印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

黒肉と朱肉

2023年01月21日 | 印鑑関連商品
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて124年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 今日は黒肉(こくにく)をご紹介させていただきます。朱肉はもう皆さん、だれもがご存じですが、黒肉は聞いたこともないし、見たこともない、という方も多いと思います。江戸時代の古文書を博物館で見たことのある方は、ご記憶にあるかもしれません、当時の庶民は朱肉を使うことが許されていませんでした。公家や限られた武士たちだけが朱肉を使っていました。明治以降、だれでも朱肉を使うようになり、黒肉の需要は減っていきました。

 シャチハタのカタログが新しく出ました。2023-2024年用です。ここには黒肉の商品の記載はなく、補充用の黒インクのみが出ていました。電話でシャチハタ社に問い合わせたら、在庫にあるだけでこれからは生産しないとのことでした。朱肉の専門メーカー、(株)丸山工業の缶入り黒肉はまだあります。

 今後の黒肉の使用用途ですが、印鑑の書体により、勘亭流文字、寄席文字、相撲文字などは、本来、黒の墨で書くので、印影も黒で押捺するのも、粋な使い方かな、と思います。



▲上は黒肉、下は朱肉です。両方ともシャチハタ社製品です。黒肉は専用のパッケージがなく朱肉のパッケージの
 右上に黒のシールが貼ってあります。お値段、930円(税込)です。






▲上は黒肉で捺した印影、下は朱肉で捺しました。当店、楽善堂で領収書用に使っている印で、
草書で「楽善堂印」と彫ってあります。






八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

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