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烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

2011;GWぷちトリップお宿編 其之壱:

2011-05-07 14:36:06 | Ape & Imp
“ひなの宿 新見温泉ホテル”@蘭越町字新見の出で湯を堪能する


蘭越市街からr268を11km.冬期間通行止め中の新見峠のゲート直前,ニセコ新見温泉郷.2軒ある湯宿のうち,今回は道道に面した“新見温泉ホテル”にお世話になることに.2万5千分地形図では宿のすぐ裏手を 500mの等高線が走る.


いかにも“鄙びた”風情の玄関を潜ると若女将がにこやかに出迎え,部屋に案内してくれた.
道道越しに目国内の谷合を望む,2階・八畳の座敷.窓際に洗面の設けられた三尺の入側.厠は共同(ウォッシュレット有り),昔ながらの湯宿の趣.質素ながら掃除も行届きとても“あずましい”.洗面の蛇口は水のみだが,湧水を引いているのだろう,円やかで美味い.
ただ“この時季は(冬眠明けの)カメムシが入り込むことが多いので,見掛けましたら備え付けのガムテープで…”と対処を請われた(実際,三度ほど使用した).
然も在りぬ,周りの山林はまだ雪深い.虫とて暖の恋しいは宣なるかな.出来れば全て逃したかったのだが.

おっとっと,余談々々.何はともあれお湯です,お湯! つーワケで,先ずは内湯から.
内湯は二つ(1号&2号湯)あって其々男女に供されるが,夜10時で入替る.この日は1号湯が男湯に充てられていた.この時季は源泉掛流しだが,夏場には湯温を調えるため若干の湧水を加えると言う.
先ずは泉質分析表を一瞥.カチオン(+イオン)ではカルシウムが突出,次いでナトリウム.アニオン(-イオン)は硫酸イオンが圧倒的に多い.所謂“含芒硝-石膏泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉)”である(新旧泉質名対照表 by 環境省 は,コチラ⇒).芒硝の強い湯にからきし弱い私には注意すべき泉質と思われるが…
湯汲みでたっぷりと掛け湯して,無色透明の湯をなみなみ湛える湯船にイザ!

おぉォ! 濃いッ!! 酸性硫黄泉のぴりぴりとか,フミン系アルカリ泉などのつるつる(又はヌルヌル)感といった直截な肌当りとは一味違うイオンの力をひしひしと肌に感じる.素晴らしい泉質! だが,芒硝より石膏が強いとは言え矢張り私は余りの長湯を自重するのが賢明だろう.


湯船で体を温め1号湯併設の打たせ(湯量は多く落差もあってなかなか利くので,四方ブロック造りの閉塞感は如何にも惜しい.明り取りがもう少し大きめならば…)に凝った肩を打たせたら,部屋に戻って一休み.満を持して野天湯に向かう.


野天は混浴だが脱衣所は男女別で湯着が備えられており,女性専用タイム(17~20時)も設けられている.泉質は内湯と同じ.
然程大きな湯船ではないが,裏山の雪景色を借景に浸る掛流しは正に至福.こう言う野天ではシャワーやカランは私には必須でないが,上がりの更湯が汲める湯汲みが設えられていれば,それこそ申し分無い(と,贅沢なつれあいが申して居りました).

いやあ,佳いお湯でした! じんわり解けて良い具合に腹も減り,夕餉がとても,楽しみだ.

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