鳥交(とりさかる)という季語があるが、そろそろ
野鳥たちの交尾の時期になります。
キジが夜明けとともに鳴きだしたり、鶯やホオジロ
の囀が聞こえてきます。
今まで一羽で行動していたオスのキジが、メスに
求愛を呼びかけたり、自分のテリトリーを主張す
るために、この時期だけ甲高い鳴き方をしているので
何処に居るのか居場所がすぐ分かる。
枯れ草の中から首だけ出しているので「キジの草隠れ」
かってしまう。「頭かくして尻隠さず」
があるが、むしろこの場合は
「体隠して頭隠さず」なんです。
一方鶯の鳴き方は、すっかり「ホー・ホケキョ」と、
はっきりとした鳴き方になり、つい鶯の鳴き声につられ、
ホーホケキョなどと口笛で答えてしまう。
春を告げる鳥達の崔ずりで、朝がとてもにぎやかです。