カメの眼通信

青空を見上げるカメの眼は、ルビーのような赤い色。

埋められた集水マス

2006年03月29日 | 掲示板

管理人です。

先日のイベントが終わった後、生き物たちを元いた場所に返しに元岡の現場へ行きました。そのとき、頭池近くの集水マスが土砂で埋められていることに気が付きました。ここの集水マスは、タバコのポイ捨てやゴミなどが溜まり、一見するとゴミだめのようだった。しかし、こんな場所にカスミサンショウウオは好んで産卵する。今年のカエル・サンショウウオ調査でも、10対ほどの卵嚢を確認していた。

もっと情報を共有できていたら、こんな事故は起こらなかったのではないか。たかがカスミサンショウウオ10対の卵嚢。されど10対。ここ九州大学伊都キャンパス「生物多様性保全ゾーン」はもともと埋め立てられるはずの場所だったと聞く。そこに私が立ち入りカスミサンショウウオの生息を確認して、残った緑地だ。里山だ。

情報共有と情報公開。難しい問題だが、異なる価値観や他の組織・団体と同じ目標に向かって歩む必要があるだろう。試験的に、今年から私たちの調査結果を、作業小屋の壁に張り出すことにした。

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