烏合庵奇譚

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“松葉”@日高町富川の“肉そば+ごぼう天”

2008-11-22 12:36:03 | そとめし;いろいろ
Tue to Thu で胆振・日高方面2泊3日.初日の昼飯時は富川.10分ほど東に走ればお気に入り“いずみ食堂”もあるが,同行の同僚のお勧めに従い“松葉”を初訪.
以前,HTB“イチオシ!”の“世界に一つだけの味;日高町編”でベスト3にノミネートされ,ごぼう天そばの美味しい店と紹介されていた.ちなみに同回の1位は,“いずみ食堂の鴨そば”であった。


富川の街中,国道235の南の奥まった場所にその店はあった.12時半過ぎ,広くない間口の引戸を入ると,正面の土間に置かれた床机に5~6人,さらに奥,手洗いに通じる框の腰掛にも3人ほどのお客さんがお待ち.土間を挟んで左手のカウンター8席ほどと右手の小上り3卓は埋まり,蕎麦を待つ人,手繰る人.私たち3人の後,6名様を受けたところで暖簾は下ろされた…

カウンター奥の厨房に初老の御主人と女将さんの2人.蕎麦茹では主に女将さん,天麩羅と汁蕎麦の仕上げは御主人.配膳とお愛想は女将さんがこなす.

“ごぼう天そば”は当然品書きに載せられているが,品書きには加えて嬉しい一言. 曰く,“ごぼう天はどの品にもお付けします”
午前の部,吹きさらしの体に活.オーダーは“肉そば+ごぼう天(¥650+200-)!


出汁は鰹の節,上等すぎず,程よく皮脂や血合を含んだ亀節(小型の鰹半身を節に造ったもの.脂肪が少なくニュートラルな旨味が得られる大型の鰹の背側の四半身が雄節,脂肪のやや多い腹側四半身は雌節)が主体だろう.かえしは強めだが醤油気は良く練れているし,豚の脂気・旨味も程よく感じる.


何よりはこの蕎麦,太打・乱切り.形而上はいずみ食堂もそうなのだが,松葉の蕎麦はより蕎麦らしい.もっちりの中に歯切れを感じる.ごぼ天が解け,ほろほろとなった衣とともに啜り込む旨さは格別だ.コレもまた,大いに良し!! 大満足の昼飯.

“いずみ食堂”と何至,と問われれば迷う.其々の好みもあるし…
ただ,もう一方のお気に入り,生粉打ち・かっちりな佐呂間町“ほん多゛屋”の対極とするならば,現時点で私は“いずみ食堂”を採る.


p.s.;2010年末,惜しくも閉店されました.親父さん,御馳走様でした.

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