★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

洋スミレとツマグロヒョウモン蝶

2022-10-11 11:18:59 | 我が家の庭


我が家の庭で、数日前から、ツマグロヒョウモン蝶の♂と♀が2~3頭、
ヒラヒラと飛び交かっています。


ヒョウモンチョウの♂の尾翅の裾は、綺麗な空色をして居ます。
まるで羽化したばかりの様に綺麗です。
ヒョウモン蝶はスミレが食草と聞いています。
何処からか飛んで来て、かなりの株数、庭のあちらこちらに根付いています。


ツマグロヒョウモン蝶の♀が洋スミレの傍に降り立ちました!





   ヤマトシジミとニュアミス




もしかしたら、葉裏に産卵して居るかも知れないと・・・
♀の蝶が飛び去った後、一枚一枚、ハート形の葉裏を調べたのですが・・・・
残念ながら卵は見つかりませんでした。


ところが、偶然ですが、葉裏を観察していて、洋スミレの葉の根元に
沢山のスミレの閉鎖花を見付けました。
この蕾状の閉鎖花は、花被(かひ)片が開かず、蕾のまま自家受粉・自家受精します。


葉に手が触れた振動で、閉鎖花が次々に3開して行きました。
種の飛散は瞬間に終わるので、なかなか目にする事が出来ませんから
とてもラッキーでした!


種が飛散した後には、3裂した花被片だけが残って居ます。
種は庭のあちらこちらに飛び散り、グランドカバーの様に増えているのですが
ツマグロヒョウモン蝶の幼虫らしきを見た事がありません。
もしかしたら、ツマグロヒョウモン蝶は、
洋スミレは食草として好みでは無いのかも知れません。

 

        春先のパピリオケアナの群生の様子。(2022.4.23写)

ツマグロヒョウモン蝶は成虫’では越冬はしないそうですが
直ぐ近くで擬態して居る様にトレリスや丁子草の長い種に停まっている
か細いオツネントンボは、この成虫の姿で冬を越すそうです。
(年を越すので越年の名に繋がっているそうです。)






庭の花達

2022-10-07 08:11:38 | 我が家の庭



遅れてばかりのblog投稿です。
9月の中旬から我が家の庭一面に金木犀の芳い香りが漂い始めました。
他のblog友さんの処で、すでに拝見しているので珍しくありませんが
今年は開花の時期に雨が降らなかったので、例年より花付きが良い様に思われます。
金木犀は雌雄異株で、日本の金木犀は雄株ばかりで、実を見る事は無いですが
中国では普通に見られるそうです。
★ネットから金木犀の種の写真をお借りしました。

    


親指の2倍ほど太っている今年最後と思われる茗荷。

ヒヨドリジョウゴの花。(ナス科)  赤い実 2019.12.16写


           
       シモバシラ(シソ科)   氷結しているシモバシラ 2019.12.28写

花オクラ・トロロアオイ(フヨウ科)

花オクラの実


チロリアンランプ・ウキツリボ(アオイ科イチビ属)
赤い筒状の部分がガクで黄色いスカートの様な部分が花です。


チロリアンランプは南アメリカ南部原産の半常緑低木です。
冬季・部屋に囲って置けば信州でも越冬します。
岩木山に初冠雪があったとニュースが伝えています。
そろそろ家の中に入れなければなりません。


秋海棠(シュウカイドウ科)は雌雄同株ですがオバナがかなり早く咲きます。
三角の子房が在る花が遅咲きのメバナ。


メバナの花芯・後方は雄花の花芯。

      
             
         オバナの花芯は真ん丸で愛らしい!



クレマチス・アロマチカの種   アロマチカの花姿  2022.5.28写


オータム花火

2022-10-05 08:51:22 | 花火
   

掲載が、かなり遅れてしまいました。
諏訪湖でのオータム花火が打ち上げられる予定の
お彼岸の連休は生憎台風15号の襲来で、天候の悪い日が続きました。
花火は、雨の日でも風が強くても予定通り打ち上げられます。
記憶では、数年前に、開催中にゲリラ豪雨に見舞われた時には
観客への配慮から中止になった事が在りました。




台風の影響で、上空では強風が渦巻いており、向かい風の時には
火煙が邪魔をして、綺麗な色合いが鮮明に写らなかったり、
火薬玉の破片が降って来たりしました。
写真をご覧になって風向きをご想像下さい。










観客の少ないオータム花火のフィナーレの花火には会場から拍手が起こりました。
これで、今年の花火大会はすっかり終わりです。
湖岸は既に涼風を通り越して肌寒く、
ダウンのベストを着用して居る人をちらほら見かけました。
映画『百花』ではどんな風にオータム花火が紹介されるのか楽しみです。



小さな花壇

2022-10-03 08:19:23 | 季節の花
その昔、高島藩のお殿様が、柳並木を散歩していると背中に虫が入ったそうな。
とても、虫が苦手なお殿様は、即、柳並木をケヤキ並木に替える様に
家来に命じたと言う逸話が残されています。



現在、お殿様の命により植え替えられた伝説のケヤキ並木は立派に成長して
その根元には小さな花壇が作られています。
この花壇は、花が好きな人が1年間、1区画を市から借用して
自分の花壇として管理し、使用出来る場所になって居ます。
植えられている花は小型でケヤキの生育の邪魔にならない様に配慮されていて
歩行者の目を楽しませてくれています。

ハツユキカズラ・キョウチクトウ科

スカエボラ・クサトベラ科

ルリミゾカクシ・キキョウ科

ムラサキベンケイソウ・ベンケイソウ科

コヘンルーダ・ミカン科

イヌハッカ・シソ科

ナデシコ・ナデシコ科

キバナのコスモスとツマグロヒョウモンの♀



ゲンノショウコ・フウロソウ科



10月のカレンダー

2022-10-01 07:46:59 | 水彩画
気候不順に翻弄された9月も終わり、今日から10月ですネ。
残暑が厳しい地方もありますが、衣替えの日でもあります。
衣替えは、実に平安時代から伝承されて来ている習慣だそうですが
地球温暖化で、少し様相が変化している印象を受けますが
和服では、今でもこの衣替えのしきたりが重要視されています。
着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)等があります。
私は、現在殆ど和服を着用しなくなりましたが
和服を着用して居る時にはこの習慣を遵守しておりました。


   


★パソコンで水彩画を描かれますミスター靖様より、
 10月のカレンダーを送って頂きましたのでご紹介します。
 モチーフは、広大な朝霧高原の一角に位置する田貫湖(タヌキコ)です。


シロハギ(シロバナハギ)

2022-09-15 08:50:47 | 季節の花


高島城公園内の池の縁にシロバナハギ(マメ科)がしな垂れて咲いて居ます。
シロバナハギはミヤギノハギの変種で
葉の脇から長い総状花序を出し、白い蝶形の花を付けています。 







また回遊式庭園の石組みの間からは絶滅危惧種のオオアカバナ(アカバナ科) が
沢山の長い種子を付け、一部炸裂して種が飛散している様子も見られます。



             

これだけ沢山の種が何処かで根付けば、
絶滅危惧種でなくなるのもそう遠い話では無い気がします。


公園内は、ゴイサギやダイサギ・アオサギの幼鳥が巣立って久しく、
けたたましくうるさかった鳴き声は全く聞こえず、秋の静寂が漂って居ます。


気の早いサオトメカズラや野葡萄の実が色付き始めています。

ノブドウとサオトメカズラ

ノブドウ

コムラサキ(クマツヅラフジ科ムラサキシキブ属)


シロミノコムラサキ (クマツヅラ科ムラサキシキブ属))

イヌタデの群れ


アキアカネ(?)



アメリカオニアザミ

2022-09-13 09:45:17 | 季節の花



アザミは多種に分類されていて、正確な固有名前が判断し難い植物だと思います。
私の近くでは、ノハラアザミやノアザミ
八ケ岳に多く見られるヤツタカネアザミ等が見られます。
環境によっては、かなりの背高に成長しているアザミも見かけるのですが
今回出会ったアザミは見るからに恐ろしい棘が植物全体を覆って居り
草丈は1.5m~2m位もありました。
花の大きさは普通に見かけるアザミの花と変わらないのですが
花が種になって飛散しようとしている種毛の凄いのにビックリ!


以前、出会ったキバナムギナデシコにも勝るとも劣らない大きさなのです。
ネットで調べてみると、特徴が在るのでアメリカオニアザミとすぐに名が判明
しました。







恐ろしい事に生態系被害防止外来種 である事も判明して、
異常な種の出来方が頷けました。
皮肉にも、青い空に向かってキラキラと輝きながら種毛が飛散して行く様子は
綺麗に輝いて見えます。













諏訪湖オータム花火

2022-09-11 08:11:53 | 花火




サマーナイト・ファイアーフェスティバルで
今年の諏訪湖での打ち上げ花火は見納めかと思って居ましたら
東宝映画『百花』の公開を記念して諏訪湖オータム花火大会が行われています。







日程は下記の通りです。
ご覧の様に、スターマインも打ち上がります。
打ち上げ時間は20時30分から10分間だけですが
土日・祝祭日も含めて5日間打ち上げらる予定です。

9月9日(金)  9月10日(土) 9月17日(土)
9月23日(金)   9月24日(土)



百日草

2022-09-09 10:59:10 | 季節の花


この時期、何処でも見られる百日草、全然珍しく無いのですが
郊外の畑地の縁に植えられている百日草は背丈が1m以上もあります。
園芸種の百日草でしょうが、こんなに背高の百日草を見るのは初めてです。
花は背丈に養分を摂られるのか、公園で見る百日草より、少し小ぶりに感じます。









畑地は、家庭菜園らしく、ナスやパプリカなどが植えられていますが
百日草の垣根の背丈が高いので作物は良く見えません。
百日草にはイチモンジセセリやツマグロヒョウモンが吸蜜に飛来しています。
特に、イチモンジセセリは数多く、花に近付くと花から湧き出る様に飛び立ちます。








ツマグロヒョウモンの♂でしょうか?
翅が少し痛んでいます。


一瞬ですがシソの葉にツマグロヒョウモンの♀が飛来しました。


隣接している道端にはカタバミの自生地が在り
此方も近付くと一斉にヤマトシジミが飛び立ちます。
ヤマトシジミの飛んでいる時の翅は明らかに空色で美しいのですが・・・
葉に停まると翅を閉じてしまって・・・写真を写したくて根競べをしたのですが
開いた状態の翅を見せてもらう事が出来ませんでした。

2020.6.16(写)

アレチウリ

2022-09-06 16:10:09 | 季節の花


夏が終わりを告げる頃、いたるところにアレチウリが繁茂して
既存の植物を覆い隠している様子が見られます。
河川沿いのニセアカシアの幼木全体をアレチウリが覆い尽しています。



アレチウリは日本の侵略的外来種ワースト100で
諏訪湖に流入している河川沿いでも、ご多分に漏れずアレチウリが大繁茂して
既にトゲトゲの小さな実が見られます。


                              
        
アレチウリは雌雄同株ですが、観察してみると
オバナは花柄が少し長めで、メバナより少し早咲きで単独で咲き
メバナは薬玉状に集まって咲いて居るので、雄花と雌花の違いが直ぐに判断出来ます。
また、薬玉状のメバナを横から見ると花のすぐ下に子房が見られます。


単独で咲いて居るアレチウリのオバナ。

中心部分にメバナの蕾群が見られる。

アレチウリのメバナ群



河岸は強風が吹き抜けるので、他の植物に巻きついている蔓も半端ではありません。
吹き飛ばされない様にしっかりメバナをガードしています。



蔓が絡まれたアキノノゲシは花が上に伸びられません。

コセンダングサ(キク科)すぐ傍にアレチウリの葉が見えています。

ショクヨウカヤツリ(カヤツリグサ科)
まもなく、全体を覆いつくされるでしょう。


草刈の作業員さんの配慮で除草をのがれたミソハギ。
周辺のアレチウリは除草されていました。


オニタビラコの茎がアレチウリの蔓に絡まれて、
花の上部は上に伸びられず、舗道に倒されています。
川沿いを歩けばアレチウリの荒行は枚挙に暇が在りません。
アレチウリは蔓にも茎にも細かい棘が密生しており、
草刈の作業員の方々も苦戦しておられました。
広範囲に繁茂したアレチウリは、廃絶が難しい植物だと実感します。