印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

43年使った道具にお別れ

2024年02月03日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 印鑑を彫る時に使う道具で、巻き皮という物があり43年間使ってきましたが、いよいよ年季が来て切れそうになりました。問屋にお願いしたらすぐに営業の人が持って来ました。価格は税別で1000円でした。普段取り寄せる印材とは違うので価格は完全に忘れていました。

印材(印鑑の材料)は小さいものなので道具に挟んでから彫ります。2種類あり

1.ハサミ木 (円形の印鑑や正方形の角印の場合、一辺18ミリ以内の場合に使う)

2.巻き竹 (角印で一辺21ミリ以上、または円形でも直径21ミリ以上の場合に使う)

通常の仕事では、1.ハサミ木でほとんどが対応可能です。時々、正方形の角印で一辺が21ミリ以上あると、ハサミ木では留められなくなり、巻き竹を使います。この時に印材の側面に巻き皮をまず巻いておいて、それから巻き竹に入れて留めます。巻き皮があるのでしっかりと固定ができます。

 新しい巻き皮は、伸縮性もあり印材になじんでくっつくようでした。職人として、多くの道具、工具は大切にしてきました。しっかりとした道具のあるお陰できちんと仕事ができるからです。今回、古い巻き皮は処分せざるを得ませんが、「43年の長い間、ありがとう。」と言ってあげたいと思います。



▲手前が新しい巻き皮、奥が古い巻き皮です。その向こう側は巻き竹といって巻き皮を巻き付けた印鑑を留めるものです。



▲左側は新しい巻き皮を巻いて留めた角印、右側は直径11ミリの印鑑を留めたハサミ木です。





八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

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