King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ゼロ金利

2008年12月18日 15時51分44秒 | 日々のこと
日本がかつてゼロ金利に踏み切った時には、これで
やるべきことは全てやったというなりふりかまわない
出し切った感がありました。

しかし、それは世の改革開放とか小さな政府とか、規制緩和
などという流れの言葉の下で、銀行もこうも変わるという
感じでしたが、実際には貸しはがしとか無理な資金回収など
巷の銀行は自分たちの身の保障を必死に探していたのでした。

中央銀行のゼロ金利は、これはまさに銀行業務の停止みたいな
もので、金利を課さずに金を動かしてどこでもうけているのか
不思議に思いました。当時、多くの銀行が資金不足から公的資金を
注入するという国が金を貸すような事態になり、会社の社長が
自分の金を会社に融資するような危なさを見せました。

日本の金融機関は海外の金融機関より、傷が浅いといいます。
今は、その世界的立場を利用して金利を上げて世界的にあまって
行き場のない投資マネーを呼び込んだらどうでしょうか。
そうすれば、かつての台湾や上海のように不動産市況も活況を
呈して景気も回復するでしょう。

世界に同調して、同じ坂道を選ぶ必要はないのです。
いまや空前の株安で、株式投資を始める人には願ってもない
チャンスだといいます。同様に債券市場も起債がないことから
優良そうなものはすぐに売れてしまいそうです。とにかく国債
などの安定債権でも金利が2%もないといいますから、安定した
投資先として、もっと売れてもいいものですが、まったく売れない
そうです。

もったいないことに個人の金融資産は、金利のほとんどつかない
銀行にあずけっぱなしになっているのです。そして、その銀行は
投資先がなく、毎年巨額の国債を買い続けているのです。かつては
より高い金利の消費者金融に大口出資していましたが、それもなかなか
成績が振るわず、保険会社も満足に投資成績が上げられないなど
投資不全が続いています。

こういっただぶついた投資先をまず作ることが景気浮揚の鍵に
なるのに、目先の選挙に向いた政治家の政策には無駄に国の借金を
増やす政策ばかりです。本当に景気対策をするのなら個人に金を
ばら撒いていたのでは、何にもならないのです。企業を直接投資に
向かわせるものでないと、雇用もままならないし、個人消費など
上がろうはずもありません。

毎日聞くニュースでは、派遣社員がホームレスになるとかどこが
どれだけ首を切るとかそんなものばかりです。九州の自治体が
企業を誘致した責任上雇用を創設すると市で臨時採用の枠を作ると
いうニュースがありましたが、これもきれいごとです。たった30人位
雇ったところで、何千人も職を失うというのに、その人達をどういう
基準で選ぶつもりなのでしょう。

まさかくじ引きでしょうか。正に宝くじにあたるような幸福な
人が数十人ということですが、それもせいぜい数ヶ月か一年では
本当にごまかしもいいところです。安くて使い捨てにしていいような
雇用形態を容認した政府の責任は重いです。そういう臨時雇いや
パート的な雇用者には高い賃金制度を課して、より安定した雇用を
創出し、今悲鳴を上げている介護従事者にはより高い賃金体系を
モデル化して国の保険制度なり、介護システムを作りなおす時です。

医者不足や医者が過労死してしまったり、離職してしまう今の
システムは、せっかく医者を作っても医療現場になじまないもので
税金の無駄になっているのです。まだまだ無駄な税金が使われて
いて、庶民はただ税金のとられ損になっています。やっと政府も
認めた埋蔵金など特別会計の闇も天下り先の特殊法人も直さずに
その特別会計だけ取り崩していいのでしょうか。内閣支持率が
がた下がりでも、それを利して何かしようという野党もいない
正に閉塞感強まる年の瀬になりました。
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