印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

英語版のYouTube動画を公開しました!!

八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

くりかえし符号 2 「ゝ」

2010年06月30日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

早いもので、今日、6月30日で今年も前半が終わり、後半の1年に動いていきます。
28日の月曜日から雨模様で朝の運動は、ジョギングでなく傘をさしての散歩です。

前回のブログで「々」の文字について書きました。「々」は漢字専用の繰返しの記号ですが、他に、ひらがなを繰り返す場合の「ゝ」とカタカナを繰り返す場合の「ヽ」があります。2つの記号とも、『JIS漢字字典』財団法人 日本規格協会刊行によれば「仮名または漢字に準ずるもの」の分類の中で「繰返し記号」と出ています。

例として、夏目漱石の小説の「こころ」が「こゝろ」と表記されたり、日常の文章で「そのまま」を「そのまゝ」と書いたりします。個人のお名前で印鑑の注文としていただいた場合、かなり前に「すゞ子」さんという仕事がありました。「すず子」さんの2文字目の「ず」が「ゞ」になっています。この字(記号)も篆書の辞書にはなく、「篆書の作風的な」字にするしかありません。今回は、ブログ用に下記のような印を作ってみました。

手書きで文字を書いていく場合には、「々」も「ゝ」も同じ文字を書く面倒さを減らすので、便利な記号ですが、ひとたび、キーボード入力ということになると、IMEパッドの手書き入力で文字を捜すので、返って手間がかかってしまうという、おかしなことになります。


▲篆書(てんしょ)の印、「すゞ子」さん、です。


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くりかえし符号 1

2010年06月25日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

このところ、朝の五時過ぎくらいに目が覚めることが多く今日も5:10過ぎに起きてリビングに行きました。中三の息子も試験勉強をするつもりらしく起きてきました。なぜかテレビのスイッチをオン、まだワールドカップサッカーの対デンマーク戦を中継していました。最後の10分くらいを見ていたら3点目のシュートを見ることができました。

「々」の文字について少し書いてみます。これは正式には文字ではなく「記号」です。『JIS漢字字典』財団法人 日本規格協会刊行によれば「仮名または漢字に準ずるもの」の分類の中で「繰返し記号」と出ています。今月の上旬に読売新聞のコラム「なぜなぜ日本語」にも「々」が取り上げられて「々」は「くりかえし符号、重ね字、踊り字(おどりじ)などと呼んで下さい」と説明されていました。「々」そのものには音読み、訓読みはありません。

印を作る職人として、「々」の記号を篆書でどう表現するか、これは書体によって違ってきます。一番多く使われている苗字は「佐々木」さんです。2番目にくるものは「々」ですね。
篆書(てんしょ)だと、繰返しの符号は漢数字の「二」の線の間が短くなったものを使います。
これで上にある文字と同じという意味になります。その他の書体の場合なら「々」をその書体に近い作風に書いていきます。「々」は『篆刻字林』に出ていません。前出の『JIS漢字字典』にあるので、おそらく日本で作られた字だと思われます。

篆書は文字を縦長に入れることで文字に躍動感が出せるので、佐々木さんの場合、「々」が短いぶんだけ「佐」と「木」が伸びやかに入れられるということになります。


▲これで「佐々木」さんです。
篆書の「々」は間の狭い横線二本です。


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父の日のプレゼント

2010年06月22日 | 店長のプライベート
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

一昨日の父の日、3人の子ども達から皮の財布をもらいました。毎年何かプレゼントをもらっています。アイデアの半分くらいはカミサンが出しているようですが、嬉しいものです。1枚のカードに子ども3人からのメッセージも書いてありました。自分自身が子どもの時には、ここまで父親にしてあげなかったのになあ、と思います。私の父親は現在86歳で健在、希望を聞いたら日本酒の四合瓶がいい、と言うので今年は上等の日本酒を贈りました。品物だけでメッセージはありません。

父の日のプレゼント、財布に増して嬉しかったのは、中三の息子が剣道の昇段試験で二段に合格したことでした。この日、付き添いで私も武蔵野市の体育館に行きました。写真は体育館の入り口にあった掲示です。朝の9時前に現地に到着しましたが、二段の昇段試験が始まったのは午後1:30過ぎでした。当日中に合格の結果がわかり、よい父の日プレゼントをもう一つもらえたなあと、思いました。

この息子がメッセージカードに書いていたことで、「お酒を飲みすぎないで・・・」という文章がありました。週に1~2回ペースのアルコールですが“飲めば飲みすぎ”が私の習性でもあります。父の日を『父親の立場を自覚する日』と位置づけるのも私には意味がありそうです。


▲体育館の入り口に出ていた掲示板です。
ワープロ文字でなく手書き毛筆が伝統を感じさせてくれました。


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異業種交流会、BNIに参加

2010年06月17日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日、16日(水)、朝5:30起床で異業種交流会に吉祥寺まで出掛けました。―世界最大の異業種交流会 BNI―という交流会で30名以上が集まっていました。朝、6:45の集合時間だったので普段より早起きになりました。ホテルの2階でバイキング形式の朝食を取りながらの、ミーティングでした。参加費は2000円です。

この異業種交流会、4月にホームページについてのセミナーがあり、主催会社の社長から「1度参加してみては?」と誘いを受けたのがきっかけでした。参加してみて一番に「ここが違うな」と気が付いた場面がありました。それは“リファーラル”といって具体的なビジネスの紹介をして、仕事の受注になっていることでした。つまり参加してその場で仕事をもらって会社に帰る人もいる、ということです。全ての参加者が受注するわけではありませんが、単に意見交流をしている会とは違うと感じました。1業種、1者のメンバーというのもこの会の特徴と思いました。

異業種交流会、吉祥寺ひまわりチャプター
http://www.bni-himawari.com/



▲会場となった、吉祥寺、第一ホテル


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楽善堂、『会議所だより』の記事に

2010年06月13日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

雨は降らないものの蒸し暑い陽気になりました。
毎月10日に発行されている「はちおうじ会議所だより」という商工会議所の情報誌に、楽善堂が掲載されました。「八王子 百年の老舗」というコラムで紹介されました。1899年創業、文字工房楽善堂というサブタイトルです。

創業年はもっと古いかもしれませんが、歴史の資料で遡れる創業年が現状で、1899年(明治32年)になっています。『共進会手引き草 一名 八王子案内』という本が出版されたのが1899年でこの中に、「三幅対 魔抜道人投」の項目に『楽善堂』が出ていました。この「三幅対・・・」は、八王子にある各業種で3つの代表的な店を紹介しています。小間物商、時計商、材木商、などです。この中で「彫刻師」の三人の中に「三枝輝三、楽善堂、三枝時三」とあります。三枝さんという、はんこやさんも、八王子に現存する店舗です。面白いのは、雪、月、花、納涼、などの項目もあり、雪見、月見の三名所なども出ている点です。

この本の価格が拾銭(1円の十分の一)、編集者の住所が「東京府八王子町」と出ていました。100年の時代の流れを感じます。楽善堂の創業年、さらに古い資料で店名が見つかれば更新が出来ると思っています。


▲『はちおうじ会議所だより』の記事で紹介されました。


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5年に1度の国勢調査

2010年06月04日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日はカラッとした陽気です。気温は店の温度計で室内26度ありますが、湿度は60%程です。暑いくらいの温度でも爽やかな気分でいられます。

今年は5年に1度の国勢調査の年で、9月23日~10月7日まで調査票の配布と回収が行われます。店のある場所、南町の町会長を4月に受けたため、八王子市役所から国勢調査の調査員を推薦してほしいという依頼の文書が来て、国勢調査のことを早く知ることができました。

南町の町会の場合、8調査区があり、2つの調査区を1人が担当するので、4人の調査員を推薦することになります。前回の経験者の方なども調べながら、先週4名の調査員を決めることができました。調査員の推薦書の提出締め切りは6月の15日です。

国勢調査、市役所からの文書によると、「結果は、議員定数や選挙区の決定、地方交付税交付金の算定を始め、国および地方公共団体の各種行財政施策の基礎資料として利用される。」と書いてありました。私は中学生くらいから存在くらいは知っていましたが、詳しくは意識もしませんでした。

調査員は「総務大臣が任命する非常勤の国家公務員」という身分です。ご苦労をお掛けしますが、市のため、国のため動いていただければと思います。


▲近くて見掛けた紫陽花の花です。写真と本文は関係がありません。


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スワロフスキー社、クリスタルガラス入り印鑑

2010年06月01日 | 印鑑の素材
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

早いもので今日から6月です。暦の上では夏になりますが、例年より気温が低いようです。昨日、今日と薄手のセーターを店で着ています。

黒水牛の印材で新製品が出ました。大阪の印材メーカーで、トップスタージャパン(株)が開発しました。スワロフスキー社製のクリスタルガラス、ラインストーンを黒水牛の中にうめ込んだ印鑑です。“スワロフスキー”。最近よく聞く言葉です。ウィキペディアで調べてみたら「1895年にオーストリア、チロル州に創立されたクリスタル・ガラス製造会社」とありました。“ラインストーン”はrhine stoneと表記して、始めはライン河畔で生産されていました。人造ダイヤの一種です。

丸棒の印材(印鑑の中央部がくびれていない円筒形の印材、下の写真の左側2つの印材)にこのクリスタルガラスを3個うめ込みました。また、天丸材(中央部が細くくびれている印材、写真の右側2つ)には1個うめ込んであります。

このクリスタルガラスは、オーナメント(装飾)の意味もありますが、字頭(じがしら)の位置を示す役割もあります。印を押した時に上(時計の12時の位置)を示すためです。人差し指でこのクリスタルガラスを押さえるようにして捺印すれば、まっすぐに押せます。

お値段は、通常の黒水牛の印鑑より1000円お高くなります。直径12ミリの銀行印で6800円がクリスタルガラス無しの印鑑ですが、クリスタルガラス入りで7800円になります。お気軽にお問い合わせ下さい。



▲スワロフスキー社のクリスタルガラス入りの黒水牛印鑑です。


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