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第14回読売演劇大賞・杉村春子賞

2007年02月06日 | お気楽大好きB面

草なぎ剛が「杉村春子賞」を受賞したことはとても嬉しい。

日曜日に降った雪は、月曜日にはもう解け始め、火曜日の昼には、土手の斜面の雪はすっかり消えた。
所所に春の若草の如き緑が見える。
本格的に雪が降り、積もり、深深と冷え込む筈の2月だというのに。
去年は、かろうじて持ちこたえている枯れた葦に雀の群れが連なり、ちいさなからだを膨らませて、吹雪に向かい耐える景色が見られた。
今年は身軽そうで、乾いた斜面で遊んでいるように見える。
お正月から鳶の鳴声が聴こえ、見上げればゴールのない青空を悠悠と流していた。
啼きはしなかったが雉の番いも見た。
猪は出ない。
昔、小魚や蛙や水草だけの小さな池があったが、方角が悪いと潰された。
テレビの天気予報は、今日も暖かい一日と告げていた。

なのに涙雨は止まない。
数日かけて、気持ちを落ち着かせてからとも思うが、辛抱が利かない。

無くした?捨てた?まさか?

昨日はそれの繰り返しだった。
更に前夜痛恨の深酒で宿酔。
原因はコーラ。
滅多に無いが、無性に飲みたくなる時があって、スポーツ新聞と一緒に買っていた。
湯上りにでもキリっと飲みほしてしまえば良かったのに。
焼酎で割って雑な飲み方をした。
学生時代の酒じゃあるまいに。

わたしはきっともうボケたのである。

映画『日本沈没』のDVDが届いた時、脚本が掲載された月刊『シナリオ』が無い事に気が付いた。
特典に「決定稿」が付いていたからまだ救われたものの、柴崎コウさん表紙の雑誌が見つからないまま。
本棚もCDも整理が付いていない。
「イーグルス」の『ホテルカリフォルニア』のベスト盤も出てこない。

空けていないダンボールは兎も角、あるべきところに無ければ、大抵は無い。
悪酔は躯も参るが気持ちが萎んでしまう方が応える。
よりにもよってと忌々しい気持ち半分で探し始めた。

夕方近くなって、もう新聞を買いに出ないとと焦り始めた頃、再現ドラマの回想シーンのスローモーションのように、ラックの新聞に手をかけた瞬間が見えた気がした。
嵩が足りないから「これも」と抜いたのだ。

【雑紙にしてしまったもの】

1 お正月のテレビ番組表
2 朝日舞台芸術賞発表
3 読売演劇大賞優秀賞発表
4 同上選評

まとめて一部のようにしていた。

1 「武さんと浜田さん宮迫さん蛍ちゃんの馬券対決」で。
2-3-4 『父帰る/屋上の狂人』絡み。
1→4 「大事な大事な宝物」だった。

【なんで】

1 JRA全面広告 2003.10.17
2 デイリーエンタメ・草なぎ剛 2005.4.12
3 草なぎ剛、菊池寛に挑む 2006.3.9
4 日本沈没DVD発売広告 2006.12.20
5 本日、地デジ全国開始!!全面広告 2006.12.1
6 テレビこのセリフ・僕の歩く道 2006.12.25

いくらあちこちに散らばっているからと言っても程がある。
1→6 まとまって出てきた。

1 「スティルインラブとネオユニバースのJRA史上初の牡馬&牝馬ダブル三冠なるか」黄ばんでしまっている。
3 「朝日編集委員・山口宏子さんの記事」で夕刊。多分友人が送ってくれたのだと思う。良くぞ出て来てくれた喝采であった。

今回の舞台、朝日の紙面では山口宏子さんが付きっ切りだった。
劇評も山口さんで、少しは持っていた不安が一蹴された。
後に大きな賞をいただくことになるとは、ゆめゆめ思わなかったが安心出来るものだった。
そして欲が出た。

新聞雑誌関連は概ね好評と言うよりは、むしろ絶賛に近いものが多かったように思う。
これではとても不評記事は出ないだろうと思い始めたころ、1本出た。
確かにゴモットモなのだが、草なぎ剛は一筋縄では行かない手ごわい面を持っていて、中々見せない。
ここを見誤る人もいる。
ファンにしてみれば舞台を観なくても書ける劇評だった。

楽日に1回滑り込んだものの、わたしは酔ったように憑かれたように競馬場を賭け回っていた。
全公演が無事に終了し、疲れも取れて初めてブログめぐりをした。
既にありとあらゆる劇評感想が書かれていて、わたしには書くことが何も残されていなかった。

先の読売演劇大賞・優秀賞受賞の際に感想を書いたのは、血迷ったとしか思えない。
自分の目で観たたった1回の舞台をたよりに書いた。

思わぬアクセスがあって縮み上がった。
馬鹿がバレる。
昔からの方は、ねじが1本足りなくて、緩んでいたりするのを読んでくださっているだろうから構わないけれど。

競馬は下手だが「馬券の魅力」のお誘いはもう断れないと思う。だましだまし付き合って行く覚悟でいる。

美辞麗句を連ねて褒め上げるのは案外た易い。
読み分ける嗅覚は皆持っていて、特にネットでは精度が高い程楽な側面がある。

第14回読売演劇大賞「杉村春子賞・草なぎ剛」の萩尾瞳さんの審査評は、勘所を押さえて「とどめを刺した」感がある。

途端によよとくず折れてしまうが「こんなに立派な講評を書いてもらって」涙する程に感激ひとしおであった。
『父帰る』の舞台写真も良い。

優秀賞の時点では『屋上の狂人』の舞台写真。
これで対になるのである。
「父帰る→屋上の狂人」
であり、この裏は無いと思っていたが、紙面ではあって引き締まった。

「お手持ちの勝ち馬投票券はお捨てになりませんように」
ラジオNIKKEI実況白川アナの声。
また別の意味で泣きそうになる。

昔「ぷすま」のビデオ1本分のダビングを見事に失敗したことがある。
茫然自失。時間が止まったように感じた。
いつかきっと笑えるでしょう。
それにしても酷い二日酔いだった。

せっかくなので先の山口さん紙面 2006.3.9 より。

「多岐にわたる活動の中で、自分自身をどう見ているのだろう」と言う問いかけに
「昨日は歌っていたので歌手、今日は芝居のけいこだから俳優かな……。たぶん『何かを伝える』というのが僕の職業なんだと思います」

今夜は「ぷすま」の草なぎ剛。2.7-4.1







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