珈琲で癌にならないとかボケないとか一日三杯飲むとより健康になるというような
珈琲と健康の記事が新聞や雑誌に載るのはよく目にします。
先日もわざわざ雑誌の記事をコピーして送ってくれたお客様がありました。
最初はボケないとか癌になるリスクから遠ざかるという普通の今まで見たものでした。
こういうのは業界ネタで根拠になる論文とか確かにあるのですが、どこにでも御用学者と
いうがいて利用するのは世にある常です。
それでも珈琲通とか珈琲好きの人は喜んでこの手の記事にエールを送り、自分はそんなことは
端から知っていたよと自慢します。
今回の記事は一日三杯飲むことにより病気のリスクが遠ざかるというものから始まり、後半には
珈琲を淹れるという行為自体が健康に良いという新しい切り口となっていました。
つまり、珈琲豆を選ぶ、挽く、ドリップするという一連の行為が全てマインドフルネスになり、
瞑想と同じで呼吸が落ち着き、血圧が下がり、癒されるとセットになっているのだというのです。
ここまでやると何か自画自賛過ぎて鼻白んでしまいますが、ジョギングブームが起きた当初も
ランニングヨガとかランニング瞑想といったものが現れました。それと同じです。
なんでもよいものをくっつけてさらに良いですよと言っているだけです。
こういうのは検証のしようもないですし、端から反対する人もいないので言ったもん勝ちなのです。
この記事を読んでドラマ『ハンニバル』の食事シーンを思い浮かべてしまいました。
食事というのは哲学を絡めるとこうも美しくなるというドラマシーンですが、まさに
それです。
珈琲に哲学も似合うでしょう。でも、瞑想は果たしてとやはり思ってしまいます。
これは試飲の時にでも話し合いましょう。
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