八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
夏日になりました。店の気温は28度あります。そろそろ冷房を入れたい時期です。
一昨日の28日(水)で、楽善堂に勤続、30年になりました。30年前の昭和59年、5月28日(月曜日でした)に、3年の見習い修行(墨田区両国)を終えて、八王子に帰って来ました。その日の事はまだ鮮明に覚えています。赤帽さんの軽トラックの助手席に乗り、中央高速を帰って来ました。ドライバー赤帽さんと車の中で話した内容も部分的に覚えています。
以来30年、色々な変遷がありました。父と母の二人で営業していた店に、私が入って3人態勢、5年後に結婚してカミさんが店に入ってくれました。平成17年に個人形態から法人(有限会社)に。両親は引退して今は、カミさんと私、パートの学生さんで店の仕事を回しています。
昭和の時代から平成の1ケタくらいまでは、八王子の会社関係のお得意さまの売り上げがかなりの部分でありました。しかしその後、倒産したり吸収合併で他都市に移転してしまったりと、外回りの営業があまり利かなくなって来ました。現在は、ご来店いただくお客様が中心です。時折、ご遠方のお客様からのご注文をいただくこともあります。
振り返って30年、大きな病気もしないで元気に務めて来られたことに感謝したいと思います。今後の10年、少なくとも勤続40年までは働きたいと考えております。
▲毎朝散歩に行く冨士森公園の陸上競技場です。
左手の桜並木はすっかり、青葉になりました。
八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com
楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com
楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html
楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo
印鑑blog更新 5月22日(木)のつぶやき bit.ly/1n59xSi #inkan #hanko
印鑑blog更新 仕上刀の角度を変える bit.ly/1hemaFf #inkan #hanko
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
印鑑の彫刻作業で使う仕上刀(しあげとう)の角度を少し変えました。彫刻作業に使う刃物は、大きく分けて2種あり、印刀(いんとう)と仕上刀があります。印刀は荒彫り(あらぼり)で初めの彫刻作業に使うので、彫る場所により幅の広い、狭いの違いがあり1号刀から6号刀くらいまであります。仕上刀は1種のみですが、予備も含め2本持っています。
荒彫りのあと仕上刀を使い、外枠を細くして字の線質を滑らかにして、起筆、送筆、終筆表現を出していきます。今回は、仕上げ刀が厚刃になり過ぎて、鋭角部分、特に外枠と文字の接点に仕上げ刀が入りにくくなったので、少し薄刃に変えました。師匠からは修行時代に「仕上げ刀は、槍(やり、先が尖っている状態)で厚刃がいい。」と聞いていました。
砥石の仕上げ砥(しあげと)で、研いでいるうちに少しずつ厚刃になってきたようです。仕上げ砥よりも早く刃物を研げる人工砥石を使って角度を変えて、それから丹念に仕上げ砥で、研ぎました。刃物研ぎも職人の一つの仕事で、師匠がよく「刃物が研げなきゃ、職人じゃない。」と言っていたのを思い出しました。
▲上の黄色の砥石は人工砥石、下は仕上げ砥石です。
人工砥石にある黒い水は、刃物を研いだ時に出る鉄分です。
左端は名倉砥(ながらと)で仕上砥石と一緒に使います。
左上は竹の棒で、印刀を研ぐ時に左手で印刀を
押さえます。やや薄刃に変えた仕上げ刀を置きました。
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