DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

石川啄木(1886-1912)「一隊の兵」『一握の砂』(1910)所収

2017-05-06 20:01:09 | 日記
一隊の兵を見送りて
かなしかり
何(ナニ)ぞ彼等のうれひ無げなる

《感想1》
兵は死ぬかもしれない。
だが兵の側からすれば、不安ばかりでは、いられない。
一種の居直り、あるいは、諦め。
悲しいかもしれないが、本人たちは、そんなこと言ってられない。
「お国のために死ぬのだ」と、自分に言い聞かせる兵もいる。
《感想2》
国家は、その成員に対し、圧倒的な力を持つ。
国家の命令から、普通の国民は、逃れようがない。(国家の命令は強制性を持つ。)
また自ら、「国家のために死んでいい」と思う国民もいる。(国家の命令への自発的服従。)

When I saw a body of soldiers marching off,
I was sad.
Why did they seem to have no worries?
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