぞれの好みがあるのは当然ですが、私はこの太さの蕎麦も好きです。
たっぷり時間をかけて蕎麦を楽しむことができた。
昼時が過ぎてお客が絶え、調理場から主人が出てきて、久しぶりに
お互いの近況に話が弾んだ。
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