印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

英語版のYouTube動画を公開しました!!

八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

印鑑リフォーム、前と後の印材の長さ

2017年08月21日 | 印鑑リフォーム
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先日、象牙の印材をお預かりして、リフォームさせていただきました。面訂(めんてい)といって、一度、彫刻面を平面にします。文字を彫ってある分だけが短くなるわけですが、見掛け上は、ほとんど短くなったことがわかりません。一気に短くする作業をするのでなく、少しずつ短くしていきます。1回目の面訂では、深く彫ってある箇所が少し、残ります。2回、または3回目で平面にしていきます。こうすることで、印材の長さを極力、長い状態に留めることができます。面訂は、電動式の面訂専門の機械で擦り下ろして、最後は手作業で、微妙な高低のうねり部分を修正します。

写真にあるように、ケースに収納すると、僅かな長さの違いがスペース部分を見ることでわかります。印鑑の彫刻面の彫りの深さは、大きな正方形の角印以外、通常の円形印鑑は、たいてい1ミリ以内です。


▲左は面訂のしていない新規印材、右は面訂後の印材です。



▲面訂前に印材をケースに入れました。



▲面訂後の印材をケースに入れました。僅かなスペースが
あります。




八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html


楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落款印の解読

2017年08月12日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

徳島県のお客様から、メールで「注文ではないのですが」というタイトルで、落款印の篆書の文字解読を依頼されました。初めは、美術関係の出版社に問い合わせても断られて、次にアンティークショップに聞いたら専門じゃない、と違う文字の解読をされたようです。「篆書研究」のキーワードでググったら、当店の楽善堂がヒットしたそうです。

「分かってすごく嬉しいです。」というお返事をいただきました。文字そのものも、判読しづらいですが、四文字の読んでいく順番も回文(反時計回り)なので、読みづらかったかと思いました。

掲載の篆書は、判読依頼のお客様のご了解をいただいて掲載しております。



▲右上の文字が「橘」、反時計回りに読んで、「橘芳高作」と読みます。
右下の文字は判読しにくいですが、「作」の字の篆書です。調べたら、
橘芳高さんは、能面、狂言の面の作者と分かりました。
お客様からの画像は能面の裏面を写真で撮ったものかと思われます。



八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html


楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする