八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。



──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
昨日の日曜日、散歩の途中にふと街角の掲示板のポスターを見て、北大路魯山人の陶芸展が最終日と知りました。幸い夕方6:30までに入れば見られるので、出掛けました。場所は街中の甲州街道沿い、八王子市夢美術館です。
この美術館には粋な計らいがあって、“着物で来場した方は入場料が半額”という特典があります。普段着の着物があったので、襦袢でなくスタンドカラーのシャツの上にウールの着物を着て出掛けました。
魯山人は初め書家、次に篆刻(てんこく)家という経歴があるので、陶芸の作品にも文字が書かれてある作品がありました。書体は隷書と篆書です。文字に個性がよく出ていました。笠間日動美術館コレクションの「紅葉絵鉢」も紅葉の色が葉それぞれに違っていて見入ってしまいました。
魯山人は、「食器は料理のきもの」と語っていたそうで、どのようにしたら料理を美味しく食べられるか、を考えて陶磁器を作成したのでしょう。40歳を過ぎて陶芸家になりましたが、作品数は10万点を超えています。
魯山人没後50年、魯山人の宇宙に浸ることができました。

▲魯山人の陶芸展のパンフレット。昨日が最終日で、展示を見ることができた。
八王子市夢美術館 http://www.yumebi.com/
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先週の29日、五代目、三遊亭圓楽師匠がお亡くなりになりました。落語家として一番尊敬していた師匠だけに、つらいものがありました。「笑点」のテレビ番組を放映している日本テレビは、今朝も圓楽師匠の映像を流していました。
「八王子寄席」という小さな寄席の会が、私が高校、大学生くらいの時にあり、店の裏にある「見番」(けんばん、芸者さんの手配をする事務所)の二階大座敷で、年に3回、生の落語を聞いていました。200人くらいの寄席ですからマイクなどは使いません。
ある時、圓楽師匠が来てくれて、落語の合間に質問時間があり、私は手を挙げて師匠にこんなことを訊きました。「星の王子様は、どんないきさつで名乗るようになったのですか?」
当時、昭和50年前後でしたが、それでも師匠、「古いことを言いますね。」とおっしゃった後、「電車に乗っていて、ふと隣の女子高生を見ると『星の王子様』を読んでいた。私のような不男が星の王子様を名乗ると面白いと思った」と答えてくれました。
その後、昭和55年頃、また師匠が「八王子寄席」にお見え下さり、その時の演目が「浜野矩随(のりゆき)」(下段にあらすじ)でした。この話を聞いて私は正式に印判師(はんこ職人)の道を目指そうと思うようになりました。ある意味、圓楽師匠のこの落語で人生の仕事を決めたと言ってよいものです。師匠の真に迫る演技に涙したのを覚えています。その後、20年以上経って、浅草で「余一の会」(よいちのかい、月末の31日の落語会)で再度師匠の「浜野矩随」を聞き、同じ感動を覚えました。私にとって、最高の落語です。「落語事典」(弘文出版)を紐解くとこの演目は、現在、圓楽師匠の独壇場となっている、と書かれていました。
「天国でゆっくりお休み下さい」と申し上げたいです。でもやはり、落語好きにせがまれて一席、話すのでしょうか。ご冥福をお祈りいたします。
※「浜野矩随」(はまののりゆき) 講談からきた話。浜野矩随という金属彫刻師、父親は名人だったが、腕が下手で父の死後得意先からどんどん見放され、若狭屋だけが下手な作品を買ってくれた。その若狭屋にも、母親にも「死んでしまえ」と言われ、矩随は一心不乱になって観音様を彫る。これを若狭屋に持って行くと、まだ父の作品があったのかと三十両で買ってくれた。これが矩随の作品と聞いてびっくり。これをきっかけに矩随は開眼して名人と言われるようになった。矩随の作品を買い求める人の列が、新橋から品川までできたという。

▲朝日新聞、10月31日の紙面より。師匠の笑顔がすばらしい。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
おとといの20日(火)、ファンモン(八王子出身)の八王子ロケがありました。ロケ地は、私の店から路地を隔てた、すぐ東となりのうどん屋さんでした。
午後3時過ぎから、20代から30代くらいの男女(主には女性が多かった)が店の前や道路の反対側に集まり始めました。立っている人に訳を聞いてやっとファンモンのロケだと分かりました。
翌朝、道路の掃除の時にうどん屋さんのマスターと話をしたら、ファンモンが常連客で、しばしば来店するとのこと。この日は、テレビでDJの人が「これから八王子にロケに行きます」と言ったので、追っかけのファンが集まってきたそうです。人数は少なくみても20人以上はいました。
八王子ロケのテレビ放映日は、11月15日(日)PM11:30~ 日本テレビ「MUSIC LOVERS」の番組の中だそうです。

ファンモンの通う店。武蔵野うどん「たまや」さん。“きのこ汁うどん”、“肉ねぎ汁うどん”が売りです。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
ティシュペーパーを取った瞬間に、愛用の時計ベルトがプツリと切れました。時間が夜の8時を過ぎていたので翌日にとも思いましたが、テレビ宣伝で有名なYバシカメラなら9時まで開いているのを思い出し、出かけてみました。
時計売り場があることはわかっていましたが、切れたベルトの修理といったサービスまで家電量販店で対応してくれるのかな?と少しばかり不安でした。行ってみると価格は定価の半額、取替えの手数料はかかりませんでした。初めてのことでしたが、番号を書いたプラ板をもらい、2~3分待つと「○○番さん、出来上がりました」という声が掛かりました。
出来上がっている商品を多く売るだけでなく、小さなサービスにも対応してくれたYバシカメラさんには少し嬉しさを感じました。

▲突然にプツリと切れた時計のベルト

▲2~3分で牛革の新ベルトに変わった。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今日、13日(木)から夏休みのお店をちらほらと見かけます。私どもの印鑑、ゴム印の業界も問屋、メーカーとも12日(水)~16日(日)が夏休みです。今年、当店は14日まで営業です。
毎年、この時期は夏休みとともに15日の終戦記念日を迎えます。もう5~6年前でしょうか、カミサンの実家(武蔵野市)に夏休みで遊びに行き、お昼ご飯に近くのファミレスに入りました。息子が注文したのが“お子様ランチ”。出てきたお子様ランチに小さな日の丸の旗が立っていました。戦争の時にはこの日の丸のために多くの先人たちが戦い、尊い命を散らしました。家族団らんの中のお子様ランチとファミレスの周りの静かな郊外を見ながら、平和に感謝したことを思い出しました。その時、こんな俳句を作りました。
終戦忌 お子様ランチ 日章旗 東(とう)
あさって、15日の終戦記念日、正午、戦没者に1分間の黙祷を捧げ、当たり前になってしまった平和への感謝の念を新たにしたいと思います。
(あさって、15日のブログはお休みにさせていただきます)
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明日から八王子まつりが始まります。私の店のある南町という町会は、祭礼用の山車を保有していて、神輿でなく山車の曳(ひ)き回しをしています。山車は江戸時代から曳き回しをしていましたが、明治30年の八王子市街地大火で焼失、明治39年の建造の山車を現在曳いています。(この時代には、私の祖祖父、初代が楽善堂の商売をしていました。)今年の祭礼には19台の山車が出ますが、この中で八王子市の重要文化財に指定されているのは12台です。
祭りの草履が古くなり昨晩買いに行きました。普段にも草履を履くことも多いので痛みが早く来ました。祭りに履く草履は、坪下がり(つぼさがり)といって、前の鼻緒を止める位置が踵(かかと)の方に下がっているのを選んで買います。足のつま先から前が少し出ている感じに見えるのと、踵が草履よりもやや出ている感じに履くのが粋な履き方です。
私にとって八王子のお祭りは、お正月と同じくらい晴れ(和風のフォーマル)の行事、儀式といってよいでしょう。

▲鼻緒の白いほうが“坪下がりの草履”。鼻緒が濃紺の草履と比べると、坪(前の鼻緒を止めている部分)が後ろに付いている
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早いもので、今日から葉月、八月です。といっても、東京地方はギラギラするような日照りがありません。
先日、墨田区の両国で同業のはんこ屋を営業している師匠、小川瑞雲(ずいうん)先生の店に暑中お見舞いの挨拶に行って来ました。毎年、7月と12月に挨拶に行っています。よく言われている盆暮れの挨拶です。軽少のもので、師匠の好きな日本酒と、奥さんに和菓子というパターンが定着しました。今回は酒屋の筆ペンで短冊に「暑中お見舞い」と名前を書きましたが、「字がうまくなったな」とお世辞半分かもしれませんが、褒められました。
20分~30分くらい、身の回りや世間話などして帰ってきます。印鑑彫刻技術で現在の私を作ってくれたのは、師匠です。そんな意味で「ルーツ」への感謝と挨拶、忘れないでいたいと思います。
通常のご挨拶の帰りは、隅田川、両国橋(3年間の修行時代にバイクでよく渡った思い出の橋)を歩いて渡って、次に神田川は柳橋を渡り、浅草橋の駅まで歩きます。今回は仕事が忙しくこのゆとりが無く両国駅に直行したのが、少々残念ではありました。
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昨日の読売新聞の朝刊「編集手帳」の欄に「相撲取りの珍名」の記事が出ていました。お読みになった方もいらっしゃると思います。12日(日)からの名古屋場所で、三段目(力士の階級)に「右肩上り」という四股名(しこな、相撲取りの名前)です。番付も景気も右肩上りになることを願って、「右肩上り」関の師匠が命名したそうです。
新聞記事によると、明治の昔には珍名の四股名があって、「自動車早太郎」「新刑法源七」といった、時代、世相を反映した名前があったそうです。
日本人の姓も約29万姓あるので、珍名さんもかなりあります。またの機会にご紹介させていただきます。

▲五月場所に両国国技館でもらったミニパンフ。
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お早うございます。。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。サマータイムのように今朝は5時に目が覚めました。4:00代でもう明るくなってきています。
先週の日曜日、「父の日」に家族からプレゼントをもらったので、明日の日曜日の夕飯にお礼でお鮨を食べてもらうことにしました。と言っても高級なお店に連れて行くのも無理そうなので、宅配にしました。たまたま20%の割引のチラシが宅配されていました。前日までの申し込みなら更に5%値引きと書いてあったので、昨日、早々と電話をしました。
日常の食事、家族全員が顔を揃えてご飯を食べる、ということがあまりありません。無理に誰かを待つよりもマイペースを優先させてもいいと思います。特に朝は、電車の時間もあってバラバラの時間が多いものです。
しかし、週に1度ペースくらいで同じ時間に同じものを食べながら、会話をする。こんなことが大切かな、と思います。理由はなんでもいいでしょう。今回は“Re 父の日”父の日のお礼、ということにさせてもらいました。

▲ポスティングされていたチラシ広告
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
一昨日は父の日でした。3人の子どもたち(大学一年の娘、高三の娘、中二の息子)からお洒落なストライプスラックスと半そでの白いボタンダウンシャツをプレゼントされました。毎年、アパレル関連のプレゼントをもらっています。買い物のアドバイスはカミサンがしているようです。たいしたことをしてあげられないのに、ありがたいことです。
父の日の意義。私にとっては「父親の自覚をする」ことです。日々、仕事に向き合っていると、子どもたちとどのように関わってあげられるか、ほとんど頭の中にありません。さらに今年の父の日に猛反省なのは、この日に宴会がありビールを飲み過ぎて泥酔状況で帰宅したことです。翌日カミサンに聞けば「みんな、顔を見合わせて無言だったよ。」とのこと。「家族から見られている父親の自覚」。こんなことを考えた父の日でありました。

▲店の近くのお宅で見つけた紫陽花の花
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