印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

英語版のYouTube動画を公開しました!!

八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

NHK 朝ドラ「つばさ」

2009年03月30日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日からNHKの新しい朝ドラが始まりました。
普段は見ていませんが、場所が埼玉県の川越なので、仕事の手を休めて見てみました。
神輿(みこし)より山車(だし)のお祭りに興味がある私には、川越、そして川越のお祭りが
どのようにドラマの中で描かれるのか、関心がありました。

初回から祭り囃子が流れる場面もあり、日にちはお祭りの2日前という設定でスタートしました。主人公の玉木つばさ(多部未華子)のお母さんは山車を壊した、とドラマの中で鳶頭(とびかしら)が、つばさのお父さんに話していました。どんな状況で、何をしていてこわしたのか? 第一話で、興味をそそられたのはこの点です。

私も八王子の山車祭りで高校1年時、屋根方(屋根に乗って電線を持ち上げる仕事もする)で、屋根の彫り物を傷つけた苦い経験がありました。

話のストーリー、俳優の演技だけでなく、小江戸、川越の町並みの雰囲気を楽しむ、そんなテレビの見方もできそうです。


▲朝ドラの中でもこの祭りのポスターは登場していた。

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印鑑を彫る刃物を研ぐ

2009年03月28日 | 店舗経営 接客

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日は印刀(いんとう)と仕上げ刀の刃物研ぎをしました。
印刀は印鑑を彫るための刀(刃物)です。荒彫りといって文字以外の部分を彫って削り取ってしまう作業に使います。仕上げ刀は荒彫りの後に、少しギザギザした線質を修正したり起筆表現、終筆表現など細かな部分の線質を作っていきます。

写真の左側は砥石(といし)で、人工砥石です。上に黒い水が出ています。これは印刀を研いで印刀の金属が融けて出てきたものです。研いでいる途中に写真に収めるのを思い出して携帯電話で撮りました。雑巾を下に敷いて砥石が動かないようにします。
上に見えるのは竹の棒で研ぐ時に左手で印刀を抑えます。

右側の砥石は仕上げ砥石です。人工砥石で研いだ後に仕上げで刃を付けます。

印刀が切れていると仕事も気持ちがいいものです。彫っていてシャリシャリする感覚です。
反対に刃物が切れないとボソボソとした感じです。

私の師匠は「印刀を見るとその職人の腕前が判るんだぞ」と言っていました。


▲刃物を研ぐ砥石。「刃物が作れなきゃ職人じゃない」とは師匠の言葉。
中央4本の刃物のうち、一番右が仕上げ刀、左3本は荒彫り用の印刀
荒彫りの印刀はあと、5本持っています。


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印鑑の素材、琥珀とシープホーン

2009年03月26日 | 印鑑の素材

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

八王子は、今日、26日(木)の午前6時過ぎ、細かな雪がちらついていました。
3月も下旬ですがまだまだ寒い日があります。

今日は久しぶりに印鑑の素材のご紹介で、琥珀(こはく)とシープホーン(羊の角)です。
下の写真で左の2本が琥珀、右の4本がシープホーンです。印材(印鑑の素材)として開発されたのは、ここ20年くらい前です。

琥珀は樹液が固まって数千万年以上の時を経て化石になった貴石です。この貴石に特殊樹脂を加えて出来上がったのが、印材の「琥珀」です。透明なので印材の裏側も透けて見えます。色は黄色と茶色の中間くらい、ウイスキーと水を1:1で割ったような色合いです。

シープホーンは羊の角で、琥珀と似たような色合いですが、透明度が琥珀ほどにはありません。光にかざすと裏側の指が少し見えるくらいです。渋く落ち着いた色加減です。

この印材は2種とも主に女性のお客様にお勧めしています。特にギフトという場合にご提案させていただいております。
直径12ミリの銀行印でシープホーン、¥8800.琥珀は¥15800です。


▲琥珀とシープホーン。シープホーンは濃い色と薄い色がある。右の2本は銀丹入りで上の位置を示すためのもの。

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国立新美術館

2009年03月23日 | 店長のプライベート

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日、23日までがお彼岸です。
お中日(ちゅうにち、今回は20日)は、たいてい家族でお墓参りです。住んでいるのは八王子ですが、先祖が明治期に現在の文京区に住んでいた関係で、お墓参りは文京区の音羽まで出かけます。

その後、どこかの美術館や庭園などを見に行きます。(昨年の秋彼岸は上野公園のフェルメール展)。今回は乃木坂の国立新美術館に行きました。

時間の関係もあって、絵画鑑賞よりも建物、テラス
でのお茶をファミリーで楽しむことにしました。写真は私の家族です。(一人。、長女は部活の合宿で欠席)

国立新美術館を出た後、歩いて、六本木ヒルズ、そして麻布十番商店街へと足を伸ばしました。都区内は地下鉄が張り巡らされていて便利ですが、少しの距離はてくてく歩いた方が、景色も楽しめ、さらに土地勘も養われて来るのを感じました。


▲国立新美術館のテラス(お茶ができる)から正面玄関方面。円盤型の屋根は傘を預ける建物。


▲午後からは雨も上がりアウトドアでも気持ちのよい天気になった。


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色彩講座セミナー

2009年03月20日 | 店舗経営 接客

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

一昨日は八王子商店研究会の講師例会でした。(八王子商工会議所共催)
「使うための先端色彩講座」の内容です。
講師の先生は、デシタルハリウッド大学教授、南雲 治嘉(はるよし)先生でした。

色には意味があり、例えば白は、神聖、始まり、誕生。
黒は、死、終わり(一部分的な意味と思います)
紫は高貴な色。などなどです。
日の丸の旗も、白は国の始まり、赤はお日様(太陽)を現している、などというお話は始めて聞くものでした。

店頭演出として、自店をどうしたいか?これを決めれば希望のイメージに合った色が出てくるという話でした。クラシックなイメージなら濃い目のいろ、若々しい店なら明るめの色です。最近の流行の傾向は黒に変わって赤が台頭してきていると聞きました。

セミナーの最後には、色紙が配られ、自分の好きな色10色を選びました。
先生のお話ではこの10色の色で選んだ人の性格や、その時の気分も分かるそうです。

日が経って選んでみるとまた、違った色を選ぶそうです。

普段は意識しない色の特質について学ばせてもらいました。



▲私が選んだ好きな色10色。この中で一番好きなのはグリーンでした。

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ボーリング大会

2009年03月17日 | 店長のプライベート

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

一昨日の日曜日は地域の町会の子ども会行事でボーリング大会でした。
大人6名、中学生1名、子ども6名、合計13名が集まりました。
3ゲームとマクドナルドのランチまで付いて、会費は大人1000円、子ども100円です。
月に1回、廃品回収を行なっていてその収益で、集金額は低く抑えています。

印鑑を彫っているので、指を痛めるのが心配でした。ボーリングのボール重さよりも穴のサイズを重視して(この辺がビギナーですね)Lサイズにしました。

1年ぶりのボーリング、スコアは3ゲーム平均で130点。スコアの得点よりも、普段、顔は見ていてもお話できてない近くのパパ達と、交流が持てたのが大きな得点でした。

子ども達の投球ホームはめちゃくちゃではありますが、懸命に投げようとしている姿は愛らしく、好感が持てました。


▲大人も子どもも楽しめたボーリング大会


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ホワイトデイ

2009年03月13日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

明日はホワイトデイです。
カミさんと娘二人からバレンタインに洋酒入りのチョコレートをもらっていたので
娘たちは何がいいかな?とカミさんに相談したら(聞かなきゃよかった)、適当なものを
私が買ってくるわ、とのこと。お任せしました。

せめてカミさんの分くらいは自分から用意しなければ、と思って買ったのが下の写真です。桜風味のホワイトチョコレートにしました。他に中一の息子もチョコレートをもらっていたので、息子の分(これはクッキー)も私が代わりに買ってやって、今朝こっそり渡しておきました。

ファミリー内でのこんな小さなプレゼントのやりとり、温(ぬく)もりがあっていいものです。


▲お洒落にフランス語が散りばめられたパッケージとラッピング


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猫の交通事故

2009年03月11日 | 店舗経営 接客

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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日は、童話やお伽話にしたいようなことがありました。
夜7時、店を閉めようとしたら店の正面に立ててあるノボリ旗の下に猫が死んでいました。
可愛そうに車に轢(ひ)かれてしまったようで、猫の血が店の自動ドア近くまで飛び散っていました。

猫を目立たない店の裏側の小道(50センチほど)に移動しました。線香の二本を手向けました。店の正面はバケツの水と箒で掃除しました。

翌朝、8:30過ぎに八王子市役所に電話して訳を話したら、午前中には取りに来てくれるのこと。9:00に店を開けて裏の現場を見たら猫がいなくなっていました。
早々と市の職員さんが回収してくれたのかと思っていたら、10:30頃、市の職員さんは来ました。

不思議なことがあるもので、猫が生き返ったか? 最後の力で少し移動したか?回りを探しましたが、猫はいませんでした。

午後になって現場に行ってみると生花が置いてありました。
飼い主さん(どなたか未詳)が片づけをしてくれたのか、と思いました。飼い猫が帰って来なかったので心配していて、たまたま朝の早い時間に無残な姿を発見、処理をしてくれたかと思いました。

私には年齢も名前すら分からない猫ですが、天国で楽しく日向ぼっこをしているのを祈るばかりです。


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印鑑の文字、篆書の“男”

2009年03月09日 | 印鑑の文字

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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

私の住む八王子の高尾の麓では、梅祭りが7日(土)、8日(日)と行われていました。
例年、車で梅郷めぐりをしていましたが今回は本当に肌寒く、出かけるのを諦めました。
裏高尾地区で、ミシュランの3星に輝いたあの高尾山の北側です。旧甲州街道が通り、小仏の関所跡や多くの梅郷が点在しています。

以前に篆書の“子”についてご紹介したので、今回は“男”について書いてみます。
“子”は一昔前までは、女性のお名前の多くに使われていたという話からのご紹介でした。
男性は女性の“子”ほどの汎用性はありませんが、“男” “夫” “雄” “郎” “太” “一” “明”などが頻出文字です。

“男”は“田に出て力仕事をする者”の意味で会意文字になります。
印鑑に多く使われる篆書だと下記のような文字です。
どの種類の“男”を選ぶかは、文字を入れる職人とその時の他の文字との画数で決まってきます。通常、私の場合、最下段の枠内(印篆、いんてん)に5字ある中で、上から2番目、4番目、5番目あたりの文字でしょうか。

下記の中段の枠内、古文(例字は1字のみ)や鐘鼎金石文字(例字は2字のみ)は、石印材に彫る落款印(篆刻の印)などに使用して、実用印(実印や銀行印、仕事印など)には使われません。


▲印人(印鑑職人)の座右の辞書、「篆刻辞林」三圭社 刊行

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英文の名前入り提灯

2009年03月05日 | お名前入り商品(印鑑以外)

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

まだまだ寒いですが、外の日差しを眺めていると春らしい明るい陽光を感じます。

昨日、名入れ提灯のご注文がありました。
外国へのお土産になさるということでした。外国の社名と個人名を入れるのでカタカナ、または英文で、というご希望でした。

カタカナよりも英文の方が外国の方にも読んでもらえるので、英文で提灯職人さんに書いてもらいます。いずれにして縦書きですので、“和”の文化の表記による英文になります。

提灯の中に入れるライト(ロウソクの炎のように明かりが揺れるライト)もあるので、明かりの室内インテリアとして、喜んでいただけるのでは、と思っております。


▲名前入りの提灯、大小。中にロウソク立ても付いています。

楽善堂のホームページ (提灯のページです)
http://rakuzendo.com/shohin/shohin015.html
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