King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

バスケットの季節

2024年06月23日 11時53分22秒 | 珈琲

インドネシアの豆がケニアの豆を抜いて高値になりそれでもみんなマンデリン好きをやめないという状況ですが、これは二つの側面があり注意が必要です。
クィーンスマトラとかガヨマウンテンは所謂マンデリンとは違います。従来のマンデリンというのはスマトラ方式と呼ばれる精製方式で早くから実を脱穀してミューレージの状態にしてさらに脱穀と乾燥時間を短くするインスタント的なやり方をします。最近はこの方式の豆は少なくなる傾向で普通にウオッシュドと呼ばれる実を洗って落とす方式になり、さらに味の良い高品質の豆のためにハニー製法と呼ばれる果肉を付けたまま乾燥する方式がとられます。クィーンスマトラはパルプドナチュラルと呼ばれる方式で非常に芳しい香りをもつ豆です。
ケニアも15年ほど前は1300円ほどでしたが非常に味が良いのが認められ元々少ない輸入量がさらに少なくなり値段は倍となりました。それと同じような道をたどりインドネシアは中国が4倍の買付をして中国国内やタイベトナムのコーヒー産地は中国のドリアンブームという事情に産地はコーヒーを作るのをやめ他の作物にするという作付け変換により需給バランスが崩れそこに干ばつやら洪水やらで非常に収穫量が減少してしまうという事態があり、さらにインドネシアは中国に買われた結果ケニア抜きになったわけです。
梅雨入りして肌寒いような日も増えた今ごろはじっくりと珈琲らしい苦味があってこくも深いそんな珈琲ではないでしょうか。
そんなこくというところは焙煎の仕方とかでも変わってきて、それなのに焙煎方法は一年でほぼ同じ焙煎業者さんの方が多いのです。
電気の焙煎機の人は焙煎時間はこだわるものの一度設定するとほぼ調整やら機械をいじることなくとにかく一定の時間で焼き上げるというのをバイトでも素人でも人任せでただスイッチをいれるだけというのが多いようです。それでも焼けるほど今の機械は性能が良く中にはパソコンと繋がっていて自動で焼けたりします。
そんな色々誤解や思い込みなどで味等は人の感じていることのあやふやさから発しておりそんな頼りないものに寄り添い本来のものを感じてほしいと思いますがどうなのでしょう。
昨日のバスケット練習ではまた最後のモールでこう蒸し暑くなるとバスケットの季節といわれなにか非常に印象に残り、最後またコーチとはなし結局先週の話はとわだかまっていたことに触れられたのですが結局そのままでなんかすり抜けてしまったような感じでさらに話しは続きということになりました。さて、良いのだろうか。
とにかく苦味が多い豆が最近多くラインナップしていますが、クリスタルマウンテンはそのまま爽やかに甘く値段では他の豆に抜かれましたが味の良さはそのままです。同様にフルーティーで華やかなイルガチェフやエスプレッソレディもそのままの味です。癖のある嫌気発酵の豆まであるのですからきっとあなたのお気に入りの豆もあるはずです。


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