新型コロナウィルスの影響で市民生活も世界の経済もガタガタな今、
せめて自宅でくつろぐために珈琲だけは欠かせないものと日々豆を焼いて
いますが、今年は冬が小雪に暖冬とこれもまた今までにない冬でした。
一月からスキーに行ってももうすでに三月の終わりの頃のスキー場のような雪で
どこのスキー場もガラガラでした。
それに加え、コロナウィルスの蔓延で中国の春節の団体から卒業旅行の若者まで
旅行業は大打撃となってしまい、つぶれるスキー場や旅館の報も聞かれました。
政府は学校を春休みまで閉鎖するように要請し、休業補償も非正規社員にもすると
言っていますが、もはや個人事業主や旅館などは潰れている状況なのにそういう
個人の影響などは非正規労働者より軽く見られているのです。
そんな身につまされる縮こまった年度末となり、いっそ雪山に避難したい様な欲求に
かられますが、せめて自宅でくつろぐために買いにみえられるお客様に応えるべく
豆焼に専念しようとしています。年度末なのでやることは山積し、熊木の片づけや
現在の相生の庭の整備とか手を付けなくてはならないことやできていないことは
多いのです。
そんな中、それでも季節は確実にすすみ、街中のあちこちの梅林は満開で、早咲きの
桜のある所はもう満開になっています。
夜走るとその花々の香りが怪しく香り季節の変わったことが肌で感じられます。三月に
なり氷点下に下がることもなく昼間は暖かくなっていますが、まだ風は冷たく、昨日の
雨も秩父の山間地では雪で、山の頭を白く変えています。
今年は一月からずっと三月のような温度でしたが、やはりこの季節のブレンドは『早春賦』
です。
味の変化や由来についてはご来店の時に説明させていただきます。
この移り変わりの季節にふさわしい味になっています。気になる方は早春賦の歌詞を
思い浮かべてみてください。動画サイトにも歌があります。それを聞いて飲めばなるほど
いう感じになると思います。