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「木啄(キツツキ)も庵(イホ)はやぶらず夏木立(ナツコダチ)」芭蕉(『奥の細道』)(6):「寺ツツキ」と言われるキツツキさえ、仏頂和尚を敬ってその庵に穴をあけない!芭蕉の敬意と諧謔(ユーモア)!

2018-08-18 17:41:04 | 日記
「木啄(キツツキ)も庵(イホ)はやぶらず夏木立(ナツコダチ)」
Even woodpeckers don’t break a small hut of a great monk that is surrounded by trees in summer.

《感想1》
芭蕉の禅修行の師、仏頂(ブッチョウ)和尚の庵(イオリ)の跡を、芭蕉が訪れた。下野の雲岸寺(雲巌寺)だ。キツツキは、別名が「寺ツツキ」と言われる位、寺の建物に穴をあける。そのキツツキも、和尚を敬ってその庵に穴をあけない。ここには、和尚への敬意とともに諧謔(ユーモア)がある。
《感想2》
なお『源平盛衰記』に、聖徳太子による四天王寺建立を、物部守屋(モノノベノモリヤ)の怨霊が妨害した話がある。「太子、仏法最初の天王寺を建立給たりけるに、守屋が怨霊、彼伽藍を滅んが為に、数千万羽の啄木鳥(キツツキ)と成て、堂舎をつつき亡さんとしけるに、太子は鷹と変じてかれを降伏し給けり。」
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