goo blog サービス終了のお知らせ 

小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

夢を見、夢が覚め、夢は続く~最高の敗者、アーセナルを称える

2006-05-19 01:51:33 | スポーツ
アーセナルと、そして我々ファンの夢だった欧州制覇は、急に降り出したパリの雨に消えた。

文句なく、最高のフィナーレである。世界最強のクラブであるカタルーニャの雄に対して、変革期にあり、しかも傷だらけのガナーズはこの上ないファイトを見せた。

もしレーマンがエトーに飛びつかなかったら……。いや、あのシーンでドイツ代表正GKがラフプレーで止めていなければ、17分で先制点を挙げたバルサが3-0で圧勝し、最強チームが豪快に勝つ、つまりありふれたシーズンの結末になっていただろう。

アンリが2度の決定機を逃していなかったら……。確かにそうだが、それよりもうるさいメディアの雑音の中、故郷フランスで見せてくれた世界のロナウジーニョを上回るパフォーマンスに、そしてコーナーキックでしゃがみ込んでしまうほど走り回ったそのエスプリに感謝したい。そう、MIPはパリ近郊レズリ生まれのこの天才だ。

フレブの強烈シュートがネットに突き刺さっていたら……、セスクが最後まで」出ていたら……。いや我々にとって、これからのアーセナルを背負う彼らの成長以上のプレゼントがあるだろうか。

プレミア最終戦で見せた好調さを発揮する前にピッチを去らなければならなかったピレス、ラストマッチをずっとベンチでみていなければならなかったベルカンプ、ロナウジーニョに絡みつき、ボールを持てば前へ前へと突き進んだリュングベリ、意外なヒーローになり損ねたキャンベル、負傷前の堅実さが戻っていたA・コール、いつものかっこつけをかなぐり捨ててアタックしたレジェス、そして普段通りの堅さを発揮したG・シルバ、トゥレ、エブエ、フラミニ、そして急遽の登場となったアルムニア。
決して忘れることはないであろうこの夜の彼らのプレーに、何度も涙がこみ上げてきた。

時間を待ってテレビの前に座り、ビールを飲みながら過ごした至上の時。特に前半37分以降は、夢が近づく幸福なリズムを感じていた。
ハーフタイム。若いサッカーファンにメールを送った後、UEFAコムのライブチャットをのぞき、「Ah! Pires.」と書込みまでした。
最強軍団の怒涛の攻撃を受けるスリルを味わいながら、昼間にちょっと働き過ぎたのと、待ちながらなめたスコッチの影響で、少しずつうとうとし始める。本当に夢はかなってしまうのだろうか、まだ早過ぎるのではないだろうか。そう、飢えた雪山で眠りに落ちる時の満足感は、ひょっとしたらこんな感じかも知れない。
そして次に目を開けた時には、雨のサンドニが異様な空気に包まれ、カメルーンのエースが駆け回っていた。文字通り、ぼうっと画面を見ていると、今度は王者の泣きどころだったはずの右サイドバックがスウェーデンの英雄からのボールを押し込んでいた。
夢が覚めると、今度は夢のない眠りにつく。

夜が明けて夢の中身をもう一度確かめようと、延々と放送しているスカパーのリピートを見直した。いつもながらCLのディレクションはパーフェクトだが、特に今回の後半31分、八塚アナが「後15分の……」と口にした後の流れは、計算され尽くした演出の舞台劇のようだ。
あっという間の同点弾の後で、キャメラは静かにスタンドを回り、超スローが追いつかれたエースのアップを捕える。繰り返されるゴールシーンは、サム・ペキンパーのスローのように残酷で美しい。
そして、我らの夢が砕けたピッチでお互いを称え合うヒーローたち。ここでもアンリのアティテュードは一際目を引く。

そう、強かったのはバルセロナなのだ。強さと楽しさを両立させた画期的なチームの栄光を、ここは素直に称賛したい。それがわかっていながらも我々は夢を見、それから覚めたというだけである。

前回の記事で私は、「我々アーセナルファンはきっと、試されている」と書いた。それは、昨年までとまったく姿を変えてしまったガナーズ、そして来期はさらに変わっていく彼らを愛し続けられるだろうかという、甘っちょろい疑いから発した言葉だ。

だがこのビッグマッチの後で私は、彼らがどんなチームになっても応援し続けるだろうと確信している。ならば今、感謝すべきなのは夢が続くことに対してなのかも知れない。バルセロニスタたちは、決して“初欧州制覇”を味わいえないのだから。

夢を見、夢が覚め、夢は続く。
5月のパリ、アーセナルは“最高の敗者”だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"I were there."~24時間後、アーセナルCL決勝を欧州最強バルサと

2006-05-17 03:22:12 | スポーツ
我々アーセナルファンはきっと、試されている。

ヴィエラが去った今シーズンの最初、不安はあったものの若手が伸びるから大丈夫だと、自らにいいきかせていた。
けれども不安は的中する。プレミアでの意外なほどの不振。不評だったセットプレーでのゾーンDF陣は何度も立ちつくした。インプレーでも、キャンベルが大きなからだを揺らしながら相手アタッカーを止めるでなく追いかけ、レーマンがなすすべもなくネットの前に横たわるシーンに、テレビの前でもういいよと何度頭を垂れたことか。
しかし守備のことはいい。ファンにとって大きな悲しみだったのは、わくわくする美しいリズムが止んでしまったことだ。
世界最高のボランチがいた昨シーズンまで、4番が相手からボールを奪うことは、自陣ゴール前であってもそこは限りなく相手ゴールに近かった。何人もの攻撃陣が一斉に走り出し、いくつかの素早く強いワンタッチパスが快いサウンドを奏で、誰もいないスペースに向かってボールが弾道を伸ばし、恐ろしいスピードの14番がそれに追いついてゴール前にボールを送る。そんな至福の数秒を、今シーズン最初の彼らは忘れられていたのだ。
もうこれは、私たちの知っているアーセナルではない、ただのチームだ。誰もがそう思い、エンジのジャージを呪った。

というところまで書いて、CLダイジェストを観。いや、おもしろかった。
G・シルバやアンリ、レーマンは英語だが、もう2年いるはずのセスクはスペイン語。「2対1でアーセナルが勝つ」そうだ。レーマンの英語は実に英語らしかった。I took it. A couple of minutes later... つって、意外に知的な感じだ。
故郷レズーリの人々が、「Je ne connaitais pas c'est ca. こんなにすごいプレイヤーになるとは思わなかったね。」というアンリの特集。思わず頬がゆるむキャプテンの思いが伝わり、Allez Henry! Allez Henry! と叫ぶ少年たちがまぶしい。
アーセナル・コムもけっこう読んだ。「父に満足してはいけないといわれた」というアンリ発言はいろいろな意味にとれるが、まあそれは今日はいうまい。スペイン紙からという戦力分析は興味深い。飛び出したサイドバックの裏を突け、とはまあ定番だが、かつてのチームメイト・セスクが何より恐いという。ダイジェストでは、「みんないい人だよ、メッシとはよく連絡を取ってる」といっていたが、何を話しているのだろうか。
「バルサが最強のクラブなのは確かだけど、強いチームが必ず勝つわけじゃない。ロナウジーニョと相対するのは初めてだけど、酸素不足になっても I don't care.」とG・シルバもいっていた。

そう、これは私たちの知っているアーセナルではない。エンジのジャージの彼らは、1シーズンのうちに姿を変えた。
キャンベルがどっか行ってA・コールが休んでる間に最堅最終ラインが結成され、レーマンは、実は中にカニサレスあたりが入っているんじゃないかと思うくらい読みが当り始める。失点がなくなると同時にコンビニで立ち読みでもしていそうなセスクやフレブがアーセナルのリズムを身につけ始め、アンリほか旧戦力とマッチしてきた。
ウィリアムヒルでは、バルサ1.5倍にアーセナル2.5倍。シャビは帰ってきたし、メッシも今日の練習を見て出否を決めるという。望むところだ。どうせバルサとやるのなら、ベストメンバーでやってほしい。
こっちもキャンベル、A・コールが戻ったし、10番も He got a ticket to ride. だ。
先々週に歴史の幕を閉じたハイバリー。一度も足を踏み入れなかったのは、クイーンを見ておかなかったことと同じくらい心残りだがしかたない。
その日のハイバリーのファンは、"I was there." と書かれたシャツを着ていた。もじっていえば、"I were there."。心はサンドニにある。
でも、私のアーセナルはテレビで十分。スカパーは川勝・八塚か。これまた十分。
こんなに待ち遠しいゲームは、私の観戦人生でもかつてない。Je l'attends.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンドン、東京、セビリア、オークランド、そしてトリノへ~テレビスポーツ三昧の日々

2006-04-06 03:47:26 | スポーツ
桜と荒れ模様の天気とこねこの毎日、気持ちはテレビの中の世界のスポーツへ。何やら楽しい4月の初めです。

まずハイバリーのアーセナル:ユーヴェ、驚異の90分。「今のやつらなら……」とは書いたものの、本当にこんな結果になるとは。何つっても点を取られないのがすごい。ちょっと前まであんなにザルだったのに。
ウィリアムヒルのオッズも、バルサに次いで2番目の低配当になってました。

続いて東京の阪神開幕戦。負け越したけどまずまず。久保田は心配だけど、江草の好投は収穫。
巨人のビジターユニフォームには驚き。あのチームは“伝統”というものをどう考えているのか。

そしてクラシコもあったスペインリーグは、アンダルシアダービーがよかった。あんなに嬉しそうなホアキンをみたのは初めて。W杯で、Venga!

MLB。松井の、城島の大爆発にもびっくりだが、おおっ、と驚いたのは、さっぱりして1番を打ってるNYYジョニー・デーモン。そういえば、移籍のニュースをきいたような。

そして、昨日のCLQF2戦もよかったが、今夜はいよいよトリノのユーヴェ:アーセナル。おお、始まる始まる。リュングベリも帰ってきたか。キャンベルもベンチにいるぞ。早く風呂に入って来よう。いやあ、幸せだ。

BGMはロンドンの快心の勝利を思い出すため、クラッシュ“London calling”でした
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンドンは燃えているか~アーセナル、CLQFをユーヴェと

2006-03-29 03:07:25 | スポーツ
先週は調子よく更新を続けましたが、余裕でいたら週末にそのつけが。しかしそれも今日の夕方に片づき、今夜は今までにない最高の状態でCLの朝が迎えられそうです。
先週日記の番でしたが、今日は今夜書かねばならぬアーセナルのCLのことから。

思えば、レアルとの死闘だったベスト16。恐ろしく忙しく、録画しながらテレビのスイッチさえ入れればみられるのに背を向けて涙を飲んで原稿を書いたり、HDで息づくホットなゲームを尻目に電車に乗り込み、隣のサラリーマンの「夕刊フジ」が、塾でとっている夕刊が目に入らぬよう細心の注意で臨んだのに比べると嬉しくてたまらぬ。いや、幸福とはこういう時のことをいうのだ。

気分はすっかりハイバリー。さっきI君が来たのでブックメーカーでオッズを確かめたり、帰って今はロンドンからオンラインの Virgin radio をきいている。さっきスポーツニュースが始まってハイバリーとかいい始めたら、原因不明に音が途切れ、マンU、ファーガソンの話になっていた。よく聞き取れんのだからよろしく頼むぞ。

相手はユーヴェ。まだ海外のクラブチームについてよく知らなかった頃、最初に好きになったのはプラティニがいたユーヴェだった。現在もデル・ピエロはじめ好きな選手は多い。だが欧州サッカーをよくみるようになってアーセナルの素晴らしいフットボールに出会って以来、ユーヴェはただのイタリアの名門でしかなくなってしまった。

強敵なのは覚悟の上だ。ホームの今日でさえ、ウィリアムヒルのオッズは、ユーヴェ2.50、ドロー2.90、アーセナル2.62 だ。
われわれがもうすぐ見るのが1ヵ月前のアーセナルなら、はっきりいってどうやれば勝てるのかあまりイメージはできない。しかしここ数週間、新生アーセナルは動き始めている。

正月頃、私は語ったものだ。ヴィエラの穴は大き過ぎた、ケガが多過ぎる、結局、若手が育ってない、メッシみたいなやつがなぜ来ない。だが、ヴィエラのことはともかく、残りはすべて撤回したい。

セスクが、センドロスが、フレブが急速によくなってきた。若手だけではない。アンリも少し前より明らかにいいし、ピレスやリュングベリらに若手を加え、昨年までの美しいリズムが戻りつつある。
さらにいえばレーマン。ファンを呆然とさせてきたドイツの大口叩きが、口だけでないことを見せ始めてきた。やつを見ていると、西部劇で主人公が酒場何かいうと、「ワーハッハッハ。こいつは愉快だ。~だってよー」などといい、その途端、C・イーストウッドみたいな主人公にバキュンとやられる、そういうキャラクターを思い出してしまう。はたしてどの映画でみたのだろう。米ブッシュ大統領にも似ているが、やればできるじゃないか、大口野郎。

そしてベルカンプ。あれは00-01シーズンだったか、ハイバリーでのユーヴェ戦の美しいゴールは忘れないぞ。本当に来シーズンにはその勇姿がみられないのなら、残りのゲームでみせてください。

おお、もうこんな時間に。夏時間で早まったんだった。UEFAコムでメンバーを確認。あれ、リュングベリがいない、デル・ピエロも。
何だか、まとまりなくつまらぬ話ばかりになったが興奮のあまりしかたない。そろそろ風呂に入らねば。

ロンドンは燃えているか。
新世紀、夢のように美しいフットボールを創造してくれたアーセナル、そしてプロフ・ベンゲル、残された仕事は勝利だけだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Congratulations! You're the champion. ~WBC日本優勝

2006-03-21 16:56:39 | スポーツ
本日在宅で、仕事はあれどもWBC観戦。まずは何よりおめでとうございます、代表チームのみなさま。

初回の大量リードで緊迫感はなくなると思いきや、さすがにビッグゲーム。日本のエース松坂は、「調子が悪かったので、オールスター以上にびゅんびゅん行った」というコメントに只者でなさを実感。これまでの多くの国際経験に言及したMVPインタビューも、さすがと唸らされました。人の話をよくきく、松坂のインタビューには初期から感心しています。

とはいえ、あまりみていないながらもいわせてもらえば、真のMVPはイチローでしょう。狙い打ちの一ニ塁間打、すさまじい本塁突入など、やる時はやるを絵に描いたような、正に恐るべしやつ。
メダルを渡す米コミッショナー氏。ほかの選手には帽子を取るようにうるさかったのに、イチローには不問だったのは……まあ、そういうものでしょう。

ほかにも、ここぞという場面に弱い印象を払拭した松中、とどまるところを知らないロッテ組、これを機に年齢外れの大ブレイクなるかの福留と、シーズンをおもしろくする活躍はいくつもありました。

スカパー308での観戦で、現地コメンテイターにやたら「オー、カントク。サダハル・オー」と連呼されていた世界のホームランキングがいうように、「今の日本で最高のチーム」だった王ジャパン。日韓戦視聴率50%超はすばらしいですが、サッカー日本代表が初のW杯出場を決めた時、当時の塾の中学生が「どうもJリーグがつまらなくなっちゃんうんだよな」といっていたように、この盛り上りをレギュラーシーズンにどうつなげるかが課題なのでしょう。

チャンピオンズリーグと重なって新聞読めずでまったく把握していない審判問題、どう考えてもおかしい組み合わせ問題など、疑問の多い大会ではありましたが、選手たちの活躍は絶賛に値しそうです。シーズンでみせてくれよ、球児。

大会全体としては、"classic"と位置づけた、ハンク・アーロンらを前面に押し出すアメリカの演出に好感。同様の「メジャーの延長」との批判もあるかも知れませんが、"classic"とはそういうものではないでしょうか。

また、こうした競技の国際大会では、カルチャーギャップが鮮烈な楽しみ。私としてはバルセロナかアトランタのアジア予選で、攻撃が始まるとすぐに「0」を入れる合理的な韓国のスコアボード、タイミング完全アウトなのに一塁にフットスライディングする中国選手、そしてアテネ大会での20年ほど前の日本の中学校教員が着ていたような、下が赤に上が白のキューバユニフォームなどが思い出されますが、今回は1回の表、早くもピンチを迎えたキューバブルペン、名前は知らない投手ですが、左ピッチャーが2人並んで投げ込んでいるのを見て、「世界は広い」と驚嘆のサンディエゴ。

世界を制したカリフォルニアの夜空を映し出すテレビの側では、世界の片隅を形成する子ねこども。こっちも世界を豊かにすることでは変わらずで。

(放送の終わったテレビは消して、BGMには偶然昨日からパソコンに入っていた、Ry Cooder とキューバの Manuel Galban の、キューバ選手のプレーのように快感に満ちた "Mambo Sinuendo"。キューバのすご腕ミュージシャンたちは、自国代表のWBCを楽しんだのだろうか)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Vengais. 藤川、多村。そしてクレメンス~WBC、全日本準決勝へ

2006-03-18 12:07:15 | スポーツ
まったくわかっていなかったWBC。
欧州サッカーをみていると、新聞のスポーツ欄が読めない。録画してあるゲームの結果をみるのを恐れて、スポーツ欄はばささっとスルーの毎日。ヤフーのトップページは右下に手をかざし、goo をホームにしているのも、ニュース欄に比較的スポーツ情報が少ないからだった。
仕事も忙しく、何がどうなっているのかわからず。アジアラウンドは少しみたが、2次リーグのゲームをみたのは、仕事の打ち合わせ先の日韓戦と、今日金曜の米墨戦だけだった。
いやはやどうして、おもしろい。野球の神様、サッカーにばかり現を抜かしてすみません。

まだ春だというのに、熱く燃えるアナウンサー。野球の実況が熱を持つのは全日本ならではで、アテネ前に阪神戦の解説をしていた星野氏が「いやあ、実況で思う存分応援できますね。楽しみです」といっていたことを思い出す。

藤川は2度打たれた。昨年1年間でも数えるほどしか負けなかったしなやかなストッパーは、その神通力を発揮できなかった。
多村の大ファールは惜しかった。韓国戦最終回のあの打球。何千万もの日本人に右手を突き上げさせたであろうその見事な放物線は、残念ながらポールの内側を通過しなかった。
ああ、これで終わった。しかたないと多くの人々があきらめ、悔しさをあらわにするイチローは日本男児のあるべき姿として絶賛された。

そして米墨戦。これがみられたのは、皮肉にもスカパー、チャンピオンズリーグセットに加入していたから。それにしてもモティベーションがないはずのメヒコと、王国アメリカがみせてくれたゲームは、これぞベースボールという素晴らしい内容だった。
繰り返すが、この時期というのにびゅんびゅん投げ込むクレメンス。National team が彼にとって something special であったことを思い出す。
そしてクレメンスに真っ向から挑み、臆することなきメヒコのあらくれ者たち。準決勝? ?Que has dicho?、そこにボールが来るからだとばかりに、ぶんぶんバットを振り回す。
そして私が驚愕としたのは、勝ち越し点を与えたショートゴロ。わずかの躊躇もなく、ファーストに送球したNYY、デレク・ジーターの姿だった。あの緊迫したゲームで勝ち越し点を与えることを何とも思わないかのような、物語性を欠いた、だからこそ美しいルーティンなスローイング。こんな時われわれ日本人に見える躊躇が、そこにはなかった。ショートゴロはショートゴロ。今はアウトを増やすのがインポータントだろ、So what? とでもいうような、限りなく純度の高い、あっという間の一塁送球。
日本人アスリートに欠けるのは、こうしたアティテュードではないか。ゲームが高まった瞬間に、なぜだか訪れる躊躇。サッカー全日本FW陣に例えばミラン、インザーギのような決定力がないのは、スポーツがスポーツ以外の何かになってしまっているからのように思える。

激戦の末、クレメンスはジーターは敗れ去った。王ジャパンは、再びプレイボールをきく。
今回の報道で一番心に残っているのは、毎日新聞でやくみつるさんが紹介していた、王監督からの日本代表召集の手紙を、感動のあまり額に入れて飾ったという多村のエピソードだ。われら日本人に米・墨のファイティングスピリットはないにしても、手紙を額に入れるという丁寧な国民性がある。
ベースボールという不思議なゲームで、役に立つのはきっとそんな奇妙とも思える心情ではないか。
Vengais. 藤川、多村。そしてクレメンスには素晴らしきレギュラーシーズンを。

ところで、次の韓国戦はいつだろう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

突破せよ、とアーセナルは言われた

2006-03-07 11:26:54 | スポーツ
仕事山積み、こねこ続々の春は騒がし。
とはいえ心は欧州で躍る、UEFAチャンピオンズリーグ、ベスト16、2nd leg です。

夢を見ているようだった 1st leg。
チェル:バルは今季サッカー界最高のゲームの一つ。いや、メッシはすごい。代表のクロアチア戦でも大暴れで、もはや手をつけられないといった感じです。今のバルサにこの10年に一人の若者がいるなら、鬼に金棒ならぬ妖怪に座敷童子いや、ペナルティーエリア荒しといったところでしょう。
意外だったのはブレーメン。昨季までの印象ではあんなに攻めまくりのチームではなかったので驚いた、すごいすごい。芸術的な完成度を誇るユーヴェ守備陣からホームとはいえ3点。得点はともかくあれだけボールを持てたのが驚異で、あんなではヴィエラもたじたじです。ミクーがよかった。
愛しのアーセナルは上々。地元スペインでのレジェスはまるで別人のようで、中にロッペンが入っているかと思いました。後半引き気味でしたが、もはや贅沢はいっていられません。もうこれしか残っていないハイバリーが燃えるぞ。
それにしても、あのRマドのスカスカ中盤は何か。ペレス辞任で揺れるギャラクシー。ジダンがベッカムがロベカルが、そしてラウルが悲しい。「やつらはいつも10人で試合をしている。ロナウドはキノコ狩りにでも行ってるんじゃないか」というマドリーのファンのセンスには驚かされましたが、水曜がサッカーの一つの時代の終わりを告げることになるのかも知れません。
追い込まれたゆえの巻き返しがこわいミランと、契約で揺れるバラックが暴れそうなバイエルン。おっと、セリエでここ5ゲーム7点と蘇ったインザーギの旦那の逆襲も忘れちゃいけない。ほかどれも見逃せないゲームばかり。才能の吹き溜まりインテル、奮闘するリヨンにもがんばってほしい。
いずれにしても明日からの2日間、テレビの前で最高の時間が過ごせそうです。その前に仕事を何とかしなければ。
突破せよ、アーセナル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディープ有馬予想。◎リンカーン+ヤマニンプレアデス初勝利

2005-12-25 03:06:44 | スポーツ
クリスマスのこの時期、競馬ファンには有馬記念というお楽しみがあります。
土曜の競馬も当らず。しかし、PO馬ヤマニンプレアデスの勝利はよかったよかった。
馬券的にはちょろちょろの1年でしたが、有馬は年間収支をプラスに変えるような一撃3連単を少々買って観戦します。
新たな試みとして前日競馬予想を。

◎リンカーン
 怪時計決着のJC。上位組の中、もっとも厳しい競馬をしたのはこの馬ではなかったか。ムラがあるし横山がどう乗るかも問題だが、2強の前で勝負すれば一発も。後ろからのこのこ行ってたら、向こう正面であきらめモード
○ディープインパクト
 もちろん1着づけは多めに
△ゼンノロブロイ
 上位にきても1着はなさそう
穴馬候補は3頭
☆グラスボンバー
 得体の知れなさ魅力
☆オペラシチー
「2頭出しは……」の格言と中舘に期待
☆オースミハルカ
 あれよあれよと……

おお、goo の星占いが目に入り、天秤座は「ムードのいい日。なにか良いことが起こりそう」。良いこととは一体何だ。
テンションはそれほどでも、待ち遠しい15:25
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラシコ! バルセロナ! メッシ!

2005-11-24 04:23:43 | スポーツ
本日昼は撮影。消耗したのでいったん寝てから原稿と決め、土曜に予約し忘れたので火曜収録になったクラシコ、レアル:バルサを観戦しました。寝る前に観戦記を。今夜のフジの放送を楽しみにしている人のことを考え、放送後の朝に投稿します。

すごい、バルサ。ブエノ。
どちらかというとバルサびいきなのでこの結果は嬉しいのですが、あまりの実力差に途中からレアルを応援してしまいました。レアル側に万全でないプレイヤーが多かったとはいえ、この日の調子では10回やって1回勝てるくらいの気がします。
バロン・ドール、ロナウジーニョがいいのは当たり前ですが、やはりメッシ。今日も存分に楽しませてもらいました。
ドリブルはもちろん、パスをもらっての反応がすばらしい。どんなパスでもほぼワンタッチでつなぐので、攻撃のスピードが上がる。ベッカムのすばらしいロングフィードを、こねこね整えてからしか動かせないロビーニョとの差は歴然です。ラウルはすぐ2タッチ目で出せるようになったぞ。
こうなってくるとレアルの方が心配。なすすべもなく抜かれるDF陣は、どうすればいいのでしょうか。インタビューでジダンがいっていた、「やる気のない者は出る必要がない」は、やっぱり前線に行ったきり戻らない人でしょうか。ひとまず、CLのリヨン戦もみてみましょう。
対してバルサの充実ぶり。メッシと交代でイニエスタが出ても、それがたとえジュリだって別のサッカーがみられ、しかもどのバリエーションも魅力的です。
カンプノウではレアルの奮起に期待。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワールドシリーズ、日本シリーズ、競馬のスポーツサンデー。個人的MVPはビッグカポネ

2005-10-24 16:56:27 | スポーツ
注目のスポーツが集まる日曜日。
昼から結婚式撮影、夜は塾で調べ仕事と日本シリーズのテレビをかけながらテスト勉強、終わってからも引き続き調べ仕事と多忙でしたが、週間日記の前に後のチェックもまじえて。

まずワールドシリーズ。朝、少しみたがコントレラスが好投して、クレメンスはアクシデント降板。終了までみられませんでしたが、CHWが先勝したようです。クレメンスにはもう一度投げて勝ってほしい。

次に日本シリーズ。全然打てないし、中継ぎは打たれるし。これは困った。
下柳の甲子園で流れを変えられるでしょうか。対ダイエーの2年前に似ていますが、ちょっと重症な感じ。
流れを変えるラッキーおやじは。ロッテのやつらのインタビューがまぶしい感じですが、『プロ野球ニュース』で誰かが今江に対し、歴史的にいい調子でインタビューに応えるとろくなことがないというのに、近鉄・加藤を思い出しました。確かその加藤の言葉は「巨人なんてロッテより弱い」。

塾でニュースに耳をふさいで、帰って競馬を録画で。といっても、途中開いたヤフーの上の方に「ディープインパクト」とあったように見えたので、勝利は確信していました。
強い。ひとまずスターホースの活躍に拍手。あれで勝てなきゃしょうがないの横山典アドマイヤジャパンは本日のベストバイプレイヤーでした。期待したアドマイヤフジは、福永のディープマークはなるほどと思いましたが、やはり力不足。

前日新聞を買わなかったので知らなかったPO馬ビッグカポネも3戦目で未勝利脱出。。今年のメンバー出走2頭目で初勝利です。一番嬉しかったのはこのニュースでした。
鞍上・上村というのは先が心配ですが、勝ちレースをみたかったし、3番人気なら馬券を買いたかった。
そんなわけで、個人的MVPはビッグカポネか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪神先敗。出て来いラッキーおやじ!

2005-10-23 02:04:23 | スポーツ
多忙で更新滞っていました。しかし、日本シリーズ開幕につき、仕事の合間に

井川は実に最近の井川らしい自滅、打線はいまいちで、清水、今江の華々しい活躍の前に、なすすべもなく敗れたタイガース。短期決戦では、シーズンと違ったやつが出てきて活躍するようでなければ勝てません。
候補として、今見ている『プロ野球ニュース』では木豊氏が鳥谷といっていましたが、ここはベテランが流れを変えるというのがふさわしい気がします。出て来いラッキーボーイ、ならぬラッキーおやじ!
そうなるとやはり片岡か、下柳はシーズン全体がラッキーだったしと考えていたら、今日一安打の桧山が打ちまくるというのが一番のような気がします。
記憶の中で阪神がもっとも弱かった第2期村山時代。なんだかんだといわれながら4番を任せれ続けた日々の続きに、現在の黄金時代はあるのでしょう。行け、桧山。
第2戦は下柳といってたように思いますが、さっきの『プロ野球ニュース』では安藤とも。明日は勝たないと、対ダイエーと同じパターンになってしまいそうです。
というわけですが、明日はメジャーもスタート。おやじ、クレメンスもがんばってるぞ。
無敵3歳ディープインパクトの菊花賞も楽しみです。馬券は、ディープインパクト=アドマイヤフジからの3連単で。一千万を狙って、ディープ敗れる馬券も少々。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やったぞ! エアメサイア

2005-10-17 01:21:00 | スポーツ
今日は、朝からMLBプレイオフ、夜はパ・リーグプレイオフで盛り上がりましたが、何よりエアメサイアの秋華賞制覇です。

エアメサイアは昨年度のPO馬。この馬とビッグプラネットのおかげで、プラスマイナスゼロですみました。
母エアデジャヴーがそうだったように、春こそ善戦続きでしたが、秋になってからの変身ぶりにはびっくり。ローズSから2戦続きでラインクラフトを捕らえた伸び脚は、春には見られないものでした。
どちらかというと前で粘り込む馬だったのを、長くていい脚の馬に変えた武騎手の手腕はやはりすごい。「慎重に乗りました」というインタビューも好感。どうしても次週のディープインパクトの話になるのは、まあしかたないでしょう。
オフィシャルHPhttp://take.nifty.com/diary/index.htmlにあるユーイチとのやり取りもおもしろく、スカパーフジでやっている「武豊TV」などの出演が、前から鋭いコメントに一層磨きをかけたように思います。
エアメサイアもラインクラフトも今後が楽しみ。さすがに400円の馬単は買えず、3連単を1着エアメサイアからぽろぽろ買いましたが、3着のニシノナースコールは買わず。一騎打ちだったため、テレビで3着以下は映らず、差し切りの瞬間上げた右手は、スロービデオの後で「何だよ、まあいいか」に変わりました。とはいえこの2頭、ぜひ引退せず来年新設の牝馬マイルGⅠで再戦してほしい。もちろん、シーザリオもいて。
やったぞ、エアメサイア。当り馬券など要らぬ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”再び~MLBプレイオフ

2005-10-07 09:19:04 | スポーツ
阪神は下柳、鳥谷の活躍で公式戦を終えましたが、海の向こうではプレイオフがスタート。というわけで、さらに野球をみています。

我らがヤンキースはエンジェルスを相手にゲーム1快勝。2戦目もリードで終盤を迎え、これじゃフランシスコ・ロドリゲスも出てこないしつまらんな、と思っていると弱体中継ぎ陣が打たれて逆転。阪神JFKのような存在が確立できなかったのは、短期決戦で特に苦しいところです。
しかしエンジェルス2点のリード。ということは、いよいよK・ロッドことフランシスコ・ロドリゲスの登場です。
2002年、彗星のごとく現れ、レギュラーシーズン5試合投げただけなのにプレイオフタイ記録となる5勝をマークしたK・ロッド。この活躍は“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”として、私の野球観戦史上にこの上なく鮮烈な印象を残しました。
夏まで無名だっためちゃくちゃな投げ方の、ベネズエラ出身、13人兄弟の末っ子という20歳若者が、恐ろしくぎゅんぎゅん曲がる高速スライダーを武器にそれこそバッタバッタと三振の山を築く。このダイナミズムこそがメジャーなのだな、どこにどんな選手がいるのか知り尽くされている日本の野球界では起こり得ないことだな、と思い、日本野球もアジアやオセアニアに野球を普及させ、そういうところから活きのいい若者を呼んでくればもっと盛り上がるのにと考たものです。
9回を前にブルペンに入るロドリゲス。至近距離で立ったまま、いきなりキャッチャーに全力で投げ込むピッチの速いキャッチボールには、登場前からあっけに取られ、そして思わず笑ってしまいます。映画やマンガなら、出てくる前はやたら元気がよくてすぐ打たれてちゃうキャラクター。あのメガネも井川と違った意味でおもしろい。
さておき、そしてマウンドへ。あの、もっと丁寧に投げればさらに勝てるのではと日本人らしく思ってしまう、全盛期の広島・津田のように踊る投法からのスライダーを、A・ロッドほかヤンキース勢がちょこざいなといわんばかりに何やら楽しそうにバットに当てるのも恐るべし迫力です。
いずれにせよこれで1勝1敗のタイ。1日休んでヤンキースタジアムです。
今回のプレイオフは、バーニー・ウィリアムズNYY最後の戦いという点でも目が離せません。十字を切ってワールドシリーズキャッチ、日本人にはマリナーズ佐々木とのフォーク対決など数々の名シーンをみせてくれた51番がスタジアムを去る時、ニューヨークのファンの狂おしくも熱いコールが響くのが、楽しみでそして悲しい。
4年前に行ったヤンキースタジアム。ケガから復帰のバーニーの名前がアナウンスされた時の祝福の声援、同じ年のあのダイヤモンドバックスとの死闘のワールドシリーズ、チームが絶体絶命の危機にありながら最後の打席に入るポール・オニールに対し熱いコールを送ったすばらしきニューヨークのファン。
われらが阪神ファンの一体感もいいけれど、サッカープレミアサポーターの狂喜もいいけれど、大人にカームにゲームを楽しむメジャーのファンは、全体的にはつまらなくなっているアメリカという国の最良の部分と思います。
さあ、明日はゲーム3。好調松井の活躍楽しみです。リーグCSはできればボストン相手が望ましいけど、早くも2敗で心配。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ありがとうタイガースと今夜いう

2005-09-30 00:22:06 | スポーツ
今夜もやはり阪神優勝のことでしょう。

NHKの中継をタイマー予約して打ち合わせと塾へ。テレビはみませんでしたが、結局優勝したことは9時半頃にわかってしまいました。
遠い欧州のチャンピオンズリーグなどと違って日本の阪神優勝を知らずに過ごすなんて無理というもの。明日の観戦は決定後ですが、昨日書いたようにそれより甲子園の巨人戦で決めたことがうれしいです。48年の溜飲。
今夜も、金本も今岡も矢野も桧山も赤星も鳥谷もJFKもよかった。久保田、日本シリーズでは三振とって矢野にウィニングボール取らせてやってな。MVPはやはり藤川に。
岡田監督は、何度も練習したようなインタビューがよかった。胴上げのMVPは、寝っ転がってた藤本で。
来い、ロッテ。もう一度、ありがとうタイガース。

そういえば、今日は昨年死んだ祖父が生きていれば百歳になっていた日。またこれも感無量で、しんみりの秋の夜。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今夜、阪神優勝前夜?

2005-09-29 01:29:41 | スポーツ
今日は阪神のことを書かざるを得ないでしょう。

塾OBで都内にいるK君から突然、券が余ったので金曜日の神宮、ヤクルト:阪神に行かないかと連絡がありました。
たった2年ぶりだし、競ってもいないし何だかな、とちょっとさめて、昨夜もプレミア、元気のないアーセナル戦などみていたのですが、球場の熱気が味わえるとなると話は別で興奮してきました。実は明日の木曜仕事で昼に都内に行くので、横浜スタジアムの観戦模様が出てくる保坂和志『カンバセーション・ピース』を読んでいることもあり、そのまま横浜:中日に行って優勝の瞬間を味わうとも考えていたほどです。
今日水曜の甲子園がテレビ放送なしなのにも驚きましたが、時間たっぷりのフジ739『プロ野球ニュース』でチェック。すきのない打線とJFKは完璧です。明日は下柳らしいですが、今の巨人に阪神に勝つ力はないでしょう。
金曜に20年前と同じ神宮で優勝をみたいのはやまやまだけれど、「昭和48年」を知っている世代としては甲子園の巨人戦で決めてほしい気持ちはかなり強いもの。この間も塾の若いやつに、「中日球場に巨人ナインの乗った新幹線」「全部ど真ん中の星野」「江夏の土下座」「逃げる柳田」などの48年の話をしていたら、いつになく興奮してしまいました。いや、江夏、田淵には縦じまで優勝してほしかった。
と、つい昔話になってしまいましたが、それもまたファン冥利。先週はレッズ戦をみにいき、それはそれで楽しいのですが、同行者に「今何位? トゥーリオは?」などときいてばかりの有様なので、こうした昔話ができるのはうれしくてなりません。優勝が決まったら決まったで最初からお祭り騒ぎに立ち会うだけですから、精一杯楽しんでこようと思います。
MVPは、金本も今岡もいいけど、やっぱり藤川。柔らかさと速さということについて、彼ほど考えさせられた選手はいません。
岡田監督。2年前、岡田じゃあ、と周りに言い触らしていた無礼、ご容赦ください。
またやはり元阪神の一員、田尾監督は無念、お疲れさま。
ありがとうタイガースと明日いう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする