安倍晋三首相が参院選後、政権の看板に掲げていた「美しい国づくり」を口にしなくなった。選挙中から「何を言いたいのか分からない」などと評判が悪く、結果として自民党を惨敗に導いたためだ。首相は「美しい国」のスローガン自体は降ろさず、生活密着型の政策を加える修正で局面転換を図ろうとしている。
「美しい国」は、参院選を戦う自民候補からも「ばかにされた気がする」とまで酷評された。「生活が第一」と訴える民 . . . 本文を読む
社説(2007年8月19日朝刊)
大臣と事務方のトップである事務次官の確執で混迷を深めていた防衛省の次期事務次官人事がやっと決着した。
在任四年を超えた守屋武昌次官の後任には、小池百合子防衛相が推した警察庁出身の西川徹矢官房長ではなく、防衛省生え抜きの増田好平人事教育局長を昇格させた。
二十七日に予定していた次官人事を早めたのは、急落する内閣支持率のマイナスイメージをこれ以上拡 . . . 本文を読む
◇続投判断、傷を広げた
--安倍晋三首相の続投をどう評価しますか。
◆開票日の夜、極めて早い段階で続投表明を聞き、ん?えぇ?と驚いた。非常に心配になりましたね。(報道機関の)調査では、自民党支持者の4人に1人が民主党に投票した。国民の意思を無視して続投すれば、首相だけでなく自民党そのものがズタズタになってしまう。
--なぜ自民党は惨敗したんでしょう。
◆自民党の支持基盤は「地域 . . . 本文を読む
自民党の中川秀直幹事長は19日、テレビ朝日の報道番組で、防衛省の事務次官人事をめぐる混乱について「辞める次官の抵抗が最大の問題だ」と守屋武昌次官の行動を批判するとともに、「それをいかにも許容しているみたいなところに問題がある」とも述べ、首相官邸にも苦言を呈した。
また、27日に予定されている内閣改造に関連し「(政治とカネの問題が発覚した閣僚は)自分で辞めてもらうしかない」と強調。さらに「( . . . 本文を読む
Ques. ◆テロが多いイラク。なぜシーア派とスンニ派に分かれているの--愛知県、K・Kさん(小5)
Ans.◇正統争いから長く対立
早くイラクに平和が訪れるといいですね。そのためには、イスラム教のシーア派とスンニ派の和解が欠かせません。
なぜ宗派が分かれたんでしょう。イスラム教を開いた預言者ムハンマドが632年に亡くなったのがきっかけでした。預言者とは未来を予言する人ではなく、 . . . 本文を読む
2007年8月19日 16時38分
政府は19日までに、来年の通常国会を目指してきた、自衛隊の海外派遣を随時可能とする「恒久法」案の提出を断念し、当面凍結する方針を固めた。参院選の与党惨敗により、同法案に反対する可能性が高い民主党など野党が参院で多数を占めた状況では成立困難と判断した。
安倍晋三首相は、自民党の参院選公約に「制定を目指す」と明記するなど同法案提出に意欲を示してきた。しかし . . . 本文を読む