高砂ユリは繁殖力が強い事で知られています。
数日前、国道沿いの空き家に、背丈が30㎝位の高砂ユリが
所狭しと繁茂しているのを見かけました。
百合は花姿が美しいので雑草の中で咲いて居るのが不思議な光景に見えます。
かなり以前の事になりますが、高知県立牧野植物園に行った事があります。
博士ゆかりの植物を中心に、2010年春にオープンした温室や、
東洋の伝統園芸植物が見られると言う事で、楽しみに出かけたのですが・・・
野外の植物園は至る所にタカサゴユリが繁茂していました。
当時、タカサゴユリが猛烈に繁殖する事を知りませんでしたので
牧野博士の意図的な栽培かと解釈していました。
ウイキペディアによりますと、タカサゴユリ(高砂百合)は台湾が原産で
大正12年に観賞用として日本に輸入されましたが、
繁殖力が雑草なみに強く、あっという間に野生化し、
ほぼ日本全国で見られる様になったと解説されています。
和名は琉球語で台湾を意味する「タカサング」に由来するとのことです。
うつむき加減に咲いている姿が寂し気に感じられます。
タカサゴユリの反対側には、秋海棠も繁茂していました。
この家は、かなりの年数放置されている印象です。
雑草がぼうぼうの様子も寂しいですが、
季節の花が咲いて居る様子はもっと寂寞感があります。
秋海棠のオバナ
秋海棠のメバナを見たのも久しぶりです。
メバナは花被片基部に三角錐状の子房がある のが特徴ですが
若い秋海棠の株には花芯の真ん丸なオバナが、俄然多く見られます。
この秋海棠は、メバナがイッパイ見られるので古株だと思われます。
ネギの花
イヌゴマ(シソ科)
スペアーミント(シソ科)
ヤブガラシ(ブドウ科・ヤブガラシ属)
サオトメカズラの種
当然ですが、皆、繁茂が大好きな植物ですから
放置しておけばご想像の通りになります。