頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

木材の収縮異方性

2024年09月18日 | 紅葉
芯を持った丸太はだいたい割れます。

木材は乾燥すると収縮します。
収縮が始まるのは、自由水がなくなり、細胞壁に含まれる結合水が蒸発しはじめる含水率30%くらいからです。

木材が乾燥するに伴い三次元的に同じ率で収縮するなら、同じ形のまま小さくなるだけです。

しかし、
・繊維方向(縦方向)
・半径方向(芯に向かう方向)
・接線方向(年輪に沿った方向)
で収縮率が違います。
おおよそ、繊維方向の収縮率を1とすると、半径方向は10、接線方向は20と言われています。

丸太の椅子もこのとおり芯に向かって割れています。
半径方向に対して接線方向が倍縮むので、この割れはほぼ宿命です。


たまたま、イベントなどで使えないかと丸太の輪切りを試行錯誤中で、この割れを観察しましたのでご報告します。

普通の丸太の輪切り
かなり乾燥していますが、これからもう少し割れるかな?
稀に、その木の個性なのか、タイミングなのか一向に割れないのも見たことがあります。

25mmのドリルで芯を抜いたもの
芯を抜くと割れにくいようです
芯の空洞が接線方向の収縮を吸収しているのでしょうか?
乾燥に従い若干穴が小さくなった気がします

15mmのドリルで芯を抜いたもの
同様に割れにくいようです

15mmのドリルで芯を抜き、一部をカットしたもの
カットした部分が弱いので、そこから割れてきました。

これを見ると割れていない芯抜き輪切りも、なんとかやっとこさ割れないで耐えていると思われます。
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諸々の準備作業

2024年09月01日 | 紅葉
諸々の準備作業をしています。
イベント、工作、新しい遊びなどのためです。
たいへん手間のかかる作業もありますが、やり始めると熱中してしまいます。

とりあえず写真だけ
何をしたいのか想像してみて下さい。











それでは、作業に戻ります、失敬。

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木製楽器づくり教室 2024

2024年09月01日 | 紅葉
諸々の準備作業に熱中し投稿が遅くなりました。

先週8月最後の日曜日の25日、イベント「木製楽器づくり教室」を開催しました。
講師はどんぐり工房の花岡さん、毎度ありがとうございます。
いつものミニ木琴づくりです。
小さなお子さんが作るには結構な工程なのですが、
花岡さん、必要な材料・道具一式、グループごとに用意して下さるのでスムースに作業が進みます。
  

板に土台を取り付けます


土台にフェルトを貼り付けます

音板づくり
寸法どり、小角材から長さの違う音板を5枚とります
小角材を鋸で切ります
ささくれはサンドペーパーで磨きます

穴あけ位置に印付け

音板を土台に取り付けますが、しっかり打ち付けず「すきま」を残します


最後に、思い思いにデコレーション
なかなかの工程ですが、皆さん綺麗に出来ました。
色んな作業が体験できてよかでした。

最後は出来上がった木琴を使って演奏会
「大きな古時計」や「となりのトトロ」など演奏しました。


伴奏に、ギター沼田さん、オカリナ小竹さんも来てくださり、花岡さんと拍手喝さい美しいメロディーを奏でて頂きました。
どうもありがとうございました。




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竹を使った工作教室 2024

2024年08月04日 | 紅葉
何しろ暑い、来園された方々に少しでも涼を感じて貰おうと、
7月下旬から森林科学館玄関に「ミスト」を取り付けました。


そして、本日イベント「竹を使った工作教室」、
懐かしの夏向き企画で、竹の水鉄砲づくりです。
やっぱし、水がないと夏は

本日の講師は、フォレストリーダーの平瀬さん、上埜さん、高木さんです。
いつもありがとうございます。

まず竹を切ります
本体はマダケ、押し棒はヤダケです

押し棒の先に錐を使って穴をあけます

穴に竹串を刺してボンドで固めます
固まったら3㎜程残しあとはニッパーで切ります
これが滑り止めになります
そこにスポンジを巻き付けタコ糸で縛ります
押し棒を本体に差し込んで密着度を確かめながら、
スポンジの上に布を巻き付けタコ糸で縛ります

1時間あまりで、徐々に完成

いよいよ試射開始

手づくり竹水鉄砲には逆噴射はつきもの、大いに濡れます。
前より後ろに飛ぶ量が多いとさえおもわれます。
いいよね、夏だから

もしや、華麗なるフットワークで逆噴射をかわした?


最後に、飛距離の記録会
押す力が結構いるけど、みんなよく頑張りました

本日のオマケ
スギ丸太の輪切りでのボーリング、これも結構好評でした。


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野鳥と昆虫の観察会2024

2024年07月21日 | 紅葉
本日、イベント「野鳥と昆虫の観察会」を開催しました。

講師は「ねいの里」の竹内さんにお願いしました。
昆虫や小動物に詳しく話を聞くのが楽しみです。

まずは、肩慣らし、森林科学館前の芝生広場でバッタ類の観察です。
ショウリョウバッタ、トノサマバッタ、クルマバッタモドキ、コカマキリなどたくさん見ることができました。

さて森へ、森の中での観察の主役は、カブトムシなどの甲虫類。
いるかどうかは、運しだい、樹液の出ている木を見て回ります。
幸いカブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタなど大物も登場してくれました。

暑い日でしたが、森の中は多少涼しかったかな?


山から下りてきて、栂野尾園の池で水中生物など探ります。
アメリカザリガニ、なにかのヤゴ、マツモムシ、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、オオイトトンボを観察しました。

テントは、朝一番にスタッフの山ちゃんが暑さ対策のため張ってくれました。
一人で張る術を会得したとのこと、頼もしい限りです。

今回12名の子供さん参加でしたが、昆虫などにたいへん詳しい子たちが何人もいて驚きました。将来楽しみです。

竹内さんありがとうございました。
参加の皆さんとのやり取りも本格的で勉強になりました。
今後ともよろしくお願いします。




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「カブ・トム氏」登場

2024年07月18日 | 紅葉
本日、森林科学館玄関にカブトムシが登場しました。

春に知人から幼虫を頂き育てていたのが、1週間前ほどに羽化し土から出できたので、しばらく調子を見て、本日からのお目見えとなりました。


喧嘩をして体力が消耗ないよう個室暮らしだったのですが、本日より大鉢で相部屋です。



その個室のための小さな飼育ケースを倉庫から取り出したところ、ケースの中の1つにこれが入っていました。

なんだこれは・・・・・?!面白い、いい
というわけで、玄関ケースの右肩に貼っておきました。



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オカリナ演奏 2024

2024年07月01日 | 紅葉
今年の花しょうぶ祭りは、最高気温30℃超えが3日あり、
会期中の平均最高気温29℃と、過去6年の24℃を5℃も上回りました。

大変暑かったわけですが、この中でのオカリナ演奏会、
オカリナの軽やかな綺麗な音色で、暑さを大いに和らげて頂きました。
ありがとうございました。


それでは、
演奏頂いた20組の皆さんを、順に紹介させていただきます

【6月14日(金)】
① オカリナの風

【6月17日(月)】
② フィオーレ

③ フォンターナ

④ オカリナアンサンブル こだま

⑤ 輪音

【6月18日(火)】
⑥ コスモス

⑦ かめり~な

⑧ エーデルワイス

【6月19日(水)】
⑨ かなりあ

➉ ぷらせ~な

⑪ すみれ

【6月20日(木)】
⑫ 夢音

⑬ こころ音♪ YuRina

⑭ はーとふるカメリア

【6月21日(金)】
⑮ なでしこ

⑯ こぶし

⑰ ひまわり

【6月22日(土)】
⑱ カナリーナ

⑲ ハートエンジェリーナ

⑳ Fuwa Fuwa

皆さま、どうもありがとうございました、
来年もよろしくお願い致します。




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「第39回花しょうぶ祭り」閉幕

2024年06月24日 | 紅葉
「お知らせ」欄でお知らせしたとおり、
昨日、祭りの最終日はあいにくの大雨で中止せざるを得ませんでした。

本日、花しょうぶ田を見て回ったところ、衰退期に入った中での強雨で相当花が痛んでおり「見終わり」状態でした。

強雨は恐怖です。
中止は、残念であり、楽しみにして頂いた皆さまにも申し訳なかったのですが、強雨が祭り初めでなくて良かったとも思いちょっと慰めております。

第39回は9日間の開催となりましたが、無事終えることができました。
たくさんの関係者の皆さま、ご来園いただいた皆さま、ありがとうございました。




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名脇役

2024年06月19日 | 紅葉
花しょうぶ祭り開催中ですが、
水生植物園の名脇役アジサイも見頃です。



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オカリナ演奏会、最前列かぶりつきにいるあなたは、もしや

2024年06月17日 | 紅葉
開幕日の午後からオカリナ演奏会が始まっています。
下記の日程です。
音楽を聴いて、花を見て、美味しいものを食べて、お土産を買って・・・
ぜひ、お越しください。

お日柄も良く、花咲きも良く、本日もたくさんのお客さんで賑やかでした。
さて、この中でかぶりつき席にいたのが、あなたです。

スピーカーアンプの上で聴き入るカナヘビ君

もしかして、カナヘビ界の芸術家?




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花がら摘み

2024年06月15日 | 紅葉
本日も晴天に恵まれ多くの方に来て頂いています。

開花が盛りなので「花がら摘み」もたいへんです。
咲いた花は2日ほどでしぼんでくるので美観保持のためと、
脇から次に咲いてくる2番花を綺麗に咲かせるための作業です。

暑い中、たいへんお疲れさまです

きれいな花のための作業しているその菅笠姿がまた風情があります。
カメラの方々の絵心を大いに揺さぶっておりました。
私も着物姿の美女の了解を得て(風情)²を写してみました。
「花がら摘み」は1日おきに行う予定です。
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「第39回花しょうぶ祭り」開幕

2024年06月14日 | 紅葉
本日「第39回花しょうぶ祭り」が開幕しました。
会期は14日から23日までの10日間です。

式典は8時45分より行われ、晴天に恵まれたいへん良かったのですが、6月の朝方とは思われない暑さでした。

庄東認定こども園の園児さんが可愛らしい踊りを披露してくれました。


最近の暑さで開花が進み、開幕にして見頃を迎えています。

飲食・物販コーナー、23日までの毎日やってます

遠くに見えます紅白幕は野点会場でございます
本日と15・16日、22・23日の土・日曜やってます

その他、花しょうぶ苗販売やクイズラリー、オカリナ演奏などもありますのでぜひお越しください、お待ちしております。

追伸、
暑い日が続きそうです、水分補給など熱中症対策はお忘れなく。
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「花しょうぶ祭り」準備の準備

2024年06月03日 | 紅葉
本日、「お知らせ」欄で、
「花しょうぶ祭り開催」と「通行止め箇所の通行再開」をお知らせしました。

「花しょうぶ開花状況」は、通行再開予定の7日の前日6日より始めたいと思っています。

花しょうぶは、品種によって極早生・早生・中生・晩生・極晩生など、咲く時期に遅い早いがあります。
頼成の森では、いろいろな品種を植えてあるので、一面を埋め尽くすお花畑にはならないのですが、最も咲きそろう見頃になるのは6月中旬と思われます。

車でお越しの方は、7日まで今しばらくお待ちください。

本日の状況
早咲き品種の多い1号田、法面の除草作業中です。

2号田から奥の状況




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愛を持って自然を撮る

2024年05月26日 | 紅葉
爽やかに晴れた本日、イベント「ネイチャーフォト教室」を開催しました。

講師は富山県写真家協会の野崎会長と柴田さんにお願いしました。
お忙しい中ありがとうございました。

まず30分ほど研修室で講義です。
シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正などの基本のほか、
・アングルを変えてみる
・アリの視点、鳥の視点で撮ってみる
・背景で写真は変わる
・目をとめたところに発見がある
・生き物たちを愛を持って撮りましょう
・四季、天候、光の変化を新鮮な気持ちで楽しみましょう

野崎会長から様々な暗示を受け、新鮮な気持ちで自然の中に飛びこみます。


普段ならなんでもないクモの巣も、本日は七色に輝く美しき被写体

なにしろ、暗示にかかり新鮮なので、
もう少しで開くネジキの花もいつもより綺麗に見えます。
さらに、いつもなら見逃すものも目に入ります。
これは何だろう、見たことない、花?
ところがどっこい、ツクバネウツギの花が落ちたあとの萼でした。
「ガクッ」会長得意のダジャレも聞いたような気がします。
5枚の萼の下が果実で、萼を羽根つきの羽根に見立て、衝羽根でツクバネウツギ、ひとつ勉強しました。

池ではスイレンが咲き、トンボが飛び、カナヘビが日向ぼっこ
真ん中には、かわいらしいカメラマンも登場、
自然を一杯吸収してたくましく育ってね、将来楽しみです。

(おまけ)
キリンを彷彿させるモウソウチク
下を向いて歩いていても気付くホオノキの存在

本日は子供のような新鮮な気持ちで自然を見つめ直すことができました。
参加の皆さん、また良い写真を撮りに来園下さい、お待ちしております。
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黄色い花

2024年05月20日 | 紅葉
この時期黄色い花が目立ちます。
森林科学館周辺で見かけた黄色い花を拾ってみました。

ニガナ
舌状花が5~6枚のものがニガナ
8~11枚のものが亜種のシロバナニガナ(黄色はハナニガナ)
とのことですが、見分けつけがたいものもあります


ブタナ
ヨーロッパ原産の帰化植物、首の長~いタンポポ


イワニガナ(ジシバリ)
ジシバリは茎が地面を縛るように覆うことから

コナスビ
萼と果実が小さいナスのようだそうです

コメツブツメクサ
ヨーロッパ原産の帰化植物、カマキリを添えて

ハハコグサ
春の七草の「ゴギョウ」

ウマノアシガタ(別名キンポウゲ)
昔、馬に履かせた藁の馬沓が花に似ていた・・・他諸説あり

イヌガラシ
アブラナ科、食味はカラシのような辛みありとのこと

花の多くは昆虫などを介して受粉する虫媒花です。
春にいち早く活動し始めるアブ、ハエ類などは黄色に敏感のようです。
この結果、黄色の花の植物が次世代に子孫を残し今に至るようです。

そう言えば、花しょうぶの花弁の基部も黄色。
この黄色がネクターガイド(蜜標)といわれ、ハナバチなどを吸い寄せます。
昭和のオヤジが赤ちょうちんに吸い込まれるごとく。
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