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烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

蝦夷鹿で“ハヤシカライス”を

2011-10-15 20:02:26 | 烏合庵の食卓
週末の晩飯ネタ探して冷凍庫漁っていたら,昨冬白糠出張の折“道の駅 しらぬか恋問”で求めた蝦夷鹿の腿ブロックが出てきた.そー言や,その後ルーキーハンターのFクンからお裾分けが相次いで,そっちを優先している内に的限り仕舞い込んだ侭になていたっけ(㈱馬木葉;松野サン,御免! m(_ _)m).


賞味期限(製造日から6ケ月)は過ぎてるけれど,一度も解凍してないので自己責任.狩猟シーズンに入った事も有り,ストッカーに余裕を(オマエハナニヲキタイシテイルノダ),つーワケで…
鹿カレーは既に十八番の域に入ったつれあいに託し,此方もお得意,ハヤシライス(普段はオージービーフの切落し)に仕立ててもらう.


鹿腿(シンタマ)塊は真ん中のイイ処を3枚カツレツ用に切り出し(計300g程,翌日のお楽しみ),残り500g強を使う.8mm程の拍子木に切り塩・胡椒.サラダ油でソテー,半カップ程の酒でデグラッセして煮込鍋に移す.同じフライパンで櫛切りの玉葱(小3個)もソテー,1カップ程の水でデグラッセして同じ鍋に.


汁気はひたひたに足りない程度になっているのでベイリーフ1~2枚を放してそのまま中火に掛け,煮立ったら赤ワイン 3/4カップを加え弱火に落して10分ほど煮込む.アクは余り出ないが気になれば除く.


ここで伝家の宝刀,デミグラスソース缶!(w).具合を見ながら,今回は1缶半使用.塩・胡椒で整え,トマトケチャップ大匙1で締めてコトコト10分程.火を止めて,食べ時まで2~3時間休ませる.
食べ際に軽く温め,しゃきっと炊上げた熱々の白いご飯にたっぷり掛ければ出来上がり.“ハヤシカライス”,いただきま~す!


うん! ふつーに美味いね.それがイチバン (o^ ')b
長い冷凍保管で追熟して,もっと鹿肉らしさが強く出るかと思ったけれど,そんな気配は毛頭無し.捕獲後製品迄の処理がイイんだね(或る意味期待外れ ^^;)ゞ
肥育されて脂の載った牛・豚と違い,煮込み過ぎるとぱさつきがちなので注意は必要だけど,鹿肉なんざ高級でも珍味でもなく,何時もの料理にアタリマエに使える食材だと思うんだけどなァ.
ご馳走さま.今期新しいのが手に入ったら,どんな料理にしましょうか?


p.s.:明けて日曜早暮れて… つれあいハンドル,鹿カツの夕餉
(後の丸いのは市販冷凍品を揚げたメンチカツです).


叩いて延ばして塩胡椒,あとはフツーにカツに揚げただけだけど…
(ソースは市販の‘バジル&チーズ’ドレッシングを合わせてみました)


美味いです.昨日のハヤシより,確り鹿です.学校給食に鯨カツがリアルだった世代の私テキには,“鹿肉”の実感は矢ッ張り“カツレツ”なのかなァ (^^;)ゞ  逆を言えば,昨日みたいに一寸強い味に絡めてしまえば,何て事ァ無い唯の“肉”なんだよね.
今日も美味しく,いただきました!
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“きなんぼ(マンボウ)”を共ぬたで頂く

2011-10-13 22:49:49 | 烏合庵の食卓
職場で内業していると,ウチの連中と一緒に噴火湾方面に出張っていたSクンが意味有り気に目配せしながら現れた.
“raven さん.おみやげ,要る?” このヒトがこ~ゆ~言い方する時ァ大概,ミョーなモンなんで. “…何さ?”
“きなんぼ.食べる? 出先のスーパーで見掛けたんだけど,ウチだけじゃ多くってサ”,取出した白身のブロックと肝のセット.
おー!こりゃ若造の頃鞄持ちで出向いた大分の小料理屋(上司の奢り)以来四半世紀以上振り.有難や,是非頂きますともッ! つーワケで.
帰庵して“軽く霜振って,ぬたに造って”とつれあいに託し,風呂から上がればビアテイストの肴.飛切新鮮なら肝も生で食えるそうだが,今日は安全を採って確り湯掻き,酢味噌に摺込んでもらった.
(つれあい任せなので調理画像は無しネ ^^)ゞ


拵えた身と共酢味噌を卓上で和えて頂く.青味は小葱や若布を添えても好いと思うが,今日は有り物.長葱の青いトコを刻んで.
好いですね.歯触りは魚と言うより烏賊と鶏笹身を綯交ぜた印象.味いはあっさりした帆立,赤味の強い所(血合筋)は仄かに目地鮪の風味.霜降りの表面と内側のコントラストも狙い通り.休肝日とて芋焼酎で流せないのが恨めしい.
反省点は,初見(大分)の供し方に拘り肝を全部使った共酢味噌が余り気味だったこと.もっと平たく,肝はスライスして身に添え,普通の芥子酢味噌で頂いた方が持ち味を生かせたと思う.あと,身に酢味噌を和えるとどんどん水気が出て酢味噌がユルユルになってしまうので造り置きは無用.
道内でも太平洋や噴火湾では時折定置網に乗り,大概地元で消費されると聞くが,今度何処ぞで見掛けたら,是非とも(芋焼酎と一緒に)リベンジしたい素材ではある.
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久々名寄,“一膳や”@西三条南六;西条近くで“あさりとんしおラーメン”

2011-10-09 22:58:45 | そとめし;ラーメン

3連休中日とて昼過ぎからコマーシャル名寄乗込み.釣瓶落しに急かされ名寄駅間近の定宿にチェックイン.晩酌のアテに格好だった駅弁は既に無し.然有れば…


駅前通りから一寸折れてコチラ.2年振りかな.前客2名様は既にお召上がり中,後客様無し.しょうゆ・しお系はどれを頂いてもウマいのだけど(みそ系は失礼ながら未食),偶さかならば私テキにはやっぱコレかな… で“あさりとんしおラーメン:¥880-”お願い!
実直な御店主の,私一人前の御点前.浅蜊をフランベする“ふぁいやー!”横目,サザエさんのエンディング眺めつつ暫し.


“お待ちどおさま,あさりとんしおです”で供された,お懐かしや! お変りも無く… の御顔立.
抑制の効いた旭川流豚骨出汁を底上げする浅蜊の風味,しゃきっと茹上げられスープを好く含む加藤の旭川麺.しっとり仕上げられた薄切りの大判チャーシューまで,矢ッ張りコレは美味いなァ !(^^)!
有体に言えば今日は,“タイショー! 気合入って浅蜊にも確り火が入っちゃったゼぃ (@本人比 ^^;)ゞ”の仕上がりでは有ったのだけれど,浅蜊もヒトも生き物だからネ.美味しく頂きました.ご馳走様でした!
やっぱり此方は“あさりとんしお”,醤油系ならば“焦がし”がお勧めかな. あ,でも,フツーの塩や醤油(旭川系としては珍しく‘正油’では無い)もゼヒ,食べて欲しいなァ (o^ ')b

食べログ⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/4246459/
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久々アクアリウム;市立水族館@室蘭/祝津

2011-09-16 22:30:36 | 徒然
先週末,所用にて室蘭行き.用事は日曜早朝からなのを良い事に,土曜午後早く室蘭入りして半島サイドをぶらり.


先ずは母恋駅にて今宵の酒のアテ購入.


おやつに近い昼メシは,此方の“特製ラーメン(塩)”


三代目の御点前.んまかった~ (o^ ')b


魚好き(見るのも喰うのも)のお目当てはコチラ.四半世紀ぶりくらい.
3.11にも特段の被害には及ばなかった由.重畳,々々.


入館時に丁度始まったフンボルトペンギンの散歩.ペンギンも,燥ぎながらわらわらと追い掛ける見物の子供たちも可愛く和やか.


自身もペンギン追っかけ奥まで来たからにはヤッパリ名物のコレ.
Twitterに看板うpするのが流行ったとか,ど~とか…


小振りながら真つぶです.2個で250円(大きいのは1個250円);トレー・手ふき紙ともども手作り感満載.一寸しょっぱめのタレながら,後乗せの卸生姜が利いて美味し.


館側面に描かれたシンボルフィッシュのキャラクター横目に館内へ.
ココはやっぱり身近な魚の展示がイイなァ.


先ずは紅葉子(たら子:明太子)の親,助党鱈(スケトウダラ)ね.
たら子取った後の身は練製品の原料として重要だけど,もっと鮮魚としても評価されて良い素材と思う.新鮮なのは本当,美味いし.


メガネカスベ(真かすべ)の餓鬼ンちょ;手の平サイズ.ぴらぴらで可愛ゆし.ぬたにゃ足りんけど.


当代シンボルフィッシュ;1m弱のアブラボウズ君,一寸コワモテ.
“クエ(あら)”の偽装品として汚名を着せられて仕舞いましたが…
食べたことないけど,きっと美味いと思います.ギンダラ科だし.但し深い海の魚は総じて(お腹の緩く成りやすい方は特に)美味い脂気の喰い過ぎに御注意.
この個体は今年3月に地球岬沖で捕獲され,7月から展示されているようだ.以前訪れた時に居た個体(日本初の飼育例;シンボルキャラの由来)は2005年に35年の天寿を全うされたとのこと.合掌.


もう1枚,ゆるキャラ系;北方系の魚としてはヴィヴィッドなフウセンウオ.周りにも沢山.貝殻に停まった近めの2尾と時折目が合う.和みます.
ごっこ(ホテイウオ)に近いので,喰えない事ァねーだろうケド… 小っちぇーしナァ.

他には暖流系の魚や水母の展示,ドクターフィッシュの体験コーナーなど有り.
古い小さな館(遊具施設も含め敷地は広い)だけど,北海道沿岸の魚の展示はなかなか充実してるし入館料も安い.
寒流系のイメージを強調する為か,“水族館色(強い照明で白っぽく色落ちした展示魚特有の色合い;殆ど死語)”を抑える為か,水槽の照明がかなり青っぽく感ずるのは否めないが,タッチプールの設置はこの館が全国初めてだった筈だし(未確認;畳一枚ほどの小さい物だったが)若造の頃仕事でバックヤードにお世話になった分想い入れもある.
がんばって欲しいな.
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砕氷艦“しらせ”を見学する@石狩湾新港

2011-09-03 23:35:02 | Ape & Imp

石狩湾新港に砕氷艦(南極観測船)“AGB5003 しらせ”が初寄港,艦内一般公開の情報.台風接近中ながら,土曜(9月3日)朝には強いエコーは日本海上.石狩湾には未だ達していない.Impは坊主が使用予定,居ても立ってもおれずApeを起こす.帰りのずぶ濡れは覚悟の上.


事前案内の公開時間(9時~;前日に8時~に変更された)より早く着いた事もあって,思ったよりも人は疎ら.天候も今一つだしね.


広い西埠頭に静かに佇む,鮮やかなアラートオレンジの艦体.


基準排水量;12,650㌧は先代;5002 しらせ(以前苫小牧港にて見学)より10%程度の増加に止まるが,見た目はそれ以上に大きく感ずる.
どっしりと腰の据わったダブルハル.圧巻!である.


先代には無かった装備;融雪用散水装置の放水口.
砕氷時,ポンプで汲み上げた海水を放水して雪の抵抗を軽減する.艦首左右に各10箇(画面左外の喫水直上にあと6箇)開口している.


今日の喫水はほぼカタログスペックの 9.2m.積荷の少ない訓練航海で,バラスト航行と思う.満載喫水は10mくらいだろうか?


乾舷,高っ! 艦橋,でかっ! ファンネルの存在感もハンパ無い!

舷梯(タラップ)際で白い第3種夏服の乗組員さんに迎えられ第1甲板から乗艦.先ずはラッタルでなく自衛艦には珍しい普通の階段(勾配はキツい)を登り5層上(05甲板)の操舵室(ブリッジ)へ.


ブリッジはほぼ艦幅(28m)いっぱいなので,横幅が途轍もなく広い.
右舷(スタボー)側に赤いカバーの艦長席.


艦長席からの前方視界.ブリッジは先代よりも高いそうで,眺望はとても良い.艦首が丸いので,前甲板が広大に見える.


ブリッジ中央に位置するメイン・コンソール.操艦の要.
新しい艦なので,操舵系はジョイスティック&ダイヤルかと思いきや,しっかり舵輪. …流石自衛艦.硬派,やねェ (o^ ')b


コンソールのコンパスは着岸時の艦首方位(ヘディング;137°)を示す.


メインコンソールの左にあるMFD.こちらはラミング(go to You Tube ⇒)のログを表示.進出(≒砕氷)距離=前進距離-後進距離.ラミング番号は3000番台.前回(第52次)南極航海時のものだろう.


画面変わってこちらは艦位(艦首方位・傾きなど)と操艦状況(速度・軸回転・操舵角など)の表示.
このほかナビ画面なども表示できるようだ.


左舷(ポート)側,副長(Excel)席からの前方視界.イイなァ,この席!


ブリッジ左舷端より艦尾方向.北西からドリズル(drizzle;にわか雨)が迫りつつある.
ブリッジで説明にあたる士官(オフィサー)に聞けば,台風接近に伴い日程変更,4日の公開は中止.今夕18時出港,日本海を台風に向け南下とか.“大変ですね”と振れば,“本艦は荒天の航行が身上ですから問題有りません.寧ろ係留中に(波に煽られれば)岸壁を壊しかねませんから…” 冗談ながら頼もしい.

01甲板に下り,艦載ヘリの格納庫(ハンガー)へ.
“しらせ”紹介のパネル,現地で使用のスノーモビル(YAMAHA製),南極の石や魚の標本などが展示され,持帰った南極の氷に触れるコーナーもあった.“しらせグッズ”販売コーナーでキャップ・パッチ・ステンレス‘ダブルハル’マグなど購入.
艦載のCH-101ヘリ2機は岩国で機体整備/飛行要員訓練中で,今航海には帯同せずとのこと.会えなかったのが一寸残念.


片隅の自販機(一般公開用かな?)で見付けた道内ではレアな一本,久し振り.飛行甲板眺めつつ.やっぱ,道民(帰化だけど ^^;)の口には“ガラナ”のほうが合うかな.


更に一層下って第1甲板艦尾の観測甲板.案内ロープに秋茜が停まってました.


退艦して艦尾方向に進めば,折しもHACのSAAB(函館便かな)がOKD/RWY14にアプローチ掛けてました.


艦尾に臨めば乗艦時より風は瞭に廻り,艦尾からの風に自衛艦旗(旭日旗)翩翻.
艦底から響く補機の低い呻り,燃油や防錆塗料の重い香り…
辞し難し,然有れど… ドリズルに追われる様に帰路に就く.
Bon Voyage, しらせ!

帰り掛け.ぽつぽつ落ち始めた雨掻い潜り,ほぼオンタイムの昼メシは,久々“はちまき屋”さんで私定番の“しお+きくらげ多め;¥700+30-,薄めコール”
新港でコンデジのバッテリー使い切って,画像有りません.ラヲタにゃ有るまじき体たらく.然有りとてケータイで撮る気にゃ毛頭成れんし.
大将・女将,今日も美味しかった! ご馳走様でした!

はちまき屋さんから数km.帰庵間際にざっと一当て喰らっちまったけど,
赤道越えて心拡がる半日でした.
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