印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

紙幣に押捺されている印鑑

2024年05月18日 | 時事問題
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 新紙幣が7月3日(水)に発行予定です。下記はgoogle検索で「新紙幣の発行日」と入力して出てきた文章です。

「新札は、2024年7月3日に発行開始が予定されています。 改刷が行われるのは一万円札、五千円札、千円札の三券種で、表面に描かれる人物の肖像や、裏面のデザインが大きく変更されます。 ただし、新札の発行開始後も旧紙幣が使えなくなることはありません。」

 私は印判師(はんこ屋の職人)なので、紙幣に押捺されている印影に興味がありました。
現状で千円札、五千円札、壱万円札の3枚とも

表面の印影:總(総)裁之印
裏面の印影:發(発)券局長   
 
 と彫ってあります。表面、裏面とも、「總」「發」と旧漢字です。昔からの伝統を継承しているからでしょう。よく印影を見ると表面の朱肉の色は濃い赤、裏面は薄系の朱色です。これも造幣局が偽造防止などをしっかりと考えてのことと思われます。

 キャッシュレスが進んでいく世の中の動きですが、まず、新紙幣が発行されて紙の文化が残っていく、そしておそらくは新紙幣にも同じように印鑑が捺されていく、こんなことを、はんこ文化が好きな私としては願っております。




▲表面の印影、右列は總(総)裁、左列は之印 です。作風は太字の篆書(てんしょ)です。
ついでながら、紙幣に「日本銀行券 千円 日本銀行」と印刷されている文字の書体は隷書です。
隷書は篆書(てんしょ)を速く書こうとする流れの中で発生しました。






▲裏面の印影、3行あり、右列は發(発)、中列は券局、左列は長、です。
作風は表面と同じく太字の篆書です。



八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

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